岡村隆史と松本人志は炎上し、矢部浩之と浜田雅功は語らない
ナインティナインの岡村隆史が4月23日深夜のラジオ放送で女性蔑視の発言をし、放送局であるニッポン放送が謝罪のコメントを出しました。
ダウンタウンの松本人志は脊髄反射で政治や社会にも口を挟んで私の落胆を誘うから「ワイドナショー」に関しては本放送だけでなくネットニュースも近寄らなくなりました。
今回の岡村隆史、「ワイドナショー」における松本人志の共通点は、相方が不在の場での発言ということです。
相方である矢部浩之、浜田雅功もいたらこのようなことにはならなかったのではないかと考えます。
笑いに変えてウヤムヤにするということではなく、そもそもそんなことを発言しなかったのではないかと推測します。
通常、生活しているなかで、思ったことを全部声に出しているわけではなく、場所と関係性の組み合わせに適合させた内容を発しているはずです。自宅、職場、電車や居酒屋といった場所と家族や友人、職場の上司や後輩といった関係性の組み合わせで発言の内容は変わります。
自宅に仕事の細かい話は持ち込まないし、仕事中に家族の愚痴も言いません。
場所について。
ラジオのフリートークは自分のエピソードを語るだけでなく、その時々のニュースについてもコメントすることがあります。「ワイドナショー」では松本人志の目線からニュースを語ることが求められています。
関係性について。
ラジオの場合、その場には放送作家とスタッフしかいません。「ワイドナショー」の場合は東野幸治と指原莉乃しかいません。いずれも岡村隆史、松本人志が一番上の立場です。
ニュースについて語ることが求められる場で、自分を止めるものがいないとなれば、それぞれの「素」の発言が出てくるのは当然の流れです。
爆笑問題・太田光と異なり、読書やネットで知識や教養を高めることのない2人の発言が炎上するのも当然のことです。
ラジオや「ワイドナショー」に矢部浩之や浜田雅功がいれば、岡村隆史、松本人志に抑止力(あるいは照れ)が生じ、まじめな顔して社会や政治についてコメントすることはないのにと思います。ダウンタウン2人揃えてニュース番組はもったいないから、そもそも「ワイドナショー」が成立しなくなりますが、、、。
相方2人が炎上する一方で、矢部浩之は「やべっちF.C」、浜田雅功は「ジャンクSPORTS」と奇しくもスポーツ番組のキャスターをしています。
笑い最優先ではないスタンスでいるのでしょう。浜田雅功は「スポーツ選手の言葉を引き出すのが楽しい」と「ダウンタウンなう」で発言していました。
また、自分を最前線に置かないという面もあります。「プレバト」では俳句の知識が備わってきていて、助詞や感嘆詞について発言していますが、「浜田さんが言った」と言われると打ち消そうとし、決して知識をひけらかしません。
岡村隆史、松本人志ともに「めちゃイケ」や「ごっつええ感じ」のような本流のお笑い番組を今もできていれば政治や社会に対して発言する暇はなかったんだろうなと思う。
自分の主戦場は消えたが、仕事は続けたいし、求められれば嬉しいから「ワイドナショー」のような番組も引き受けてしまっているのではないか。まぁ、体力が落ちたのと、年相応に見られたいから社会派ができるところを見せたいという虚栄心からなのだろうな、松本人志の場合は。
岡村隆史のことはナイナイウォッチャーじゃないから、よく知らん。
追記(2020年5月1日)
4月30日(木)深夜に放送された「オールナイトニッポン」で岡村隆史が謝罪した。その後、矢部浩之も登場して岡村隆史への公開説教(?)を行ったとラインニュースで読んだ。
コンビの場合、相方の不祥事を収めるのはもう一人の動きによる、ということが明確になってきています。
雨上がり決死隊は明石家さんまに頼り、蛍原徹の動きが見えず、宮迫博之が勝手にYou Tubeに活路を見てしまったので、地上波復帰の可能性はゼロに近くなっている。
ロンドンブーツ1号2号は、田村淳の動きにより、田村亮は地上派に復帰した。