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恩田陸『蜜蜂と遠雷』(を読みはじめた)

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1月9日にレンタルDVDを返却したついでに併設されている本の売り場に買おうと思っていた『半径5メートルの野望』(はあちゅう講談社文庫)はあったけれど、文庫1冊だけ買って帰るのは勿体ないと思って、売り場を徘徊しました。

「これ!」というのがみつからず、未読の小説は『犯罪小説集』『キャプテン・サンダーボルト』など何冊もあるけどと思いつつ恩田陸『蜜蜂と遠雷』を買うことにしました。佐久間宣行さんのツイートに背中を押されたからです。

 翌日、1月10日は飲み会があったので、普段とは異なりJRで帰宅することになりました。スマホの充電が切れ、電車に遅延が発生したこともあり、駅の待合室で腰を据えて『蜜蜂と遠雷』を読みはじめました。

今日までに40ページ読みましたが、帯に書いてあるとおり「著者渾身、文句なしの最高傑作!」である予感がします。昨年読んだ小説は8冊で、恩田陸の小説は『ドミノ』『Q&A』しか読んでないので何の説得力もありませんが。

 さて、『蜜蜂と遠雷』。読み終えた冒頭40ページは、亡くなった著名な音楽家に師事を受けたカザマ・ジンという少年がピアノ・コンクールのオーディションを受け、演奏を聴いた審査員の3名が混乱する、という内容。

 冒頭を読み、「著名な音楽家の師事を受けた、正当な音楽教育を受けていない青年が音楽コンクールに臨む」という本書の骨格から一色まことピアノの森』が想起されます。

 『ピアノの森』の主人公は貧民街/風俗街の出身で母子家庭、『蜜蜂と遠雷』は養蜂家の息子で父子家庭。

類似や差異を探したり比較することへの熱意はなく、小説にしかできないことが記されていることを期待しています。

審査員の3名がフランス、パリのバルで議論しあうのが面白くなるのは小説ならではであるし、恩田陸の技術により飽きることがありません。

 

この世界に浸り続けていたい小説です。最後までこの感覚が続きますように。