10月4日(日)に『バクマン』(10:20~)と『キングスマン』(13:25~)、12日(月・祝)に『アントマン3D』(14:15~)と『ブラフマン』(19:00~)という『秋のフォーマン・ムービー』を鑑賞しました。
4本を続けて鑑賞したことで、共通点や差に気づき、立体的に捉えることができました。つらつらと書いてみます。
『バクマン』
- 「原稿用紙に線を描いた時のシュッという音」に対して、デジタルがメインのサカナクションを劇伴に起用したのは良かった。
- 『モテキ』に続いてエンドロールは抜群。
- どの俳優もよかったが、宮藤官九郎さんと染谷将太さんは特に印象深い。
- 『バクマン』に『ヒロイン失格』より人が入ってないのは、恋愛要素が少ないから?「ずっと待ってる」なんて言ってくれる美人の女の子なんて、本当に存在するの?小松菜奈さんの存在感が薄かったのが残念。小松さんが生き生きとしていなかった。
『キングスマン』
- スーツを着こなす英国紳士とヒップホップファッションのIT社長が対立する図式は単純すぎる気がしました。見ていて面白かったけれど。
- 日本で一番スーツがかっこいいのは三浦知良さんだし、スーツがかっこよく映る番組は『とんねるずのみなさんのおかげでした』の中の「スーツを買う」シリーズです。映画やドラマは、あまりかっこいいと思えませんし、憧れも抱けません。
- 囚われた良識派の王女が最終的にすごくエロかった。
『アントマン』
- 不満だったのは「アントマンのスーツを着るまでが長かった」「小さくなったり大きくなったりが自由自在なのはずるい」「日常の中のアントマンをもっと見たかった」という点。
- 子ども部屋のプラレールの上で戦う場面は楽しい。
- 『アントマン』を入り口に他のマーベル作品を見たいとも思うけれど、見る順番がさっぱりわかりません。
『ブラフマン』
- 箭内道彦さん、ブラフマンへの思い入れもあり、4本の中で1番グッときました。
- ブラフマンのメンバー4人は4人とも黒い服を着ていた。TOSHI-LOWさんが歌を録音するときは白の無地のロンTを着ていた。
- バンドの映画であるが、最後に「其限」以外は断片的に演奏の映像が流れるのみで、無音の時間が長かった。
- ライブ前の髪型の調整は、奥さんがやっていた。
- TOSHI-LOWさんは歌詞を書くときにMacbookを使用していて、手書きではなかった。「USBある?」とも言っていた。
- TOSHI-LOWさんは子供を乗せられる補助シートの付いた自転車に乗っていた。「鬼」と呼ばれるバンドマンが補助シート付きの自転車に乗る。ドキュメンタリーならではの厚みだったし、脚本家や監督はこの設定をつけられるのだろうか?
- MAKOTOさんが愛妻弁当を食べるシーンがあったが、弁当箱が小さかった。
- お葬式に参列することは大切だけど、のちに現物が残る弔電も大切。
〇 創作とは
『バクマン』で週刊連載をしているなかで、テコ入れとしてヒロインがモデルのキャラを出す提案を秋人が提案したときに、最高は恥ずかしさからためらったものの、恥ずかしさを出さなければいけないんだ、と編集者から言われていた。
『ブラフマン』では最終的に「其限」になる曲の歌詞をTOSHI-LOWさんは悩んでいて、恥ずかしいところもださなければいけないんだ、と言っていた。
映画ではないけれど、Webコミック「モアイ」ではじまった「中川いさみの漫画家再入門」第1回で大友克洋は「自分をださないとダメ!! どんな表現であろうと自信なさげに恥ずかしそうにやって受けるわけがない!恥ずかしいものを見せられる客(読者)も迷惑だ!ストーリー漫画とは“恥ずかしさ”との戦い!“恥かしい”と思う気持ちが無くなるまで深く掘り下げて考えることが大事!!」と言っている。
〇 ハリウッドあるある
- 困難を超えたあと、ハリウッド映画は男女が深くキスをしがち。(『ジュラシック・ワールド』『アントマン』)
〇 日本映画あるある
- 家族を殺された男が主人公の映画が多い。(予告を見た『グラスホッパー』と『MOZU』)
〇 観客動員について
- 10月4日(日)に『バクマン』の入場を待っていたら、『ヒロイン失格』を見るために女子高生と思われる子たちが続々と入場していった。
- 10月13日(月・祝)に『ヒロイン失格』は満席になっていた。満席と告げられて残念がっているおばさんが第2候補に挙げた映画は『図書館戦争』。
- 10月13日に『ヒロイン失格』は3回の上映で、シネコンだから席数がどのくらいかはわからなかったが、映画館の想定以上に観客が入っている模様。
- 『バクマン』『キングスマン』『アントマン』『ブラフマン』を見た回で観客の多かったのは『バクマン』か『アントマン』。『ブラフマン』は全部で9人。
「やってみなきゃわからない。大人になってみなきゃわからない。生き続けなきゃわからない」