「ミュージック・ポートレイト」妻夫木聡×満島ひかり

  2016年5月12日、19日に放送された『ミュージック・ポートレイト』。以下が選曲リストです。

妻夫木聡 選曲

1曲目    「グーニーズはグッド・イナフ」 シンディ・ローパー

2曲目    「STAY GOLD」 Hi-STANDARD

3曲目    「Creep」 Radiohead

4曲目    「さすらい」奥田民生

5曲目    「ばらの花」くるり

6曲目    「三線の花」 BEGIN

7曲目    「光と影」 ハナレグミ

8曲目    「茜色の夕日」 フジファブリック

9曲目    「WALK」 フー・ファイターズ

10曲目   「最後の歌」 RADWIMPS

 

満島ひかり 選曲

1曲目    「おほしがひかる」 こども賛美歌

2曲目    「Hello Dreams」 Misty Eyes

3曲目    「NOW AND FOREVER」 Folder

4曲目    「夢中人」 フェイ・ウォン

5曲目    「空洞です」 ゆらゆら帝国

6曲目    「東京の空」 小田和正

7曲目    「女の子なんて」 ミュージカル「100万回生きたねこ」劇中歌

8曲目    「サウンド・オブ・サイレンス」 サイモン&ガーファンクル

9曲目    「ええうみ」 奄美島唄朝崎郁恵

10曲目   「トップ・オブ・ザ・ワールド」 カーペンターズ

  

 2人の選んだ10曲は、相手に贈る歌、自分のテーマソング、人生の最後に聴きたい曲といったテーマがあるので、単純に好きな10曲という訳ではありません。

 そのような前提はありながらも、妻夫木聡は「万年B組ヒムケン先生」でいうところの「A組」にいた人であり、満島ひかりは「音楽を必要としていない人」なんだという印象を受けました。

 

 まずは、妻夫木聡の選曲について。

 何の照れもなく、「STAY GOLD」と「Creep」が好きですと言えてしまうメンタル。私は自分の結婚式で式場の人が、私の提出した曲目リストを見てなんでしょうけど、Hi-STANDARDを流してくれて「ちょっと違うんだよなぁ」と思ってしまいました。そんな自分に比べると、妻夫木氏は眩しい!

 映画『奥田民生になりたいボーイ 出会う男すべて狂わせるガール』出演に際して「全国にいる奥田民生になりたいボーイズ代表として、軽く笑えるユーモアとうまくやり抜く賢さでいい感じの作品に仕上げられたらと考えております。」と歌詞を引用してコメントを発表していました。妻夫木氏のコメントに嘘がないことが4曲目の選曲で分かりました。

 BEGINが浮いていますが、バンドの曲が好きなんだということが分かりました。

 

 続いて、満島ひかりの選曲について。

 hikoさんのブログにあるように、満島ひかりが他のインタビューで語ってこなかった坂元裕二とのエピソードを語っている点は注目すべきことなのでしょう。

 しかし。

 5曲目で、ゆらゆら帝国を聞くのか!と思ったけれど、ゆらゆら帝国については触れず、「空洞です」が使われた映画『愛のむきだし』が自分にとっては転機となったと話していました。

 その次の小田和正「東京の空」も楽曲には触れず、ドラマ『それでも、生きてゆく』の脚本家・坂元裕二とのエピソードを話していました。

 7曲目も自分の出演したミュージカルの話をしてました。

 8曲目は妻夫木に贈る一曲、というテーマ。「最初はドラゴンボールの曲にしようと思ってた」との前置きがあり選んだのはサイモン&ガーファンクル。10曲目のカーペンターズもそうですが、教科書に載ってる曲を紹介されても、という気持ちになりました。

 10曲すべてがこのような選曲理由であり、CDショップで買ったと想定できる曲は1曲もありませんでした。満島ひかりという人は音楽を必要としていないのでしょう。