2017-03-01から1ヶ月間の記事一覧

「はあちゅう」とは何者か?

「はあちゅう」さんが肩書きを「作家」にしようとしたら炎上しました。 「はあちゅうさん、吉田豪さんに認識されていて凄い!」というのが私の第一印象でしたが、いろんな人がいろんなコメントをし、あれよという間に炎上したので驚きました。 「作家・はあ…

石持浅海「殺し屋、やってます。」

余計なことを考えると、行動が制約される。行動の制約は、失敗に直結する。プロとして、絶対に避けなければならない。 殺し屋を扱った小説を読むのが好きです。好きとはいえ、伊坂幸太郎「グラスホッパー」「マリアビートル」、曽根圭介「殺し屋.com」しか読…

池上彰、竹内政明『書く力 私たちはこうして文章を磨いた』

『情報を活かす力』『学び続ける力』『伝える力』『見通す力』など「○○力」というタイトルの書籍を出版し続ける池上彰さん(「○○力」でいうと齋藤孝先生が最も多いですよね)。 読売新聞の一面コラム「編集手帳」を2001年から担当されている竹内政明さん。 …

石塚真一『BLUE GIANT』から読み解くジャズとロックの違い

日本の音楽シーンではロック・バンドが大切に扱われています。結成30周年を迎えてベストアルバムリリースします、結成20年で初めて武道館公演決まりましたとか。 大切に扱われていないのが、セッション・ミュージシャン(スタジオ・ミュージシャン)と括られ…

石塚真一『BLUE GIANT』が描く金銭感覚について

※ 2016年4月に書いたものを書きなおしました 石塚真一「BLUE GIANT(ブルージャイアント)」が音楽を描き、青春を描けている点において傑作なのは異論を挟む余地がありません。 ただし、「音楽」「青春」というジャンルを超えて、すべての漫画の中で「BLUE G…

トリビュート・アルバムに光を。

「加山雄三の新世界」購入を機に、自分のメモとしてトリビュート・アルバムの一覧をまとめてみようとして、29枚にもなり、自分の「トリビュート・アルバム好き」を認識する結果となりました。 私は、トリビュートされる側のアーティストのベスト盤として買っ…

トリビュートアルバム(2011.9~2017.3)

15「モテキ的音楽のススメ COVERS FOR MTK LOVERS盤」 16「PUFFY COVERS」(パフィー) 17「奥田民生・カバーズ2」 18「ユニコーン・カバーズ」 19「エレファントカシマシ カヴァーアルバム2」(エレファントカシマシ) 20「ROCK AND SYMPATHY」(the pillow…

トリビュートアルバム(2002.4~2011.1)

1「どんなものでも君にかないやしない」(岡村靖幸) 2「HAPPY END PARADE」(はっぴいえんど) 3「一期一会」(スピッツ) 4「花男 」(エレファントカシマシ) 5「真心COVERS」(真心ブラザーズ) 6「シンクロナイズド・ロッカーズ」(the pillows/ピロウ…

トリビュート・アルバム 24枚、350曲

今日、コンビニ寄って荷物を受け取り、家に帰ったら「加山雄三の新世界」というトリビュートアルバムを聴きます。 トリビュート・アルバムがヒットチャートをにぎわすことはないけれど、バンドなりアーティストの何周年記念でリリースされるので、ご祝儀的な…

父になろうとする人へ ~ 鴨田潤「プロテスト・ソング」

2011年3月9日にイルリメが本名の鴨田潤名義でリリースした弾き語りによるアルバム『一』。 その最後に収録された17分近い大作「プロテスト・ソング」。 エッセイのような曲の内容を簡単に書きます。プチリリやj-lyricなどの歌詞サイトには載ってないので、全…

恩田陸『蜜蜂と遠雷』(そのタイトルの意味)

タイトルはその作品の看板です。たまに「無題」というタイトルの作品もあるけれど、「無題」という看板だということです。 とすると、『蜜蜂と遠雷』の意味するところは何なのでしょうか? 3年ごとに開催される芳ヶ江国際ピアノコンクール。 「芳ヶ江を制し…