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『本の雑誌』2016年1月号

 定期購読している『本の雑誌』で、毎号読む連載の1つが「坪内祐三の読書日記」です。2016年1月号に「10月3日(土)あさって締め切りの『新潮45』の原稿書き始める前に」とあり、『新潮45』はノーマークであったと後悔しました。

  早速『新潮45』のホームページでバックナンバーの目次をチェックすると、15年10月号に「「戦後八十年」はないだろう」、11月号に「金親白鵬もいない九月場所が終わった」を寄稿されていました。

  バックナンバーの目次を確認するなかで、マンガ『ギャングース』のストーリー共同制作者である鈴木大介さんが「41歳、脳梗塞になりました」を10月号から3ヶ月に渡り寄稿していました。

 マンガ雑誌『モーニング』に掲載されている『ギャングース』。毎号、枠外に鈴木さんと作者の肥谷圭介さんが近況コメントを載せており、体調不良後の休載後に脳梗塞を発症されていたことを知りました。鈴木さんの著作は内容が重すぎるので手に取っていないのですが、闘病記であれば目を通しておきたかったと思ってしまいました。

   定期購読している雑誌に好きな筆者が寄稿してくれるばかりではないので、掲載情報を入手することも必要な作業です。ツイッターで情報発信してくればありがたいのですが、そこまでの手間を書き手に望むことはできないのは、さすがの私も理解しています。

  たとえば伊坂幸太郎さんのように熱狂的なファンをもつ方は、ファンの方が掲載情報を知らせてくれますけれど、幅広い媒体に単発で寄稿する書き手の軌跡をなかなか捕まえることができません。

 連載であれば単行本化することを待つのですが、単発コラムを全て網羅した樋口毅宏『さよなら小沢健二』のように一冊にまとまることははなかなかないので、雑誌の一回性を恨めしく思います。とはいえ、いずれ『東京タワーはこう言うぜ』のようなコラム集が編まれることを期待します。

  

 『本の雑誌』の今号は年間ベスト発表号でした。

 嵐山光三郎さんは「私のベスト3」の一冊として坪内祐三さんの『人声天語2』を挙げていました。

 『人声天語2』は2009年~2015年までの坪内語録で、時代を検証する目は他の追随を許さない。(中略)日本文化史観、神保町、昭和が終った日、二〇二〇年の東京オリンピックに反対する理由、最近の校閲の人に思うこと、と坪内節は絶好調。

 

 校閲といえば、今号から「校閲階梯かもめ式」と題したコラムの連載がはじまりました。筆者は「神楽坂に、書籍校閲を専門とする鷗来堂という会社がありまして、僕はそこに所属をしています」と自己紹介をする栁下恭平さん。今出ている読書特集の『BRUTUS』で本を勧めていたので、「かもめブックス」の、と言った方がわかりやすいのでしょうか。

 

 来年、校閲をめぐって坪内祐三さんと栁下恭平さんの対談が読めますように。