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「FOXサーチライト・マガジン」を推す

 『アメリカン・スナイパー』を観にシネコンへ行った時、パンフやグッズの売り場が変わっていることに気づきました。立ち読みができなくなっていたのです。買い方も、パンフをレジに持っていくシステムから、レジで欲しいタイトルを伝えて購入するシステムに変わっていました。

 私は映画パンフを、毎回ではないにしろ、購入する派です。映画を鑑賞する前後にパンフを手に取り、寄稿者の名前を確認して購入するかしないかを決めていました。しかし、中身を確認できないのであれば、50ページに満たない分量で1,000円近くするパンフレットを購入することはできません。

 「50ページに満たない分量で1,000円近くする」。具体的に、『アメリカン・スナイパー』の場合は、40ページで820円です。そう、映画パンフレットは一般的な雑誌に比べて割高です。小部数で、広告を入れることができず、品質の高い紙を使用しているので、「割高なもの」という割り切りがあります。

 (一方で、映画の代金は一般1,800円ですが、300円払ってポイントカードを作ると、会員価格の1,400円になります。加えて映画代金の1割がポイント加算され、1,000ポイントたまると1回無料で鑑賞できます。つまり、140×8=1,120なので、8本観ると1本無料です。9本で11,200円ということは、1本あたり1,250円!映画の値段て何だろう?と思ってしまいます)

 

 中身を確認できないため、『アメリカン・スナイパー』のパンフについての情報をネットで探しました。「誰が解説を書いているか」が知りたかったのです。公式HPにパンフについての情報はなく、ツイッターや個人ブログで町山智浩さんや新井英樹さん、阿部和重さんが寄稿していることがわかり、購入することを決めました。

 公式HPに情報が載ってないということは、寄稿者が個人的に告知するか、一般の人が買ったパンフについての情報をツイートするかブログに書かない限り、ネット上に情報は上がらないことになります。編集するけど積極的なプロモーションはしない、というのが映画パンフの位置づけなのでしょう。

 『アメリカン・スナイパー』のパンフは、先週の土曜日(11日)に『バードマン』を同じシネコンへ観に行った時に買いました。『バードマン』のパンフについては、『FOXサーチライト・マガジン』の新刊であり、宇野維正さんが編集に携わったことを宇野さん自身がツイートされていたので買うことを決めていました。

 「FOXサーチライト」作品のパンフをシリーズ化したものが「FOXサーチライト・マガジン」です。版型はB5サイズで、右上に共通のラベルがあり、統一感のあるデザインになっています。

 『バードマン』が4号目にあたりますが、例によって公式HPには情報が載ってません、、、。以下が過去の刊行リストです。

 1号 『トランス』(ダニー・ボイル/13年10月11日公開)

 2号 『ザ・イースト』(ザル・バドマングリ/14年1月31日公開)

 3号 『グランド・ブダペスト・ホテル』(ウェス・アンダーソン/14年6月6日公開)

 4号 『バードマン』(アレハンドロ・G・イニャリトゥ/15年4月10日公開)

 

 私は3号、4号しか持ってないのですが、後半10ページは「FOXサーチライト」についてのコラムが掲載してありました。自社宣伝という批判もあるようですが、3号では公開待機中の『バードマン』についてのコラムも掲載されており、楽しみを増幅させる仕掛けになっていました。

 音楽の分野では「カクバリズム」や「フェリシティ」、外国文学では「新潮クレスト・ブックス」や「白水社Uブックス」などレーベル買いが市民権を得ているのだから、「FOXサーチライト」の手法を私は支持します。

 個人的には、宇野維正さんの原稿が載っているなら、、、という条件付きですが。

 あとは、映画のパンフレットを公開中の劇場で買い逃すと入手が非常に困難になってしまう状況を改善してもらえば言うことないです。