2013年4月3日に4枚目の『ラッキー』をリリースして以降、環ROYの単独名義としてのリリースが途絶えています。
「途絶える=沈黙」である場合がほとんどですが、環ROYの場合はCDアルバムという形式で音源の発表をしてないだけで、活動そのものは活発になっています。活発になっているだけでなく、YOU TUBEに音源を挙げたり、現代アートのようなライブをしたり、鎮座DOPENESSとのユニットKAKATO名義のライブを行ったりと表現の幅が広くなっています。iTunesにあげてない音源も多く、コンパイルしてまとめて聴くこともできません。
作品をリリースしない、というとChance The Rapperを想起します。
「フリースタイルダンジョン」から遠く離れたところに現在の環ROYはいます。
音源のリリースがないので批評の対象になりにくく、表現が軽やかなのでHIP HOPシーンからも距離を置かれているような印象があるのがもどかしくあります。
遠く離れているとはいえ、審査員やればいいのにと思ったり、やっぱやらなくていいやと思ったり。
16年9月の「りんご音楽祭」でKAKATO名義のライブを見ましたが、大勢の観客がおり、リリースしなくてもファンが途絶えないんだなと実感しました。ライブの内容は鎮座DOPENESSとのフリースタイルがメインで、KAKATO名義の2枚のフリーダウンロードアルバムの楽曲から何曲か披露という構成でした。延々フリースタイルが終わらなかったのが思い出です。
以下に近年の活動をまとめました。
14年1月 蓮沼執太フィル『時が奏でる』に参加
14年9月YUKI『FLY』に参加(「波乗り500マイル~reat.KAKATO」)
14年10月U-zhaan『Tabla Rock Mountain』に参加(KAKATO×U-zhaan「Tabla'n'Rap」)
15年10月 ソフトバンクロボティクス 人型ロボット「Pepper」の広告動画「ペパリズム」へ後藤正文(ASIAN KUNG-FU GENERATION)と共に出演
15年12月 NHKラジオ「すっぴん」にKAKAATOとして出演
「環ROY × 蓮沼執太 × U-zhaan」名義での 即興ライブを行う
16年6月~
KAKATO名義で『デザインあ』#105からコーナー「めでたい」に「うた」を提供。
「めでたい」とは、祝福、祈り、寿ぎといった「気持ち」が、どのように「物」に込められ、形に表されているのかを、ラップとアニメーションで紹介するコーナー。
過去の放送は「おせち」、「晴れ着」、「水引」、「だるま」。
16年6月 環ROY×Taquwami×OBKR名義で「ゆめのあと」をYOU TUBEで公開
16年7月 NISSIN SAMURAI NOODLES "THE ORIGINATOR”の動画にラップで参加
16年7月 鎮座DOPENESS×環ROY×U-zhaan名義で「サマージャム'95」をYOU TUBEで公開
16年12月公開『アズミ・ハルコは行方不明』(監督:松居大悟)の劇判音楽を担当
ライブは 「ありか (島地保武×環ROY)」を含めた29本。
他に「ラッパーのための三つのプラクティス」という言葉の説明だけでは想像できない意欲的な取り組みを行っている。
17年1月 U-zhaan×環ROY×鎮座DOPENESS名義で「七曜日」をYOU TUBEで公開
17年1月 「そうそうきょく」ライブ映像公開