雑誌「POPEYE」(マガジンハウス)は2012年6月号からリニューアルしました。
リニューアルの数号前、松尾スズキさんの小特集目当てで購入した号(12年3月号)の表紙は小栗旬でした。リニューアル後に表紙を飾った日本人は小松菜奈さんのみ(15年1月号/特集:ガールフレンド)。その他の号ではイラストや外国人モデルが表紙を飾っていることからも、リニューアル前後の違いがはっきり分かります。
リニューアルを機に、コラムなどの連載が充実しました。
連載陣に名前を見つけたときに驚きと歓びがもっともあったのは、ラッパー、DJの「やけのはら」氏。
「文化水流探訪記」と冠されたコラムではミュージシャンや文筆家が紹介されていきます。人選は定番な顔ぶれから、初めて耳にする人まで本当に多彩です。バイオグラフィを1,200字にまとめあげ、文体は非常に落ち着いています。ラップしている時の陽気で人を巻き込むことに長けた姿ではなく、暗い部屋で一人静かに思索する姿を想像してしまいます。
毎号1200字のコラムはリニューアル後から今も続き、最新号(2015年5月号)で36回を数え、長期連載化しています。
2013年11月にリリースされた『Sunny New Box』。『Sunny New Life』のインスト盤やトートバッグなどと一緒に収められた小冊子「SUNNY NEWS LETTER」に5回分が自選集として収録されたものの、35回42,000字の分量では、単行本化は少し先のことになりそうです。
個人的な楽しみのために、連載で取り上げたものの一覧をまとめました。「en-taxi」という扶桑社から出版されている文芸誌に、地続きの内容を持つコラムが掲載されたので、それもリストに加えてあります。
やけのはら「文化水流探訪記」
2012年
06月号782 タモリ
07月号783 伊丹十三 ⭐
08月号784 ビースティ・ボーイズ
09月号785 アナログ・レコード ⭐
10月号786 アナログ・レコード ⭐
11月号787 諸星大二郎
12月号788 雑誌「SUB」 ⭐
2013年
01月号789 山下達郎
02月号790 山下達郎
03月号791 高田渡 ⭐
04月号792 映画「真夏の夜のジャズ」
05月号793 川勝正幸
06月号794 ジョー・ミーク
07月号795 ダニエル・ジョンストン
08月号796 田我流「B級TOUR-日本編-」
09月号797 田中一光
10月号798 ヘンリー・ダーガー
11月号799 水木しげる
12月号800 山上たつひこ「光る風」
2014年
01月号801 中原淳一
03月号803 大瀧詠一
04月号804 大瀧詠一
05月号805 レコード
06月号806 フランキー・ナックルズ
07月号807 フランキー・ナックルズ
08月号808 フェラ・クティ
09月号809 マーティン・デニー
10月号810 マーティン・デニー
11月号811 池波正太郎「男の作法」
12月号812 山口瞳「男性自身」
2015年
01月号813 向田邦子「思い出トランプ」
02月号814 こだま和文
03月号815 ムッシュかまやつ ※
04月号816 ムッシュかまやつ ※
※ 12年6月号のアンケート「あなたにとってシティボーイとは?」で、ムッシュかまやつと回答。
※ ⭐、、、自選集に収録
番外編