BOOK OF THE "2016"

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年末を迎え、各誌、各サイトで年間ベストが発表されはじめました。

いろんな人が10本、10枚、10作、、、と選出していますが、分母が気になってしまいます。

あなたの選んだ10本(10枚/10作)は幾つの選択肢から選んだものなのですか?と。

手に取る段階において、なんらかのフィルターがかかるのは仕方ない事なのですが、あの作品が入ってないけど、作品に触れたうえでランキングから外してんの?と突っかかりたくなるわけです。

「観た(聴いた/読んだ)けどランク外」と「観て(聴いて/読んで)ないからランク外」は違います。

 

ということで、私が年始から12月19日までに読み終えた36冊のランキングを発表します。

 

順位/ランク/読んだ順番/著者/タイトル

1      A      13 坪内祐三『昭和にサヨウナラ』

2      A      24 藤井健太郎『悪意とこだわりの演出術』

3      A      29 くるり+宇野維正『くるりのこと』

4      A      28 阿部広太郎『待っていても、はじまらない』

5      A      35 佐久間宣行『できないことはやりません』

6      A      22 大崎梢『スクープのたまご』

7      A      6 佐渡島庸平『ぼくらの仮説が世界をつくる』

8      A      20 

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9      A      33 橘川幸男『ロッキング・オンの時代』

10     A      4 宇野維正『1998年の宇多田ヒカル

11     A      31 石井朋彦『自分を捨てる仕事術』

12     A      25 池田純『空気のつくり方』

13     A      2 水口克夫『アートディレクションの「型」。』

14     A      36 佐藤オオキ『佐藤オオキのボツ本』

15     A      14 大崎梢『クローバー・レイン』

16     A      32 目黒考二目黒考二の何もない日々』

17     A      1 若林正恭『完全版 社会人大学人見知り学部卒業見込』

18     A      12 大崎梢『プリティが多すぎる』

19     A      23 藤田和日郎『読者は読ムナ』

20     A      30 宇野常寛吉田尚記『新しい地図の見つけ方』

21     B      19 

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22     B      26 

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23     B      5 小西利行『すごいメモ。』

24     B      34 柴那典『ヒットの崩壊』

25     B      10 山内マリコ『買い物とわたし』

26     B      15 大崎梢『平台がおまちかね』

27     C      3 江弘毅『K氏の遠吠え』

28     C      7 みうらじゅん『大人に質問!「大人ってどのくらい大変なんですか!」』

29     C      8 大崎梢『サイン会はいかが?』

30     C      17 大崎梢『背表紙は歌う』

31     C      9 ホイチョイ電通マン36人に教わった36通りの「鬼」気くばり』

32     C      11 印南敦史『遅読家のための読書術』

33     C      16 佐々木典士『ぼくたちに、もうモノは必要ない。』

34     C      18 増井修ロッキング・オン天国』

35     C      21 尾崎世界観『祐介』

36     C      27 中島聡『なぜ、あなたの仕事は終わらないのか』 

 

以下は2016年の読書傾向と「ブックデザイン部門」です。

〇 大崎梢著作を読み漁った

ブログに書いたように大崎梢が出版について書いた著作はあらかた読み終えました。著作7冊のうち購入したのは『スクープのたまご』のみで他の6冊は図書館で借りたので申し訳ない気持ちもあります。

 

〇 小説を読んでない

大崎梢著作7冊を除けば『祐介』のみ。『祐介』については、装丁100点だけど、内容に入り込めませんでした。文学になってるし、青春でもあるんだけど、私の好きな青春小説ではなかったです。35歳の私では入り込めませんでした。

 

〇 ロッキング・オン関係の本を読んだ

ロッキング・オンと一括りにするのは乱暴であるが、ロッキング・オン出身の人の著作を5冊読みました。ロッキング・オン出身の人は文章について地肩ができているから手にとってしまいます。「地肩」というのは、古い話で恐縮ですが、大根仁さんの言い回しを拝借しました。

モテキの取材をいくつかやってて、原稿チェックしたりもするんだが、元ロッキンオン系のライターさんが書く文章やインタビューや対談をまとめたテキストはなんか違う。地肩が強いというか「直させねえよ!」というオーラがある。あとまあなんか筋が通ってるんだ文章に。(2011.7.28)

 

ロッキング・オン関係のなかでは、『くるりのこと』を最上位にしました。くるりの楽曲は全て聴いているけれど、くるりが最も好きなバンドであるというわけではないから、この順位です。

ロッキング・オン天国』は、タイトルにロッキング・オンとあるけれど、90年代の海外の音楽事情について紙面が割かれており、ロッキング・オンの内部事情とか編集方針とかを読みたかった私には肩すかしでした。なので、『ロッキング・オンの時代』は渋谷陽一のエピソードが多く出てきたので『ロッキング・オン天国』より上位にしました。

 

〇 ブックデザイン部門

1位 『悪意とこだわりの演出術』

2位 『くるりのこと』

3位 『昭和にサヨウナラ』

4位 『待っていても、はじまらない。』

5位 『ロッキング・オンの時代』

6位 『祐介』

7位 『読まされ図書室』

8位 『空気のつくり方』

9位 『アートディレクションの「型」。』

10位 『目黒考二の何もない日々』

11位以下は、ワーストの『できないことはやりません』『新しい地図の見つけ方』を除いて並列です。

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私の見方に興味ある方いましたら、読書メーターのマイページに寸評書いてあるので、そちらをどうぞ。

elk.bookmeter.com