樋口毅宏「おっぱいがほしい!」


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週刊新潮」に2016年5月から1年間連載された本作は、2015年11月2日に産まれた長男を同年12月15日から2016年12月29日にかけて育児する日々をまとめた作品です。

樋口毅宏の著作で読んだことあるのは「タモリ論」「さよなら小沢健二」と「ドルフィン・ソングを救え!」。氏の小説は、サイン入りの文庫を含めて何冊も買ったことがあるけれど読み通せた小説は1作のみ。「ドルフィン・ソングを救え」は全然面白くなかったけど、「タモリ論」「さよなら小沢健二」は面白く読めました。

氏の小説は多様な引用が特徴であり、巻末に参考文献としていくつもの作品名が並ぶのが通例でした。そういう読者からすると、「おっぱいがほしい」は氏の著作の中では最もサブカル濃度が薄く、引用も限られています。

小説という創作とは異なり、日々の瞬間瞬間のことを切り取っているためだからでしょう。

自分でも書きはじめた育児日記において、育児の割り合いはどんどん減り、今ではメモ程度になっています。見飽きることはないけれど、発見や成長が常にあるわけでなく、本人は言葉を発しないし、動くこともないから、育児のことだけで毎日書き続けることはなかなか困難なことです。

そのことは本書「おっぱいがほしい」においても同様です。

息子・一文に対しては期待と愛情どちらかの言葉が注がれており、子を持つ親として理解・共感する一方で、読者としてはその平和さに対して退屈さを感じてしまいます。

一方、妻である弁護士の三輪記子さんには、愛情と憎悪と軽蔑と好奇が入り交じる多彩な言葉の銃弾を浴びせています。

真鍋かをりさんが寄稿した書評も、共演していた三輪記子が“やべえヤツ”であると発覚したことの驚きと、その後の交流の楽しさに重きがおかれていました。

ついでにいえば、真鍋かをりも育児エッセイを出せばいいのにと思うけれど、旦那・吉井和哉のイメージを守らなければいけないから、永遠に出ることはないんだろうな。吉井和哉の前妻の子どもとの関係とか、育児への協力具合とか興味あるんだけどな。

妻である三輪記子の性豪ぶりを紹介する一方で、妻の口を介して著者がデカチンであることが判明します。声が高く、ナイーブさを装う一方で、性欲旺盛な妻からの要求を断らない著者自身も十分に性豪であることがわかり、結局は似たもの夫婦だったわけです。

エロ本編集という出自と著者の風貌が噛み合っていないように感じていましたが、エロ本編集者は適職だったのだと思った次第です。そういえば、「日本のセックス」という著作もありました。

一般的には「育児エッセイ」に分類されて「ほのぼの」を期待されるのでしょうが、正確には「デカチンがヤリマンと結婚して、育児をすることになった話」です。

書きおろしとして挿入された4つの長めの文章を読むと出会いから妊娠、出産にいたるまでのことが自主規制はないのかと思うほど赤裸々に書かれています。きれいごとに終始しないところが信用できるなと感じます。

町山智浩さんによる、容赦ない装画も楽しめました。3点選ぶなら子育てを楽しかったと回想した2点と、サニーデイ・サービス「セツナ」MVからの1コマ。

 


2016年9月に「太陽がいっぱい」刊行に際して断筆宣言をした著者ですが、「小説現代」8月号に短編「ノヴァーリスの銀行強盗」が掲載されています。

個人的には「小説家・樋口毅宏」が復帰する必要はないと思わされました。

東大の院生(童貞)が論文を認められなかったことに激昂して教授を射殺し、そのまま銀行に籠城。ニコ生で言語学についての演説を放つが、警察が好きな女性を連れてきてそのまま2人でチョメチョメかと思ったら、女性の仕草から処女でないと絶望し、そのまま夢見心地で終わる、というストーリー。

薄すぎて驚きました。私が買っていた作家の最新作がこれかと。

作中でオリラジ中田や櫻井よし子、百田のことを批判しますが、そんなことを創作した人たちにやらせるなよと思ってしまいました。

言語について説明するくだりは、「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」と何が違うのでしょうか?構造的にはまったく同じであり、小説の皮を被った自己啓発書です。

あかり、育つ(17年7月17日~)

7月17日(月・祝)

昼前から「あかり」を連れて妻を見舞う。

妻は午前中に院内の床屋で坊主にしてもらっていた。

夏用のニットキャップは隙間が多かったので、その下に冬用のニットキャップをかぶせることになった。

後頭部を見る限りでは髪が全て抜けきっているわけではなく、髪が多めのマダラになっていた。頭の形が悪くないので、羨ましい限り。

大久保嘉人のように自分も坊主にすることも考えているが、まだ妻の病気や状態を公言していないのではばかられている。思い切りの良さが欲しい。

正午前に家を出たけれど病院に着いたのは12時30分近くで、早速「あかり」にミルクを与えることになった。妻に任せようとしたけれど点滴の時間になってしまったので私がミルクをあげる。

冬用ニットキャップはきつめだったので、バンダナを巻いた。バンダナキャップが簡単そうなのでZOZOで注文することにした。バンダナキャップが店舗に売ってればそっちで買うけど、Right-Onには売ってるか不明。店舗に行って無くて落胆するくらいなら、最初からネットで買うわ。


その後は、寝たり、本を読んだりして、17時ころ病院をあとにした。

帰宅後は沐浴→ミルクというルーティーンをこなし24時まで付き添い、父と交代して寝た。

 

樋口毅宏「おっぱいがほしい」読了。

 

7月18日(火)

前日にZOZOで確認したバンダナキャップが売り切れたのか検索しても出てこない。買えなくなった。

定例をこなしたあとは、スマホでゲームをしてた。いい加減終わりにせねばと思う。

24時を回り、36歳になった。

ミルク前にオムツ交換をしようと確認したらうんちしてあって驚く。いつのまにしたんだ、お前は。

2日間は便秘でも放っておく方針を取り始めたから、うーうー唸って踏ん張っている時はがんばってくれよと思っている。血液を全身に巡らせるためという理由もあるらしいから、宿便に悩んでいるから唸っているわけではないのかもしれない。

排便の時の音を確認できればすぐに取り換えるのだけれど、なかなか確認できた試しがない。

オムツのマジックテープをはがした途端におしっこ出たみたいで服が濡れてしまう。

着替えさせてミルクをあげてから父と交代して寝た。

 

7月19日(水)

帰宅後に妻を見舞う。

見舞う前に、ツタヤでコミック(宇宙兄弟暗殺教室、RIN)をレンタルして、しまむらでバンダナ買って、洋菓子店でケーキを買う。

コミックレンタルは、妻が暇な時間に読んでもらうため。家にあるのは妻の好みに合わない物が多いのでレンタルを利用することになった。10冊で540円。宇宙兄弟暗殺教室は途中まで揃えていたんだけれど、売り払ってしまったもの。渡したら読んだことあると言われてしまう。

坊主になった妻に用意したニットキャップの編み目が緩く地肌が見えてしまうので、地肌にバンダナを巻くようになった。「オリーブ」のムック本についていたバンダナだけでは足りないので買い足す。バンダナは1枚500円くらいで買えることを知った。使いみちはあまりないけど。

ケーキは私が誕生日なので、妻と食べるために買った。職場近くの店が定休日だったので、他の店をググったら病院近くの狭い路地の商店街の一角に案内された。幾つも種類があるので、また出向きたい。

妻はまだ自分の坊主姿を直視できなくてシャワーを浴びても髪を洗えていないという。そのためタオルで頭を拭く。タオルに抜けた短い髪が無数に付着した。

後藤正文「朝からロック」が掲載されている朝日新聞を行く時に買い損ねたので、帰りにコンビニに寄る。行くコンビニことごとく置いてなくて、5、6軒ハシゴする。そんな苦労した新聞だが買ったことにひとまず満足して、帰宅後は読まなかった。切り抜きしてるので、そのうち読みます。

20時30分ころ帰宅。食事して、沐浴させる。

深夜2時15分ころミルクの予定だったが、アラーム鳴っても体が動かず「あかり」の泣き声で何とか体を動かす。

 

7月20日(木)

 

7月21日(金)

午後「あかり」の採血のため病院へ行く。待合スペースでミルクをあげてたら看護師が来て「あかり」を連れて行ってくれる。

診察室から「あかり」の泣き叫ぶ声が聞こえたような気がした。

待合スペースに「あかり」を届けてもらい、診察室に入ることなく終了。

診察終わりで妻の病室に顔を出す。

 

7月22日(土)

昼前から「あかり」を連れて病院へ見舞いに行く。

「あかり」を妻に任せて外に出て、味噌ラーメンを食べた。

 

7月23日(日)

昼前から「あかり」を連れて病院へ見舞いに行く。

「あかり」を妻に任せて外に出て、ざるそばとミニ天丼セットを食べた。

その他、作業着やミルク(すこやか)、ハト麦茶とジャスミンティーのティーバック、ジンなどを買う。

ミルクの缶は2,000円くらい。入院時に「すこやか」を飲んでいたので退院後も「すこやか」を飲ませている。

「あかり」のアゴの辺りがかぶれていることに気づく。ミルクをこぼした後はティッシュで拭くだけなので、そのためかもしれない。

「お尻拭き」を使うことを提案したが、妻から抵抗感あるような内容のメールが来る。

あかり、育つ(17年7月10日~)

7月10日(月)


7月11日(火)


7月12日(水)

水曜日のダウンタウン」が放映されない水曜日なんて、、、。

終業後、妻を見舞う。

髪の毛がゴッソリ抜け始めていた。手で梳くと束で抜けて、ニットキャップからはみ出る襟足も抜けていた。抜けた髪がニットキャップについているから整えようとしたけれど、あまりに抜けるので思いとどまる。

来週月曜日に院内の床屋で坊主にしてもらうらしい。前日はメソメソ泣いていたらしいが、吹っ切れたと言っていた。

母親への愚痴などを話したり、買っていったアイスを食べたりする。

帰路でGRAPEVINE「Arma」を聴き、歌詞に勇気づけられる。

見ていたのは
今居る場所のまだ向こう
向かい風がやさしく頬を撫でた

 

無限にあるはずの未来が
掴みかけてはまた遠ざかる
手を伸ばせもっと
届かないのもそれがご愛嬌

 

このままここで終われないさ
先はまだ長そうだ
疲れなんか微塵もない
とは言わないこともない
けど

 

「フリースタイル・ダンジョン」をAbemaビデオで見る。

事前のネタバレや日中のエキレビとかで結論は知っていたが確認のために見た。

晋平太がダンジョンを攻略したことで「フリースタイル・ラップ」がギターの速弾きと同じものであることが明白になってしまった。

晋平太はヒップホップを広めるとかなんとか言ってるけど、晋平太のヒップホップに魅力を感じる人がいるとは思えない。

後攻ばっかり選びやがって、言いたいことないんじゃないかよ。ただ韻を踏み続け、相手の緊張が途切れるのを待ってるだけじゃないかよ。

モンスター達はどのひとも音源があるから、ヒップホップの入口としての「フリースタイル・ダンジョン」が崩れてしまった感がある。

これでネタバレどおり崇勲とか音源のない人がモンスターになると、余計に乖離が進むなと思う。

あと、ネタバレどおりなら呂布カルマのモンスター入りは大歓迎でございます。自身の音源を出すことも大切だけど、トラックメイカーのアルバムに客演するのも同等に大切だと思っていて呂布カルマも多く呼ばれている一人です。

それにしても、次のオンエアが3週間後って。


この日の「あかり」はおとなしかった。取ってつけたように育児のことを。


7月13日(木)

絨毛ガンの治療具合は、HCG(≒βhCG/ヒト絨毛性ゴナドトロピンβ鎖)というホルモンの数値を基準としています。

絨毛性疾患の場合は正常妊娠の場合よりもはるかに高値になるようで、妻が宣告を受けた6月14日には「140,000」であると聞きました。

6月26日に入院して、翌27日、28日に抗がん剤を打ち、翌週4日にも抗がん剤を打って11日に採血した分の結果が「1,139」。

小分けにされたメールでそのことを知った。

26日:260,000 → 7月3日:150,000 → 7月11日:1,139.0

アパートに戻りたいので早く退院して欲しいけれど、今の時点では退院しても毎日通院しなければいけないらしく、しばらくは病院で過ごすことになった。


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そんな日の夜は、「あかり」の寝ない夜であった。

18時45分沐浴 → 19時ミルク。で、この後さっぱり寝なかった。22時にミルクをあげたけど途中で飲まなくなって。

このあと眠かったので記憶がおぼろげなんだけど、ちょっと経ったあとに残ったミルクをあげて飲ませきったような。


つくづく赤子の泣く理由が分からない。のどが渇いたのか、暑くてたまらないのか、おなかがすいてしまったのか、眩しいのか寂しいのか。

泣くと白湯をやってるけど、飲ませすぎてもダメだろうことは分かるから自主規制がかかってしまう

「あかり」がしゃべらないのをいいことに、母親が適当な持論でごちゃごちゃ言ってくるのが煩わしい。

どの赤子も主張が薄いみたいで、育児書によって書いてあることが違っており、ポスト・トゥルースの波がここにも来ていることを感じる。というか、ポスト・トゥルースの言葉ができる前から、育児の分野はポスト・トゥルースの世界だったのだろう。

そもそも同じ生後1ヶ月でも、予定日どおりに産まれた子と、「あかり」みたいに20日早く産まれた子が同じ量のミルクを摂取して良いことにはならないだろう。

じゃあ、何を信じたらいいの?ってなる。体重?


7月14日(金)

帰宅後は沐浴してミルクあげるのがルーティーンとなっています。

そして、24時くらいまで居間にいる「あかり」を見て、それから交代して寝室で寝ます。

 

7月15日(土)

午後、「あかり」を連れて妻を見舞う。

朝日新聞を買って津村記久子の週1連載小説「ディス・イズ・ザ・デイ」を確認したら、第5話「篠村兄弟の恩寵」が最終回を迎えていた。掲載日の新聞は買い続けているが1回目を読んだきりで停まっていた。溜まっている新聞を切り取り、まとめ読みしようと思う。

朝日新聞は、後藤正文さんの「朝からロック」が掲載される水曜日と、読書欄のある日曜日、そして土曜日分を毎週購入しています。

吉田修一×束芋「国宝」は早々に脱落したので単行本化を気長に待っています。

 

7月16日(日)

午後、「あかり」を連れて妻を見舞う。

燃え殻「ボクたちはみんな大人になれなかった」読了。

ブログ書いてて思うこと

最初のエントリが2015年3月17日なので、ブログを書きはじめて2年半くらい経ちます。


毎回のエントリを書き終わるとグループ魂『ぱつんぱつん』(08年6月)に収録された「ブログやめました」を復唱し、誰も読んでないことを忘れないようにしています。

とはいえ、カウンターの動きが気になってしまうのも事実。だいたい1日200アクセスが相場で、それを超えると驚きがあります。

このブログでは「SAKEROCKラストアルバム」と「ブルージャイアント」のエントリがアクセス数の80%を占めるといっても過言ではありません。ググると最初のページに載るから、その効果だと思います。

最近では「ブルージャイアント」のエントリにしかアクセスがありません。コメントも「ブルージャイアント」のエントリにしか寄せられていません。

寄せられるコメントの内容は「上から目線だ」「読み方、感じ方は人それぞれだ」「誤解されている、というタイトルが過剰だ」「他の漫画を引き合いにだして比べる必要はない」「作品より鋭い考察ができる自分のほうが好きなんだろうね」「価値観は千差万別だ」「他の漫画を引き合いにするだけじゃなく貶める様なマネは不快でしかない」等というもので、怒られてばかりいます。

このエントリは7巻が出た時に書いたもので、それから5冊が発行されているのだから、自分としては旬が過ぎている感は否めません。いまさら言われても、というか。

アフリエイトもなく、どっかからの原稿依頼も出版依頼もなく、何のためにブログを書いているのかと思うこともあります。

でも、何となく続いている。

でも、やるんだよ。要はこれだけ。

自分が人のブログを読んでも何かコメント残すことはないし、読んでフムフム言うだけだから、仕方ないとあきらめています。

あきらめてはいるのだが、匿名で腐すようなことを書くなよと毎回思っているからな。お前らもブログ開設して見解を世に問えよ。しゃらくせぇこと言ってんじゃねぇぞ、ガタガタ抜かすなアホ。てめぇの事ぶっとばすのなんて簡単なんだよ。ヤング・キャッシュだ。

あと、このブログのタイトル「自己紹介」は、やけのはらがカバーしたキミドリ「自己嫌悪」からつけました。

 
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ブログやめました


みんなのマネして始めました
日記のようなコラムのような
ユルい感じで書いたけど
肩肘張らずに書いたけど

やめました!

オレのブログのカウント30!
動かないカウンター 誰も読んでない証拠
オレのブログのカウント30!
動かないカウンター コメントもくれません
みんなオレの生活に興味ナッシング

重大発表しました
結婚しました 妊娠しました
ばあちゃんが 死にました
死んでないのに発表しました

でもやめました

オレのブログのカウント30!
そのうち29カウントは 俺の自作自演
オレのブログのカウント30!
そのうち1カウントはオレの母ちゃん


たとえばオレが死んでも 誰も気づかナッシング

ブログやめました
ミクシィやめました
パソコン捨てました
生きるのやめました

オレのブログのカウント30!! 30!! 30!! 30!1

オレのブログ オレのブログ カウント30!!
オレのブログ オレのブログ カウント30!!
オレのブログ オレのブログ カウント30!!
オレのブログ オレのブログ カウント30!!

 

 

あかり、育つ(17年7月3日~)

7月3日(月)

前日の晩から、24時まで私が「あかり」の付き添いをして、それから父と交代するようになった。

2日の夜から朝にかけての「あかり」は、病院の行き帰りで多少の疲れが出たのか3時間くらいで起きる以外は落ち着いて過ごしてくれた。

帰宅後、まずGRGRをした。あまり排出量が多くなかった。

そのまま祖母と沐浴させる。リラックスした顔をする。

夕食後「あかり」の付き添いをする。

妻がいる時は、妻が中心になり「あかり」の育児をしていて、両親はたまに見るだけでほとんど手を出さなかった。

しかしながら、このような事態となり、図らずも両親が育児において前面に出てくるようになった。

色々意見してきて腹立ったり、育児する姿が楽しそうだなと思ったりするが、早くアパートに戻り、3人で生活したい。

23時ころから「あかり」が泣き出す。寝ぐずりの再発。やはり前日は疲れていただけだったのかもしれない。

全力で泣き続けているのに、その全力さ加減が一向に衰えない。この動力は何なんでしょうか。

24時になっても泣きやまず、父と交代した。

樋口毅宏「おっぱいが欲しい」を読みはじめた。

 

7月4日(火)

その後、「あかり」は3時くらいまで寝なかったという。

3時に寝て、8時になっても起きない。完全な昼夜逆転

***********

帰宅後、GRGR。

大量に出す。最初は濃い緑で、徐々に黄色いのが出てくる。ある程度出し尽くしたと思えたところでオムツを履かせる。

しかし、抱いていると排便の音がしたのでオムツを脱がせて排便を確認し、履き替えさせる。

GRGR→沐浴→ミルクというルーティーンを行う。

21時ころから子守りをする。

DJ KRUSH「軌跡」の4周目が終わる深夜2時30分ころに父が起きて来たので交替して寝室に上がる。

Abemaビデオで「フリースタイル・ダンジョン」晋平太とR-指定。

「フリースタイル・ラップの教科書」の巻末で対談相手に呼ばれるくらいだからRとの間に遺恨はないことは分かっていました。なので、単純に技術重視の内容になるかと思いきや、何か、情念が勝っていた方が勝ちみたいな。

花の種類を並べたてたRは見事としか言いようないでしょ?競技なら1戦目クリティカルだけど、情念が入ってくるから3本目までかかる。

R-指定を強いと認めて、でも勝負を降りない、と宣言されれば判定はチャレンジャーに傾きます。

漢との対戦では技術優先の判定だったけど、今回の対戦では情念が優先されている気がする。技術と情念のの間で判定が揺れているなと思いました。Lilyさんはビジュアル要員で、この人に納得いく審査を期待してもダメだよね。今回の対戦ではコメントなかったけど。

やましい所があって場を離れた人が、色々言われるのを分かっていて戻ってくることほど憂鬱で勇気のいることはなかなかなくて、もともと「フリースタイルラップの教科書」を発行した晋平太に「情念」が追加されたら晋平太が勝ち進むのは仕方ない。

でも、競技としてそれでいいの?とは思う。

晋平太が、俺はHIP HOP中毒と言っていた。でも、HIP HOPに好かれていないのが晋平太。

DJ KRUSH「軌跡」と「フリースタイル・ダンジョン」全く別物ならいいんだけど、R-指定がどちらにも加わってるから混乱する。

 

7月5日(水)

仕事終わりで妻を見舞う。前の日の夜は副作用で具合が悪くなって点滴をしたと言うが、今のところ体調はよさそう。

行きに買ったアイスとシュークリームを2人で食べる。

渡したマンガ「BLUE GIANT SUPREME」2巻は面白かったと言っていた。「21エモン」はコマが細かいから読むのに時間がかかると言っていた。

前の日に父がガラガラ(メリー)を買ってきたことを聞いてないと言われた。多少のすれ違いがあって怒られたから言わなかったと返した。

金曜日に「あかり」の診察終わりで顔を出すと伝えて帰る。


帰宅後、母親と「あかり」の沐浴。沐浴はリラックスするようで泣いたことがない。

夕方、自然排便があったという。


諸々のことを両親に任せて早めに寝る。

寝室に行って「水曜日のダウンタウン」の録画予約を忘れていたことに気づき慌ててセットするが、後半の20分くらいしか録画されてなかった。

 

7月6日(木)

 

7月7日(金)

「あかり」の耳鼻科診察のため午後仕事を休む。

早めに行って妻のところに顔をだしてミルクを飲ませる。

その後、診察。耳の聞こえが悪い疑いがあったので診てもらうことになったが今のところ異常はなさそう。

 

7月9日(土)

午後から「あかり」を連れて病院に行く。

病室には妻の友人が子どもを連れて見舞いに来てくれていた。

母親の後を追って歩いたり、会話できるようになるまで、あと2年。待ち遠しいけれど、ゆっくりでいい。

夜から朝にかけて「あかり」の付き添い。3時、7時、11時、15時、19時、23時の4時間周期が身体に馴染んだのか寝付かない事がなかった。

 

7月10日(日)「外出と育児ノイローゼ

10時過ぎに家を出て郵便局で入金し、出たところで写真館から電話があり、妻の入院前に撮影した写真が完成したと連絡を受ける。

写真を受け取り、病院へ行く。

とりあえず、上田市に向かうことにした。

イオンで乳児用の古着屋を見たり、タワレコ、ヴィレバンを覗く。

Spotifyで音楽を聞いているけれど、解説や歌詞、和訳が気になったり、物として欲しくなってしまうから、結局フィジカルも買ってしまう。CDプレーヤーはCDの交換が面倒なので、買ったきりで再生してないCDも多い。

Lil YachtyやMIGOSは日本盤がなく輸入盤しかなかったから買ってない。

その後、サント・ミューゼ。官民問わず、ホールの演目の水準は館長の手腕とイコールであると思わせる。上田は演劇において松本に迫ろうという気持ちを感じる。

ショッピングモールなどの商業施設や公共ホールの授乳スペースは多目的トイレを兼ねている場合がほとんどであるが、サント・ミューゼは違った。

個室で、冷暖房完備で、ソファがあり、流し台があり、ポットが備えられていた。

その後、「アカチャンホンポ」へ行く。アカチャンホンポなんて、少し前まで視界に入らない場所だったのに、興味深く眺めてします。

「あかり」の足のサイズは8cmで、靴は11cmのものから並べられていた。

お尻に動物を大きく縫い付けたズボンが売っていた。お尻が汚れるから?と言ったら、オムツを履いてお尻が大きくなるかららしい。なるほど。

スーパーで妻の日用品を買ってから病院に戻る。

高速を降りたところから泣き出したので、病院で白湯を飲ませ、慌てて帰宅する。

帰宅後はGRGR→沐浴→ミルクというルーティーンをこなす。

夕食後から「あかり」の付き添い。暑さのためか、疲れたためか、19時のミルクのあと泣き続ける。白湯を飲ませるが落ち着かず、30分繰り上げて22時30分にミルクを飲ませたら落ち着き、寝てしまった。お腹すいてたなら言ってくれよ。

少し前に「23歳の母親が生後2ヶ月の娘に祖母の服薬していた高血圧の薬を飲ませて殺害した」というニュースがあった。「ホストに行きたくて」「子どもが邪魔」という発言から、どうしようもない母親だということになっている感がある。

でも、都会の狭いアパートの一室で昼夜を問わず、新生児が叫ぶように泣き続けることに対して、一瞬でも「イーーーッ」て癇癪を起こさずにあやし続けることの大変さを経験してから言っているんだろうか。

私だって子育てをする前は、泣く子どもに手をかけたニュースを聞けば憤っていました。けれど、今は「わかるよ、、、」と思うし、一方的に非難することはできません。

足を持つ手に力を込めたり、泣くなよと声を荒げそうになる瞬間は一度や二度ではないです。

「ホストに行きたくて」と理由が過剰だったから非難も集まるけれど「本が読めてない」「テレビが観れてない」「友だちと会えてない」「美容院に行けてない」「外出ができてない」「外食ができてない」という理由だったら、どうか?

子どもが産まれることで数か月前までの自分とは全く別の人格になれるわけではなく、「お父さんクエスト」にあるようにアプリが1つ増えたくらいの感覚が正確です。

今は「子ども」というアプリに熱中しているけど、それまで利用していたアプリがアンインストールされたわけではなく、今も「子ども」のすぐ近くにあるわけです。

そう簡単に切り離して、子どもが泣き叫んでも平常心を保てるのか。

育児ノイローゼになるのも分かります。子どもに手をかけない代わりに、自分を傷つけているようなもんです。

殺害に至るまでに家族の支援は無かったのか。全てを母親だけに負わせて非難することは私にはできない。本人の趣向であるから「ホスト」と「飲み会」の間に差なんかないのに。

あかり、育つ(17年6月26日~)

6月26日(月)

午後休み。

正午に帰宅し、妻が入院するため「あかり」と病院へ行く。

病院へ行く前に、写真館に寄って家族写真を撮る。

写真を撮ったあとで隣の鶏肉店で何か買ってきてと妻に財布を渡す。メンチカツ、鶏の紫蘇巻きフライ、唐揚げを買ってきていた。

おにぎりや唐揚げを食べるための飲み物を自販機で買うと、当たりのランプがついて缶コーヒーを余計にもらう。幸運が溢れているらしい。

病棟へ行く前に、婦人科へ寄って妻が幾つか検査を受けるのを待つ。受けてる間、「あかり」を抱えながら寝てしまう。

その後、病棟へ。

4人部屋で、同室は隻腕のおばちゃんとおばあちゃん2人。

妻が説明を受けるのを待ったりして、その後、帰る。

帰宅して、「あかり」の沐浴を母と。

その後、排便を促すためグリグリする。多く出た。

「あかり」は、あいかわらず寝なかった。23時に寝て25時に起き、その後5時に父に渡すまで眠らなかった。「あかり」のことは家族に任せることにして、私は妻のことを考えることにした。

妻の入院用に「ぶ」で買った「ドラゴン・ジャム」10巻セット。2巻まで読み終わる。面白い。16巻まで出てるらしい。


6月27日(火)

前の晩は寝れなかったので妻のところに顔を出さず、沐浴とGRGRだけやって「あかり」は父に任せてすぐに寝た。


6月28日(水)

起きてから父に様子を聞いたら、特に起きることはなかったと言っていた。

帰宅する前にシュークリーム、プリン、麦茶を買って妻を見舞う。

毎朝、医師2人が様子を見に来てくれるらしく、手厚い対応に感謝していた。

来週くらいから脱毛がはじまるらしい。帽子やカツラを見ておかないと。

帰宅後に沐浴とGRGRだけやって今晩も父に任せて寝た。


6月29日(木)

昨晩は寝ぐずりがぶり返して、3時ころに母へ渡して父は寝たという。3時まで寝なくて、それ以降は4時間くらい寝ていた。

GRGRやって、授乳は家族に任せて出勤した。


6月30日(金)

昼間、妻から一時帰宅の許可が出たとメールある。

退勤後に病院へ迎えに行く。

その前に書店へ行く。10巻まで読み終わった「ドラゴン・ジャム」の続きを買いに。ブックオフには11~15までが揃っていたが、410円だったので正規と変わらないじゃないかと憤慨し書店で買うことにした。

書店には13~16までしか売ってないからその4冊と「BLUE GIANT SUPREME」2巻を買って、病院からの帰りにブックオフで11と12を買った。

妻は火曜日と水曜日に抗がん剤の注射をしたという。


7月1日(土)

9時から11時くらいまで出かけて、それ以降は家で過ごす。

 

7月2日(日)

妻は16時30分までに病院へ戻ると言うから、15時30分ころに「あかり」を連れて病院へ行く。

昼頃に排便を促すためGRGRをした効果なのか、病院で自然排便があった。宿便が肛門に栓をしていて、GRGRをすることで栓が取れたのかもしれない。

自然排便が続くと良いが、腹筋が必要らしいから少し先のことになりそう。

月曜日に「Dragon Jam」1巻を読み始めて、日曜日に16巻を読み終わる。17巻はいつ?ネットを見ても情報はないし、掲載誌「スピリッツ」の今週号には掲載されてなかった。今年はまだ5、6回くらいしか掲載されてないっぽいので、17巻は年内に出ればいいくらいに思った方がいいのかもしれない。

 

「あかりの好きな瞬間」

1.ミルクを飲む1口目

 1回の食事に対して、ここまでの渇望を私は持っていない。1日6、7回授乳していて、メニューも変わってないのに、毎回新鮮な感覚で食事に臨んでいる。本人の成長のためとか欲しがってるからとかではなくて、1口目を飲むときの瞬間が見たくてミルクをあげていると言っても過言ではない。

2.寝ている顏

 きれいな顔をしている。生きてるのか心配になるから呼吸を確認しなきゃいけないけど、寝ている時はきれいな顔をしている。誰似だ?

3.沐浴中の顔

 リラックスしているように思える。

4.グズっていない時に、目を開けている顔

 表情と視線が安定せず、常に動いているから飽きない。


好きじゃないのは、夜に泣かれたとき。全力で泣いてるはずなのに落ち着くことがないし、バリエーション豊富に泣いてくるから参ります。

ポッセカット3曲~SUMMIT「Theme Song」リリースに寄せて

音楽レーベル・SUMMIT(サミット)が、所属するアーティスト総出演による「Theme Song」を発表しました。

紹介文には以下のようにありました。

SUMMIT プロフィール
SIMI LAB、THE OTOGIBANASHI'S、PUNPEE、GAPPER、C.O.S.A.、BLYY、TWINKLE+、VaVa を擁する HIPHOP レーベル。 グループそれぞれ違ったスタイルを持ちながらも、どこか共通する HIPHOP の価値観を持ち寄って初めてのレーベル・ポッセカットを制作。

リリースにあわせて、P氏もツイートしていました。

ポッセカット?聞いたことないワードです。

Posse=仲間」で「Cut=曲」。つまり、仲間同志が集まり作った曲を指すようです。

フィーチャリングだとメインのアーティストが仲間を呼んだという図式になってしまうし、Dragon AshのkjとBOTS、SHIGEO(SBK)、ILMARIRIP SLYME)が組んだ「Steady.co」はグループ感が強くなっています。

ポッセカットには、「場」の力があります。
ある場所に集まった人たちのなかから「なんか楽しいことしたいね?」と思い付きの声があがり、曲という形で結実する。それは、イベントでも旅行でもZINEを作るでも何だって良かったし、何にもならないことが大半なんだろうけど、「音楽」得意な人たちが多いから曲を作る。そういう単純な図式の実現が想像できます。

遊びだからこそ手を抜かない、楽しみつつ肩の力が抜けてて、楽しそうな雰囲気が充てんされています。

マイクリレーでMCが曲を繋いでいけるから、ポッセカットはやはりヒップホップならではという感じがします。

枕が長くなりましたが、「ポッセカット」の3曲を選びました。トリビュート・アルバムと同じで常にCD屋の棚にあるわけではないから、早めの入手が必要です。あるいはブックオフでDigしてください。

 

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●「Theme Song」SUMMIT

1. "Theme Song feat. RIKKI, MARIA, DyyPRIDE, in-d, OMSB, BIM, JUMA, PUNPEE, GAPPER, USOWA"

2. "Theme Song -吐血MIX- feat. C.O.S.A., CLAY, AKIYAHEAD, Dzlu, DMJ, alled, OMSB, TWINKLE+, DJ SHINJI"

この曲の産まれた「場」は、もちろんレーベルである「SUMMIT」。

ヒップホップの楽しさと喧騒と、少しの怖さがあります。両方に参加しているOMSB(SIMI LAB)がSUMMITのキーマンなのでしょうか?

表と裏で2曲それぞれに参加している人の集合写真がジャケット写真に選ばれています。なぜ古民家?なぜ縁側?というヒップホップに似つかわしい場所の選び方も素晴らしい(ロケ地は杉並区郷土博物館)。

ジャケットの中面は全体の集合写真になってますが、6人くらいしか分からなかったので、誰が誰だか教えてください(MAILLさんも写ってる?)。

< 聴きどころ >
・PSGのPとGによるマイクリレー
・「とにかく明るい神様」に続いて私的なメッセージを込めるPUNPEE
・両方の曲に参加しているのはOMSBのみ。OMSBがレーベルの中心にいるようなので最高。
・「吐血MIX」の「お願い仏様」というPSG「神様」を踏まえたライン
・アカペラが収録されていることにより、バックに流されず、それぞれの持ち味を聴き取ることができる


●「MONSTER VISION」Dungeon Monsters

般若、漢 a.k.a.GAMI、サイプレス上野、DOTAMA、R‐指定、CICO CALLITE、T-PABLOWという、テレビ番組「フリースタイル・ダンジョン」出演者による楽曲。

「ミュージック・ステーション」にも出演し、現在最も知名度のある7人が作った曲。

悪く言えば「企画もの」だけれど、「フリースタイル・ダンジョン」という「場」ありきの1曲なので、これも「ポッセカット」に含めました。

この曲は「フリースタイル・ダンジョン」の曲であり、「モンスターの目線」というお題(タイトル)に100点で答えた曲です。

一方で、「フリースタイル・ダンジョン」という番組のために作った、というお題目からは1歩も出ていない曲でもあります。

お題目には100点で答えているが、その先が感じられる曲ではありません。そもそも「その先」は提示してないでしょうけど。「その先」って何?

話逸れるけれど、6月20日深夜放送回の「晋平太vs漢」は漢の勝ちでしょ?

あと、27日深夜放送回の「晋平太vsT-PABLOW」は冷静に対処すればT-PABLOW圧勝だけど、パブロは晋平太のダサいやり方を許容するわけにはいかなかったのでしょう。MIGOSが「CULTURE」というアルバムを出しているのだから、この文脈で「文化」を体現しているのがT-PABLOWなのは間違いないところ。
「晋平太=ダサい」は揺るがないけれど、「ダサい」を「泥臭い」に置き換えさせないような対応をモンスターには望むところです。とはいえ、ダサいと思われようが媚び売ったと思われようがヒップホップにしがみついてきた執念が晋平太にはあるし、執念の現れがパブロにカツアゲされても脚韻を外さなかったところだと思う。競技としてのフリースタイル・ラップ・バトルを熟知しているのは認めざるをえません。

話の逸れついでに言えば、主催兼広報部長のZEEBRAが「Mステ」でタモリと話すのはいいとして、DJとして紛れ込んで掛け声かけるのは何かなぁと思った。SN-Zを出してやれよ、と。

< 聴きどころ >
R-指定のパートで、焚巻、KOPERU、崇勲、TK da 黒ぶちという自分が負けたチャレンジャーの名前を出したのはフックアップの意味はもちろんあるだろうけど、番組のダイジェストを見せてもいるんだろう。(Rは何戦したか知らないけどシングルではこの4人+晋平太にしか負けてない!)

ダウンロード購入してない現時点での聴きどころは、このくらい。


以上2曲は最近のリリース。
ポッセカットで括るなら、2000年7月にリリースされたこの曲を外すわけにはいきません。

 

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●「TMC Graffiti」TMC ALL STARS

MCとして参加しているのは以下の面々。DJは、BOTS(Dragon Ash)という煌めく布陣。

SHUN(SBK)、SHIGEO(SBK
Kj(Dragon Ash)、MUNEMASA HAYASHI(PENPALS
JUNN(Missile Girl Scoot)、 U-RI(Missile Girl Scoot)
Q(ラッパ我リヤ)、 山田マン(ラッパ我リヤ
ILMARIRIP SLYME)、PESRIP SLYME)、RYO-ZRIP SLYME)、SU(RIP SLYME


Dragon Ashが2000年に主催していた「TMC(Total Music Communication)」というイベント(当時はフェスではなくイベントという認識だった)に参加した面々によるポッセ・カット。

3曲のなかで、ヒップホップのイケイケなところが最も表現されています。2000年のムードが詰まっていて、時代の風を受けまくっています。このイケイケ感があってこそのポッセカット。

日本語ラップオリジネーターといえばZEEBRAいとうせいこうということになっているようですが、そんなことはどうでもいい。
私にとってヒップホップのスタートはDragon Ash。これは揺るがないです。
なので、ラッパ我リヤが新しいアルバムにkjを呼んだので、ちょっと泣いた。

T-PABLOWと晋平太の図に当てはめると、ZEEBRA=晋平太でしょ?髪形似てるし。それ以上は書かないけど。

< 聴きどころ >
・「TMC 壁は無いぞ」というのは、Dragon Ashが00年3月にリリースした「Deep Impact feat.ラッパ我リヤ)」の「いよいよ壁は無くなるぞ」を踏まえたライン。
・ジャケットはPESによるグラフィティ。