あかり、育つ(17年7月10日~)

7月10日(月)


7月11日(火)


7月12日(水)

水曜日のダウンタウン」が放映されない水曜日なんて、、、。

終業後、妻を見舞う。

髪の毛がゴッソリ抜け始めていた。手で梳くと束で抜けて、ニットキャップからはみ出る襟足も抜けていた。抜けた髪がニットキャップについているから整えようとしたけれど、あまりに抜けるので思いとどまる。

来週月曜日に院内の床屋で坊主にしてもらうらしい。前日はメソメソ泣いていたらしいが、吹っ切れたと言っていた。

母親への愚痴などを話したり、買っていったアイスを食べたりする。

帰路でGRAPEVINE「Arma」を聴き、歌詞に勇気づけられる。

見ていたのは
今居る場所のまだ向こう
向かい風がやさしく頬を撫でた

 

無限にあるはずの未来が
掴みかけてはまた遠ざかる
手を伸ばせもっと
届かないのもそれがご愛嬌

 

このままここで終われないさ
先はまだ長そうだ
疲れなんか微塵もない
とは言わないこともない
けど

 

「フリースタイル・ダンジョン」をAbemaビデオで見る。

事前のネタバレや日中のエキレビとかで結論は知っていたが確認のために見た。

晋平太がダンジョンを攻略したことで「フリースタイル・ラップ」がギターの速弾きと同じものであることが明白になってしまった。

晋平太はヒップホップを広めるとかなんとか言ってるけど、晋平太のヒップホップに魅力を感じる人がいるとは思えない。

後攻ばっかり選びやがって、言いたいことないんじゃないかよ。ただ韻を踏み続け、相手の緊張が途切れるのを待ってるだけじゃないかよ。

モンスター達はどのひとも音源があるから、ヒップホップの入口としての「フリースタイル・ダンジョン」が崩れてしまった感がある。

これでネタバレどおり崇勲とか音源のない人がモンスターになると、余計に乖離が進むなと思う。

あと、ネタバレどおりなら呂布カルマのモンスター入りは大歓迎でございます。自身の音源を出すことも大切だけど、トラックメイカーのアルバムに客演するのも同等に大切だと思っていて呂布カルマも多く呼ばれている一人です。

それにしても、次のオンエアが3週間後って。


この日の「あかり」はおとなしかった。取ってつけたように育児のことを。


7月13日(木)

絨毛ガンの治療具合は、HCG(≒βhCG/ヒト絨毛性ゴナドトロピンβ鎖)というホルモンの数値を基準としています。

絨毛性疾患の場合は正常妊娠の場合よりもはるかに高値になるようで、妻が宣告を受けた6月14日には「140,000」であると聞きました。

6月26日に入院して、翌27日、28日に抗がん剤を打ち、翌週4日にも抗がん剤を打って11日に採血した分の結果が「1,139」。

小分けにされたメールでそのことを知った。

26日:260,000 → 7月3日:150,000 → 7月11日:1,139.0

アパートに戻りたいので早く退院して欲しいけれど、今の時点では退院しても毎日通院しなければいけないらしく、しばらくは病院で過ごすことになった。


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そんな日の夜は、「あかり」の寝ない夜であった。

18時45分沐浴 → 19時ミルク。で、この後さっぱり寝なかった。22時にミルクをあげたけど途中で飲まなくなって。

このあと眠かったので記憶がおぼろげなんだけど、ちょっと経ったあとに残ったミルクをあげて飲ませきったような。


つくづく赤子の泣く理由が分からない。のどが渇いたのか、暑くてたまらないのか、おなかがすいてしまったのか、眩しいのか寂しいのか。

泣くと白湯をやってるけど、飲ませすぎてもダメだろうことは分かるから自主規制がかかってしまう

「あかり」がしゃべらないのをいいことに、母親が適当な持論でごちゃごちゃ言ってくるのが煩わしい。

どの赤子も主張が薄いみたいで、育児書によって書いてあることが違っており、ポスト・トゥルースの波がここにも来ていることを感じる。というか、ポスト・トゥルースの言葉ができる前から、育児の分野はポスト・トゥルースの世界だったのだろう。

そもそも同じ生後1ヶ月でも、予定日どおりに産まれた子と、「あかり」みたいに20日早く産まれた子が同じ量のミルクを摂取して良いことにはならないだろう。

じゃあ、何を信じたらいいの?ってなる。体重?


7月14日(金)

帰宅後は沐浴してミルクあげるのがルーティーンとなっています。

そして、24時くらいまで居間にいる「あかり」を見て、それから交代して寝室で寝ます。

 

7月15日(土)

午後、「あかり」を連れて妻を見舞う。

朝日新聞を買って津村記久子の週1連載小説「ディス・イズ・ザ・デイ」を確認したら、第5話「篠村兄弟の恩寵」が最終回を迎えていた。掲載日の新聞は買い続けているが1回目を読んだきりで停まっていた。溜まっている新聞を切り取り、まとめ読みしようと思う。

朝日新聞は、後藤正文さんの「朝からロック」が掲載される水曜日と、読書欄のある日曜日、そして土曜日分を毎週購入しています。

吉田修一×束芋「国宝」は早々に脱落したので単行本化を気長に待っています。

 

7月16日(日)

午後、「あかり」を連れて妻を見舞う。

燃え殻「ボクたちはみんな大人になれなかった」読了。