2021年のベストあれこれ

1.本(総合)1位 「ツボちゃんの話 夫・坪内祐三」佐久間文子2位 「嫌われた監督」鈴木忠平3位 「同志少女よ、敵を撃て」逢坂冬馬 2.小説1位 「同志少女よ、敵を撃て」逢坂冬馬2位 「現代生活独習ノート」津村記久子3位 「つまらない住宅地のすべての家」…

BOOK OF THE 2021

2021年は55冊読んだ。2020年は57冊だったので2冊減っているが、BランクCランクをつけた作品がなく、要はハズレをひかなかったので、質は充実していた1年になった。 55冊のなかで小説は13冊なので2割くらい。55冊のうち文庫は1冊、新書は2冊なので、新刊の単…

読書日記(2021年11月22日~12月5日)

11月23日(火・祝) 昨日から読みはじめた「平成のヒット曲」(柴那典)を読み終わる。 tabun-hayai.hatenablog.com 11月24日(水) 「現代生活独習ノート」(津村記久子)は短編集なので、そのうちの1篇を読む。 「文學界」(2021年5月号)も少し読む。あと…

阿部和重「ブラック・チェンバー・ミュージック」(毎日新聞出版)

分断された世界に抗う男女の怒濤のラブストーリー! 落ちぶれた映画監督の前に突然現れた北の女密使。出会うはずのない二人が、国家を揺るがす〈禁断の事実〉を追う。 いまから話す内容を決して口外してはならない――大麻取締法違反で起訴され、初監督作品は…

柴那典「平成のヒット曲」(新潮新書)

平成とは、どんな時代だったのか――。「川の流れのように」から「Lemon」まで、各年を象徴する30のヒット曲から時代の実像に迫る。ミリオンセラー連発の1990年代、音楽産業が大きく変化した2000年代、新たな流行の法則が生まれた2010年代……。小室哲哉からミス…

読書日記(2021年11月8日~11月21日)

11月8日(月) 佐藤友美「書く仕事がしたい」を読みはじめる。 帰宅後の入浴時に「ノスタルジーはスーパーマーケットの2階にある」(パリッコ)を40ページくらい読む。少し前に読んだ「つつまし酒」より先に買って、読みはじめたが中断していたのを再開した…

読書日記(2021年10月25日~11月7日)

10月25日(月) 「週プレ」の読書ページに「嫌われた監督」の著者である鈴木忠平さんのインタビューが載っていた。同じページで紹介されていた「反逆の神話」が気になったのでAmazonのカートに入れる。 「つつまし酒」(パリッコ)を読み終える。色々な酒の…

読書日記(2021年10月14日~24日)

10月14日(木)いま読んでいる本 「人口島戦記」橋本治「ブラック・チェンバー・ミュージック」 阿部和重「0mの旅」岡田悠「つつまし酒 あのころ、父と食べた「銀将」のラーメン」パリッコ 以前は妻と娘が寝たあとはリビングで本を読んでいた。本を読もうと…

読書日記(2021年9月24日~10月2日)

9月24日(金)外出時を利用して宅配センターへ荷物を受け取りに行く。3冊とも分厚い。 「嫌われた監督」鈴木忠平「東京の生活史」編・岸政彦「人口島戦記」橋本治 夕食後、読みかけになっているのは何冊もあるが、「嫌われた監督」を読みはじめる。落合博満…

2021年9月16日「アメトーーク」マンガ大好き芸人

ケンドーコバヤシ 「僕とロボコ」宮崎周平 「九条の大罪」真鍋昌平 「マイホームヒーロー」原作:山川直輝、作画:朝基まさし 「うきわと風鈴 ー友達以上、不倫未満ー」野村宗弘 「GANTZ:E」奥浩哉 「鑑定眼」原作:楠本寛樹、作画:後藤悠太 「JUMBO MAX」…

寺尾文孝「闇の盾」

寺尾文孝は元・警察官の機動隊員で、現在は日本リスクコントロール社長。 「闇の盾」の副題は「政界・警察・芸能界の守り神と呼ばれた男」。帯には以下のようにあります。 人知れず「権力者」たちが闇から闇に処理してきた事件、トラブルの数々。その陰には…

エムカク「明石家さんまヒストリー2 1982~1985 生きてるだけで丸もうけ」

〇不世出の明石家さんま 今のピン芸人に明石家さんまを置き換えようと試みて、結局誰にもあてはまらないことに気づきます。 明石家さんま、笑福亭鶴瓶、所ジョージといったお笑いコンビを経ていないピン芸人の司会者がいません。 今のテレビで司会をするのは…

佐久間宣行「普通のサラリーマン、ラジオパーソナリティになる」

結局、仕事をしていて一番楽しいのは、おもしろい仕事したあとにみんなでお酒を飲んでいるときなんですよ。自分だけ評価されたり、自分だけ儲けたりしていると、楽しく飲めないじゃないですか。打ち上げメインの仕事をしてるから、打ち上げの空気が悪くなる…

BOOK OF THE 2020

2020年に読んだ冊数は57冊。月平均4.75冊。 音楽やマンガ、ドラマは細かく記録をつけないと何を見聞きしたか忘れてしまいます(映画は1本も見ませんでした)。 音楽やテレビ、マンガと異なり、本は読み終わるまでに一定の時間がかかります。加えて「読書メ…

村上春樹「村上T 僕の愛したTシャツたち」

坪内祐三さんは、村上春樹「シドニー!」の書評を以下のように書き始めました。 村上春樹は文筆家として四つの顔を持つ。 作家、翻訳家、ノンフィクションライター、コラムニストである。 私は読者として、作家村上春樹は×、翻訳家村上春樹は〇、ノンフィク…

板垣巴留「パルノグラフィティ」

2016年3月3日 「週刊少年チャンピオン」14号(秋田書店)に「BEAST COMPLEX」掲載(4号連続の短期連載) 2016年9月8日 「週刊少年チャンピオン」41号から「BEASTARS」連載開始 2019年9月19日 「週刊少年チャンピオン」に板垣恵介と板垣巴留の親子対談が掲載…

日記(9/3,16,17)

9月3日(木) 妻が検査のため朝7時30分くらいに出かけたのを見送る。私と「あかり」はあとから病院へ合流。病院までの交通手段はJRとバスを乗り継ぐことにした。食事を9割5分で終わらせて歯磨き、着替えをさせて8時15分ころに家を出、徒歩で駅へ。ホームへの…

購入を検討している書籍と雑誌(2020年2月)

新刊をチェックして脊髄反射でAmazonのカートに入れて10,000円くらい溜まったら買うという、今までの生活を辞めにして、最近は未読の本を解消していく生活にシフトチェンジしています。今週は「夏の庭」を50ページずつ読んでいます。 とはいえ、Web「本の雑…

ヒラリー・クリントンの敗北宣言を引用した3冊

2016年11月9日、ヒラリー・クリントンはアメリカ大統領選挙に対する敗北宣言を行いました。その敗北宣言を引用したエッセイやマンガが3冊になりましたので、その箇所を引用します。年月は書籍としての刊行年月であり、いずれも雑誌連載をまとめた書籍なので…

ブルボン小林「ザ・マンガホニャララ 21世紀の漫画論」

2008年5月に「週刊文春」で隔週連載がはじまった「マンガホニャララ」。単行本としては3冊目にあたる本作。2018年10月とある「あとがき」は「まだまだ連載は続く(多分)し、評の言葉を届けたい。漫画を愛するすべての皆さん、どうぞ応援よろしくお願いしま…

BOOK OF THE 2018

2018年に読んだ冊数は47冊。月平均3.9冊。目標は週1冊なので、5、6冊読み足りなかった。 音楽やマンガ、ドラマは細かく記録をつけないと何を見聞きしたか忘れてしまいます(映画は1本も見ませんでした)。 本は読み終わるまでに一定の時間がかか…

たなか亜希夫「リバーエンド・カフェ」

もともと1年に1冊のペースでしか単行本が刊行されなかった「リバースエッジ大川端探偵社」。原作者の逝去に伴い、いよいよ新刊の出版が不透明になった日々を過ごしていたところ、「リバーエンド・カフェ」という新刊を手にしました。 作者は「リバースエッジ…

津村記久子『ディス・イズ・ザ・デイ』総集編

津村記久子『ディス・イズ・ザ・デイ』は2017年1月から18年3月にかけて朝日新聞に連載されたのち、18年6月に単行本が刊行されました。 朝日新聞連載時と単行本では、話の収録順が変更になっています。 朝日新聞連載時は「えりちゃんの復活」→「若松家ダービ…

津村記久子『ディス・イズ・ザ・デイ』(カングレーホ大林の不在を埋める『この世にたやすい仕事はない』)

杜王町、仙醍キングス、EAST TOKYO UNITEDなど小説やマンガに出てくる架空の町やチーム。どこかのチームの熱狂的なサポーターでなければ、実在する町やチームに対してより親近感が持てるはずです。 2015年10月に刊行された『この世にたやすい仕事はない』に…

BOOK OF THE 2018 - half -

2018年上半期に読んだ本のランキングです。 「順位、ランク、書名、作者」の順です。 Aランク ・・・ 捨てられない Bランク ・・・ ブックオフ行き Cランク ・・・ ブックオフ行きは当然として、ゲロ吐くくらい内容がひどい 1 A ディス・イズ・ザ・デイ…

ジェーン・スー『生きるとか死ぬとか父親とか』

80歳手前の父と40代半ばの娘。2人という最少人数で構成される家族の日々を読み進めるうちに、読者自身の家族のことが頭の中をよぎり続けることでしょう。 著者はTBSラジオ「生活は踊る」のパーソナリティとしての肩書が最も知られていますが、エッセイスト、…

五明拓弥「全米は、泣かない。」

著者は、お笑い芸人「グランジ」というトリオの一員で、背の高い人です。トリオのもう2人は、椿鬼奴の旦那である佐藤大と、ラジオ「School of Lock」や5月6日に開催された音楽フェス「ビバラポップ」等でMCをしている遠山です。 著者の本職はお笑い芸人です…

花田菜々子『出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと』

東京の話であり、ヴィレヴァンの話でもあり、ひとりの女性の再起動までの話でもあり、男は女性をどう見てるかの話でもあり、ブックガイドでもあり、「夫のちんぽが入らない」に続く強いタイトルの作品でもある。私は自発的に本の情報を入手し、読む/読まな…

続きの気になる連載中のマンガ7作品

最近は読むマンガの大半が1冊で完結するマンガや巻数の少ないマンガ(「お父さんクエスト」「ルーブルの猫」「ニューヨークで考え中」「いのまま」、、、)になっているし、年末のランキングに載ってくるのもそういった作品だけれど、やっぱり毎週/毎月の連…

古瀬絵理写真集「蜜」「陽だまり」

(今も古瀬絵理さんを追っている同志に向けたエントリです。) 古瀬絵理さんは、1978年2月8日生まれで、先月40歳を迎えたばかりです。 1st写真集「蜜[mits]」出版から2nd写真集「陽だまり」までの間に結婚と出産を経ています。 2011年2月 33歳「蜜」(撮影:…