『バクマン』『キングスマン』『アントマン』『ブラフマン』(パンフ編)
映画のパンフレットは「ファンアイテム」です。
本や雑誌に似ていますが、書籍ではありません。
書店に並ぶことがなく、判型や内容もバラバラです。10月に4本の映画を見てそれぞれのパンフレットを購入しました。レビューとまではいかないですが、どのような構成だったかを紹介します。
価格は『ブラフマン』が1,000円で、その他3冊は720円でした。
(1)『バクマン』
・ストーリー紹介
・出演者インタヴュー(主演俳優)
・キャスト紹介(主要キャストコメント)
・製作者インタヴュー(監督、VFX、エンドロール、衣装、美術、音楽、原作者)
・コラム 「週刊少年ジャンプ」について
・「週刊少年ジャンプ」編集者対談
短評
ジャンプコミックス単行本の背表紙をモチーフにしたエンドロールをクリエイティブチームeasebackが製作しているが、それがそのまま掲載されている。
パンフの表紙、袖のデザインが『バクマン。』単行本のデザインを踏襲している。
(2)『キングスマン』
・ストーリー紹介
・コラム「スパイになるまでの7つのテスト」
・出演者インタヴュー(主演俳優)
・キャスト紹介
・製作者インタヴュー(監督)
・プロダクション・ノート
・解説(音楽) 樋口泰人(映画評論家・音楽ロック評論家)
・解説 高橋諭治(映画ライター)
・解説 細谷美香(映画ライター)
短評
判型は4作品のなかで最も小さくA5サイズ。コストパフォーマンスは低いが、本棚に収めやすいサイズではある。
映画パンフは批評に出会う場所の1つなので、映画ライターによる作品解説を掲載することは大切。
(3)『アントマン』
・ストーリー紹介
・アントマン解説
・出演者インタヴュー(主要キャスト)
・製作者インタヴュー(監督、製作)
・プロダクションノート
・コラム 杉山すぴ豊(アメキャラ系ライター)
・コラム 柳亨英(アメコミ・エディター)
・コラム 光岡三ツ子(アメコミ・ライター)
短評
アベンジャーズ関連作品を初めて見たので、劇中に登場する「ファルコン」について理解できなかったが、ファルコンが「キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー」に登場するキャラであることが分かった。
アベンジャーズの一連の流れが説明してあって、アベンジャーズへの興味が湧いた。
(4)『ブラフマン』
・監督・箭内道彦の文章
・映画からのコメント
・本編から漏れた関係者(TOSHI-LOWのアルバイト先のマスター)インタヴュー
・TOSHI-LOWの文章
短評
監督を務めた箭内道彦さんが発行する「風とロック」と同様の編集がされているので、本編でカットされたTOSHI-LOWさんのバイト先のマスターへのインタビュー、TOSHI-LOWさんと箭内道彦さんの対談がまるまる掲載されている。
映画パンフレットに望むことは3つ。
(1)洋画であれば解説を1本は載せてほしい
映画パンフレットは批評に接する場所なので、批評に接する人を増やすことで映画の見方が向上することを期待します。邦画のパンフに載せるのは難しそうなので、まずは洋画から。
(2)サイズはB5かA4で統一してほしい
本棚に並べた時にサイズが揃っていた方が気持ちいい。
(3)内容(目次や寄稿者)をホームページに掲載してほしい。
好きな書き手がいれば映画観なくても、パンフだけ買いに行きます。