薄寒い閑散とした駅のホームで電車を待つことほど空虚な時間はないが、岩隈たちは自らの設立した犯罪チームの名前を考えることでそれを埋め合わせた。 「ザ・なになにズ、にしたくない?」 「バンドかよ」 「あ、思いついた」 朴は右手の指を擦り合わせて音…
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