「アイドルの恋愛」と「グラドルの仕事」

アイドルの恋愛

11月18日にAKB48のエースとされる人の熱愛が発覚し、AKB48の総監督が「恋愛禁止」という不文律について運営と掛け合うとツイートしました。(その後、「スタッフから辞める必要はないと言われたけれど」というコメントを残し、脱退を発表)。

AKB48に限らず、グラビアアイドルでも現在進行形の恋愛を公言している人はほとんどいません。一部の方は過去の恋愛経験を語ることもありますが、大半の方は過去のことすら語りません。

恋愛していることを公言しないまでも、所属事務所がタレントの恋愛を認めていくためには、疑似恋愛を狙った仕事の割合を減らしていく必要があります。

ももいろクローバーZ」の高城れにが結婚しても脱退しないのは、「ももクロ」自体が雑誌のグラビアで水着姿を披露するといった疑似恋愛を基本とした活動をしてこなかったことが功を奏しています。

池田美優みちょぱ)や朝日奈央が熱愛発覚や結婚があっても活動が順調なのは、職業がテレビタレントだからです。そもそも池田美優さんはティーン誌出身で最初から同年代の男性をターゲットにした活動をしてきていません。

今回、恋愛で脱退したAKBの人は何を考えて恋愛していたのでしょうか?

全てを捨てても良いと思っていたなら、本人的には清々しいはずです。

恋愛していることを隠し通せると思っていたのだとしたら、自分の立場への認識が甘いし、何よりファンが何を求めてお金を払っているのかという想像力が欠けています。

パパラッチには情報源があって、同じグループ内の誰かが売ったのかもしれません。

 

グラドルの仕事

アイドルは活動のほとんどで疑似恋愛を狙っています。

疑似恋愛を狙った活動とは、アイドルとしての楽曲のリリースやテレビ出演、ライブ、写真集やイメージDVDのリリース、握手会、撮影会などです。

アイドルの活動の顧客は9割が異性です。

男性が女性アイドルに、女性が男性アイドルに自身の資金を投入するのは、そこで疑似恋愛(一方的な片思い)が行われているためです。

ファンはアイドルの目線(歌詞の内容やテレビ、グラビアでの目線)が自分に向けられていると思い込むことでアイドルに没入していきます。

アイドルに恋愛する特定の相手がいたら、ファンは疎外感を得て、気持ちが離れていくでしょう。
例えば写真集。製作側は読者がその場に居合わせていることを想定した目線で作るため、読者も没入することができます。アイドルに恋人がいた場合、その写真集に載った姿を自身の肉眼で見ている人物が存在することになり、そんなのは疎外感でしかありません。

アイドルが目指すのはタレントや俳優、アーティストへの移行です。

アイドルは同性のファンが増えることでタレントやアーティストに移行いしていきます。

アイドルは「若さ」を売りの一つとしているので、大半の仕事は本人が望んでも続けられるわけではなく、他の仕事への切り替えが否応なく求められる厳しい世界です。

年齢を重ねてもグラビア活動を続けて欲しいけれど、媒体が限られ、新人も毎年登場するので、入れ替わりの波を受ける前に別の方向を見つけていくしかありません。

 

将来的な不安定さはあるとして、グラドルのSNSをフォローするうちに肩書きがグラビアアイドルの方たちには多様な仕事があることがわかってきましたので、溜まった知識を放出したいと思います。


・グラビア

雑誌→デジタル写真集→写真集(書籍)とステップアップしていきます。

目標とされやすいのは「紙の写真集」と「雑誌の表紙」です。

雑誌の表紙の中でもステップアップがあり、1つのゴールは「週プレ」でしょうか。

雑誌のグラビアのなかでも「写真集やDVD用に撮影されたものの転載」と「撮りおろし」に分かれます。表紙のみスタジオで撮りおろして、誌面に掲載するのは転載というケースもあります。

 

・カレンダー

入手するのは簡単であるが、受け手としてハードルが高いものの一つが「カレンダー」。

カレンダーは機能として壁に飾らなくてはいけないため、アイドルのカレンダーを飾れる部屋は「独身で訪れる者のいない部屋」に限定されてしまいます。家族を持った身では不可能。

卓上カレンダーならハードルは下がるけれど、そもそも卓上カレンダーが発売されるのは深田恭子さん、綾瀬はるかさん、広瀬すずさんのような主演クラスの方に限られています。

 

・イメージDVD

疑似恋愛の極致のような媒体。
いつの間にか「誰か(女性スタッフ?)」の手で胸などを揉まれるシーンまで加えられ、限りなくアダルトに寄っている印象。
以前は「着エロ」があり、着エロ作品にでるとアダルトへの道が見えていました。今は以前なら着エロに区分される作品が普通にでているような。
露骨なシーンを見たくないファンはアイドルのために購入するけれど、未開封で保存しているという真偽不明の噂もある。

 

レースクイーンや歌手との兼業
川瀬もえさんはレースクイーン、水湊みおさんや宇咲さんはアイドルグループ「#ババババンビ」に所属しながら、単独でのグラビア仕事を受けている。AKB48などに所属している人も最初の個人活動としてグラビアに出ている。

 

ラウンドガール
雪平莉左さんはボクシングの世界戦(井上尚弥vsドネア)でラウンドガール姿がテレビに映り、「誰?」と話題になり知名度を上げました。

 

・ドラマ出演
「ゴッシュ!」での天木じゅんさんもそうでしたが、キャバ嬢役が多い印象。
1クール通してのレギュラー出演ではなく、1話の端役としての出演が多い。

 

・バラエティー番組
グラドルや新人アイドルは「ゴッドタン」(と佐久間宣行さんのYouTube)がフックアップしがち。「ゴッドタン」に出演したことでアイドルを知り、そのままインスタをフォローしにいく人が一定数いるはず。
「ゴッドタン」では30分のうちの大半を芸人とアイドルの2人で占めていることも大きい。
定期的にアイドルのでる番組は他にないような。

 

YouTube
そう簡単に収益化できるはずはないので、「こういうことができる」「こういう趣味がある」ということをアピールして、テレビや他の媒体に仕事が広がったりするための自己紹介的な要素もあるのかと思う。
再生数がはっきりと可視化されてしまうので、メンタルケアを重視しながら使って欲しいと思う。

 

・ラジオ
テレビと比べたら出演やレギュラー獲得のハードルは低そうですが、ギャランティーも少なそうで、知名度アップにもつながりにくそうなのがラジオ。お笑い芸人と一緒になることで、芸人のトークの技術を学べることもできるような気がする。
グラビアと違い内面勝負なので、本人に熱意があれば活用できそうな媒体。

 

SNS
TikTokのユーザーは若い年齢層が多く、なかでも女性が多い」という認識が間違っていなければ、アイドルが同性への支持を広げるためにはTikTokを熱心に行うことは有効な手段であると思う。
TwitterInstagramは告知ツールとして必要かもしれないけれど、DMで卑猥な画像や執拗なメッセージが送られているらしいので、メンタルケアを重視しながら使ってほしいと思う。

 

・ギャンブル
ポーカー(鈴木ふみ奈さん)、競輪番組(鈴木ふみ奈さん、天木じゅんさん)、競艇場での仕事(柳瀬さきさん)。関わっている人は他にもいると思う。

 

・ファンクラブ

 

・握手会
複数買いにより特典が加算されるAKB商法がアイドルの握手会でも導入されています。

 

・撮影会
グラビアアイドルの活動の1合目という印象。

 

楽天モバイルのアンバサダー
私の知る限りでは、岸明日香さん、鈴木ふみ奈さん、川瀬もえさんがPR活動をしている。

 

・舞台出演
舞台は稽古から公演までの拘束期間が長いので、活発に仕事を受けていない印象。

 

・趣味のようなこと
インスタのストーリーには、ゴルフやサウナの投稿が増えてきている印象。本人の趣味ならいいが、おじさんの好きなことに相乗りしようとしているのか?という邪推が拭えない。