CDのジャケットデザインについてミュージシャンが語るとき

トライセラトップスのデビューから4枚目までのアルバムがリマスタリングされて再発売されました。

発売を告知しているサイトには「彼らがエピックレーベル在籍時である1998~2001年にかけて発表したオリジナル・アルバム4作が、最新リマスタリング/高品質Blu-spec CD2仕様にて復刻、8月24日にリリースされる」とあります。

価格は1枚2,000円(税別)と破格なので、4枚とも持っていますが、『A FILM ABOUT THE BLUES』だけでも購入するか考えています。

リリースにあたり、和田唱さんがジャケット・デザインについて珍しく言及していたので引用します。

 

修正前のジャケットを載せておきます。確かに和田さんの望んでいるデザインの方がすっきりとしています。

f:id:tabun-hayai:20160825165959j:plain f:id:tabun-hayai:20160825170017j:plain

先日(16年6月7日)公開された和田誠さんとの対談のなかで『A FILM ABOUT THE BLUES』のデザインに心残りがあることを匂わせていました。以下に引用します。

——さっき親子コラボの話が出ましたけど、今後、その可能性もありますよね。

唱:望んでる人は多いかもしれないよね。

誠:やれって言われれば、やるんだけどさ。唱たちはアルバムのジャケットって自分たちで決めてるんだよね。

唱:ちゃんとデザイナーの人がいるよ、方向性は示すけど。

誠:映画館の看板のジャケットがあるでしょ。

唱:『A FILM ABOUT THE BLUES』(99年)。本当はもうちょっとうまくやりたかったんだけど。

誠:きれいないいジャケットだよ。

唱:本当に? よかった。

 

ミュージシャンは音源については納得いかないと発売を延期することも辞さないようですが、デザインについてはレコード会社などから提案されると納得いかない部分もありつつ、マーケティングなどを理由に説明されると折れてしまいがちです。

 

意向とは少しずれてデザインされたものが流通してしまった例を思い出しました。

スーパーカー『スリーアウトチェンジ』です。

07年4月4日の「10周年記念盤」の発売に際し、いしわたり淳治さんがブログに掲載した文章を引用します。

そしてパッケージについても少し補足を。

10年前の初回盤と同じ感じのカラーケースなのですが

トリコロールの配色が当時とは大きく違っています。

というのも、実は当時、発注ミスがあって

止むを得ず間違った配色のままリリースしていたんですね。

なので、今回の10周年盤が正しい配色です。

10年の時をこえて胸のつかえがおりました。すっきり。

 

メンバーがCDジャケットのデザインをしているバンドは一ノ瀬雄太さんを擁する快速東京しか知りません。

とすれば、ほぼすべてのバンドがジャケットデザインは外部のデザイナーに委託しているはずなので、意思疎通しきれず、あとあと心残りになっている例も多く発生しているのでしょう。

ミュージシャンがジャケットデザインについて語るインタビューはほとんど読んだ覚えがないし、そもそも納得していない部分については語らないでしょう。和田唱さん、いしわたり淳治さんについても、デザインへの「胸のつかえ」がおりたから発言しているわけです。

リスナーである私は「ミュージシャンがジャケットデザインについて納得してなないんじゃないか?」と推測することはありません。なので、ミュージシャンがどの程度デザインの方向性を示しているのか、そんなことを知る機会があれば音楽の楽しみも広がるのではと期待しています。

CDのパッケージ・デザインを語ってくれ

 「CDのパッケージを包むビニールを剥がし、ブックレットを手に取り、ディスクを取り出し、プレーヤーにセットし、再生ボタンを押す」

 私が音楽を聴くまでに辿る手順です。

 iTunesで音源を購入することもありますが、大半はこの手順であり、「Youtubeの画面をクリックして、再生する」という手順を踏むことはほとんどありません。

 そういう習慣を持つので、CDのパッケージには愛着があります。

 

 惣田紗希さんがアート・ディレクションを行った、ザ・なつやすみバンド『PHANTASIA』。

f:id:tabun-hayai:20160809161423j:plain

 そのパッケージ・デザインは『PHANTASIA』の音源から放たれるキラキラ感を増幅させるものでした。

 このことは二次元の画面から伝わるのでしょうか?

 音楽を扱うメディアは、もっとパッケージについて言及するなり、紹介してほしいと考えます。

 音だけほしいなら、聞ければいいだけならストリーミングで足りるわけであって、パッケージ化されてフィジカルリリースされているのだから、そのことについても私は知りたいのです。

 既存のメディアによる新譜のリリースについてのインタビューでパッケージについて触れていないのは、インタヴューアーが音源だけもらってインタビューに臨んでいるからです。

 「どこよりも早く聴いた」が雑誌の表紙に踊り、「宇宙最速オンエア」がラジオで強調されています。

 フィジカルの完成を待っていたらリリース間近になり、取材~編集~印刷~流通という仮定を経ていたらCDの発売から雑誌の刊行まで日数が開いてしまうからでしょう。

 リリースとは関係なく、CDのパッケージと音楽との関係について深く掘り下げてくれる雑誌なりウェブなりのメディアが欲しいと考えています。現状、パッケージについては『ブレーン』『アイデア』『Mdn』とかデザイン雑誌がデザイナー寄りでちょこっと触れてるだけです。

 サニーデイ・サービス『DANCE TO YOU』に対して「名盤」「傑作」という評は目にしますが、ジャケット・イラストレーションは永井博さんで、ジャケット・デザインは小田島等さんであるということについては全く語られていません。

 パッケージ・デザインが誰であるかを伝えてくれれば、買う予定でなかったCDを買うこともあります。

 実際、CINRAの「祖父江慎と佐内正史が語る、黒猫チェルシーに施した「治療」」という鼎談を読み、黒猫チェルシー『グッドバイ』を購入しました。その後にリリースされた『青のララバイ』はまだ買ってませんが、そのうち買うかもしれません。

 CINRAの鼎談を読むと、アートディレクションがアーティストの勢いを加速されることがわかります。

 物としてのCDや書籍について語らないと、iTunesやサブスクの方が価格が安く済むからそれで良いということになってしまいます。

 物としてのCDには音源データに何が上乗せされているのか?

 プラケースに16ページのブックレットが挟まっているだけのものもあるかもしれないけれど、趣向を凝らしたパッケージもたくさんあります。

 CDジャケット大賞というものもありますが、これについてはCDジャケットに主眼があり、パッケージを評価しているとは言えないような気がしています。

 順位付けの方法は「投票」であるようですが、itunesや雑誌の新譜紹介などで観れる小さい写真だけの評価なんじゃないのか、という疑念があります。ウェブサイトに「実際に見て評価できます」とあるけれど、手にとれるわけではなく掲示板に貼りついたのを見るだけのようです。

 2016年は星野源『YELLOW DANCER』が受賞していました。

 しかし、パッケージを含めたデザインという観点が与えられれば、候補50作品に入っている、CORNELIUS『Constellations Of Music』が選ばれるべきです。

 

 音楽とデザイン。私の願望を満たしてくれるメディアの登場を切望いたします。

ウェブメディアへの支援の仕方がわからない

 ウェブメディアが収益をあげる方法については、唐木元さんがナタリー在籍時のインタビューで答えています。

 ナタリーの場合、収入源は「広告」と「記事配信」の2つが主要で、「広告」は「バナー」と「タイアップ」に分けられるそうです。

 「バナー」は大概どのサイトにも載っている、クリックしたらその製品のサイトに移行するタイプのもの。ナタリーやヤフー、Real Soundには載っていますが、RO69やthe sign magazineには載っていません。

 「タイアップ」は広告であることがすぐには分かりません。広告と見なされると興味を持たれないため、普通の記事と同化するように工夫されています。例えばコミックナタリーで東村アキコさんがアルバイト経験について語ったのはナタリー独自の記事に見せかけたアルバイト情報誌「an」のタイアップ広告でした。

 「記事配信」というのは他者への記事販売のことです。ヤフートピックスにナタリーやリアルサウンド映画部の記事が掲載されるのは、このためです。

  ウェブメディアの収益構造が理解できたので、ついつい甘えてしまいますが、読者である私がウェブメディアから恩恵を受けたときに対価を支払っていません。

 閲覧することでページビューが増え、広告収入の増加につながる。それは分かるのですが、もっと直接的に支援することはできないのでしょうか?

 出版社の運営するサイトを支援したければ刊行物を購入すればいいのですが、ウェブのみで活動する場合、代わりになるものが思い当りません。

 

 ということを考え始めたのが2015年8月ころ。

 昨年のフジロック中に「Real Sound 映画部」のローンチが発表され、定期的にアクセスするうちに幾ばくかでも対価を支払う必要があるのではないかと思いだして1年が過ぎてしまいましたが、現状なにも思いつきません。

  最近も、サインマガジンの「1組もハズレなし! すべてのアクトが超一流。2016年夏にフェスに行くなら、ホステス・クラブ・オールナイターだけで十分という話」「東京インディが離散した2015年。そして、世代交代が進む2016年、シャムキャッツが夏のラヴ・ソング“マイガール”を世に問う」の記事を続けて読んだ後にも、この記事にも読んだ対価を支払うべきだと考えましたが、現状なにも思いつきません。

  ナタリーを見ても「対価を!」とはならないのですが、「Real Sound 映画部」「the sign magazine」には何らかの対価を支払うべきだと考えております。

  音楽関係のサイトに限った話をしていると思われるでしょうが、私が日常的にアクセスするサイトは、あとは「Web本の雑誌」くらいです。『本の雑誌』は定期購読しているので「対価を!」とは思っていません。

  雑誌は制作費が高い割に売れないし、1ヶ月に1度発行というスパンでは情報が古くなってしまうからということでWebメディアを手段として選んでいるのでしょう。雑誌を発行して欲しいとは言わないけれど、年に1度くらいは年鑑として記事をまとめたものを発行いただけるとありがたいです。

2016年7月22日金曜日のこと ーーー というか、フジロック体験記


f:id:tabun-hayai:20160728190326j:image

 初心者が「FUJI ROCK FESTIVAL 2016」に参加した感想です。

 

 7時45分ころに自宅を出て、9時15分ころに越後湯沢駅に到着しました。

 会場近くの駐車場のチケットは2人以上の申込者にしか売ってもらえないので、越後湯沢駅近くに車を停める計画でやって参りました。

 コインパーキングやら町営駐車場やらがあるかと思ったけれど、越後湯沢駅の第2駐車場は駐車料金のかからない簡素な場所でした。運よく空きスペースが2台分くらいあり、徘徊することなく駐車できました。

 越後湯沢駅前のシャトルバス発着場から伸びた列を横目に、フジロック・クッキーとパンフレットの購入、スイカへのチャージをするため駅構内に入りました。

 券売機でスイカにチャージしようとすると、越後湯沢駅はスイカの管轄外であると駅員に言われました。確かにここを確認するとダメな旨が書いてあります。

  チャージは諦めてフジロック・クッキーとパンフレットを探すもなかなか見つからず、代わりにアウトドアグッズ売り場が目につきました。諦めてシャトルバスに乗るため駐車場に戻ると通路に売り場があり、無事に購入できました。クッキーが1,000円、パンフレットが1,500円でした。BEAMSのショッピングバックに入れてもらえました。

 

 車に戻って靴に履き替え、荷物を持ってシャトルバスの列に並びました。シャトルバスは乗車前に料金徴収があります。

 フジロックのために岩盤とチャムスがコラボしたマルチパスケースを購入したけれど、ファスナー付き小銭入れから硬貨が取り出しにくかったので改良を要請します!サイズが小さいんで、もう少し大きくしてください!

 事前に駅から会場までは40分くらいかかると情報を得ていたので本(『読者ハ読ムナ(笑)』藤田和日郎)を持って乗車しましたが、購入したパンフレットを読み込んでいるうちに到着しました。

 この日は入場ゲートでもらったZカードではなく、パンフレットを確認しながら動き回りました。そして思ったのは、パンフや公式サイトに載っている会場図は距離感が掴めないので、Zカードに掲載の会場図に統一してください!

 あとあとZカードを確認して地図の見やすさに驚きましたよ、私は。

 

 7月12日に以下のタイムスケジュールを組みました。

11時00分~ BOREDOMS(GREEN STAGE)

12時10分~ 奇妙礼太郎(FIELD OF HEAVEN)

13時10分~ KOHH(WHITE STAGE)

14時00分~ ラプスレイ(RED MARQUEE)

14時50分~ Suchmos(WHITE STAGE)

15時50分~ COURTNEY BARNETT(RED MARQUEE)

16時30分~ THE INTERNET(WHITE STAGE)

18時50分~ JAMES BLAKE(GREEN STAGE)

20時00分~ The Birthday(RED MARQUEE)

22時20分~ DISCLOSURE(WHITE STAGE)

23時30分~ D.A.N.(PLANET GROOVE)

 全部観れたアクトを「勝ち」、一曲でも観れたのを「分け」、まったく観てないのを「負け」とするなら、11アクトで5勝4敗2分です。

 

 1日を通して反省したことは3点あります。

  1点めは、会場の広さ、ステージとステージの間の距離、ライブが終って満員の観衆が移動を始める時の混み具合などを踏まえたうえでタイムスケジュールは組まなければいけない、ということ。

 2点めは、「フェス飯」と謳われて飲食ブースは充実しているけれど、食べたい料理を食べるには並ぶことを覚悟しなければいけない、ということ。

 3点めは、ヘリノックスのイスは座り心地良いけれど持ち歩くのが不便だから畳んだり出したりを繰り返す手間を惜しんではいけない、ということ。

 

 シャトルバスを降りてチケットをリストバンドと交換し、セブン銀行の移動ATMでnanacoに6,000円チャージして入場ゲートを目指しました。

 「音楽などのフリーライターと無職のボーダー」である兵庫慎司さんが「7/21「アメトーーク」の「夏フェス芸人」を観ながら、他の夏フェス大好き芸人たちとやついいちろうは違うぜ、出演者だぜ、と勝手に誇らしくなってる私はバカだと思います。あと本当にしつこいですが明日からのフジロックで澤部を見かけてもスルーしてあげましょうみなさん!」などと再三にわたって注意を呼びかけていましたが、入場ゲート前でのハライチ澤部さんは「数歩進んでは呼び止められて写真を撮る」を繰り返していました。

 入場する前から疲れていたように思えた澤部さんの体力がフジロックを通じて回復することを祈りながら、追い越して入場しました。
f:id:tabun-hayai:20160728190204j:image

 入場ゲートはリストバンドのICチップを台にあてると入場できるシステムでした。退場時に特段のチェックはなく、ステージ近辺でのリストバンドチェックもありませんでした。ハイテクであり、参加者と主催者の信頼関係が築きあがっているのだと感じました。

 

 11時からGREEN STAGEでボアダムスを観たあと、Field Of Heavenで奇妙礼太郎を観ようと移動を始めたのですが、なかなか着きません。肝心の奇妙礼太郎も満員だったので疲れが早くも出てしまい、KOHHを観るためWHITEへ向かいました。

 昼食を食べようと思ったけど列の長さに圧倒され、ヘリノックスに座りながらハイネケン飲みながら、持参した「蒟蒻畑」で凌ぎました。フェスに来るときは昼食を持参することも考えようと思いました。

 

 それにしても、フェス会場のビールはハイネケンが多くないですか?アメリカのビールは薄いから、日本のメーカーのビールが飲みたいんですが何とかなりませんでしょうか?ハイネケンフジロックのスポンサーだから、フジロックではハイネケンを飲むしかないんでしょう、恐らく。ステージのすぐ近くにブースがあるから重宝するんですけどね!

 

 14時にKOHHを見終えて、空腹と体力の消耗に耐え切れずオアシスエリアに昼食を買いに行きました。WHITEからGREENを過ぎてオアシスまでの道のりは遠く、ステーキ丼の列に並び終えたときにはSuchmosの始まりそうな時間でした。

 Suchmosをフルで観れないことを覚悟し、GREENでステーキ丼を食べることにしました。演奏していたのはJAKE BUGG。CDを買ってないから初めて声を耳にしましたが容姿とは異なる骨太な声でした。

 くつろぎだしたとはいえ、Suchmosへの諦めがつかずWHITEへ。会場は満員で、あふれていました。観れたのは3曲でしたが、「MINT」聴けたので満足です。

 

 WHITEでTHE INTERNETを見終えて、JAMES BLAKEまで時間があったのでTシャツを買うため入場ゲートを出ることにしました。

 グッズ売り場は3日間に出演する全アーティストのグッズが売っており、選択肢の多さにクラクラしました。

 財布に余裕はあったけれど、荷物が多くなりすぎるとキツイので1万円以内にすることを決め、Suchmos、D.A.N.、VIDEOTAPE MUSIC×cero、それぞれのTシャツを購入しました。総額9,000円。

 クッズ売り場は、高校生くらいの女の子にアーティスト名を伝えて、品物を取りに行ってもらうシステムでした。「Suchmos」「D.A.N.」と表記されていても女の子には「サッチモス」「ダン」と伝えているので、探すまでに時間がかかっていました。客が自由に手に取れるシステムにすれば商品や売り場が乱雑になるので仕方ないのでしょう。

 

 その後、JAMES BLAKEに遅刻し、THE BIRHTDAYをフルで観て、DISCLOSUREに移動したわけですが、DISCLOSUER時に立ったまま寝落ちして帽子のツバが前の人の頭に当たるとかで迷惑をかけるようになり、シャトルバスが25時までだったので、D.A.N.のラストを見終えて帰路につきました。

 

 illionのゲストで5lackが出たと後になって知り後悔していますし、思ったよりフルで観きれないもんだなと感じましたが、楽しく過ごすことができました。

 今度、フジロックに来るときは食料を多めに持参しようと思いました。

 

 「ROCK IN JAPAN」は金曜・土曜・日曜の3日間開催から土日×2週という運営に移行したので、金曜日のフェスは「FUJI ROCK FESTIVAL」だけです。金曜日に仕事を休んで参加することの高揚感と携帯に仕事関係の人から着信があった時のドキドキ感を多くの人が体験しているのではないでしょうか?

 

 DISCLOSUREの1曲目が鳴りだしたとき周囲から「“WHITE NOISE”だ!」と。2枚目の『CARACAL』を職場で聴き倒しているので、何曲かは聞き覚えありましたが、曲タイトルは全く覚えてないので、ちゃんと曲タイトル込みで知ってるんだなぁと感心してしまいました。「WHITE NOISE」は1枚目の『SETTLE』収録らしいので、聴いてみなくてはいけません。

 

 BEST ACTは何にしましょうか。DISCLOSUREです。

 シンガロング起きて最高だったのはTHE BIRTHDAYのアンコール「涙がこぼれそう」で間違いありません!

 

 ということで、まとまりませんが「フジロック体験記」を終わりにしたいと思います。お付き合いいただき、ありがとうございました。

そのバンドTシャツ

 毎週見ている『水曜日のダウンタウン』。

 7月20日に放送されたスーパーササダンゴマシンによる前田日明滑舌悪い説(今号も『KAMINOGE』を買わなくては)や小峠と澤部に逆逆逆ドッキリを仕掛けた説も面白く拝見しました。

 しかしながら、最近では7月6日に放送された「街でバンドT着てる人 そのバンドのイントロクイズに答えられなかったらTシャツ没収されても文句言えない説」が白眉でした。面白いのはもちろんですが、色々と考えさせられてしまいました。

 前田日明のことはよく知らないけれど、持っているTシャツの大半がバンドTで毎日何らかのバンドのTシャツを着ている私は思い入れたっぷりに拝見できたわけです。

 

 説のプレゼンターはスピードワゴン・小沢。

 後輩芸人がクラッシュのTシャツを着ているのを見て「ジョー・ストラマーのどんなとこ好きなの?」と聞いたら「ジョー・ストラマーって誰ですか?」と返されたそうです。

 検証VTRでは「バンドTシャツはファンアイテム」という前提が崩壊している現状を見せつけられる結果となりました。

 説のとおりにスタッフが街頭に出てバンドTシャツを着ている人にインタビューしていきました。

 1人目はニルヴァーナ「イン・ユーテロ」のジャケットが描かれたTシャツを着ている人。

 「Smells Like Teen Spirit」を聴かせたところ「分からない」と答え、Tシャツにある「NIRVANA」を「ニラヴァーナ」と読む始末。

 2人目はカート・コバーンの肖像がプリントされたTシャツ。地元のユニクロで買ったそうで、連れの彼女は「KURT COBAIN」を「クラット・コバイン」と読んでいました。

 それ以降、アイアン・メイデンオジー・オズボーンエルビス・プレスリー、KISS、矢沢永吉レッド・ホット・チリ・ペッパーズボブ・マーリーのTシャツを着ている人が映されましたが、イントロクイズに正解したのは51人中5人。正解率は1割でした。

 その後、街でよく見かけるということで、「チェ・ゲバラ」Tシャツを着た4人を集め、ゲバラについてのクイズをだしていました。

 回答者の一人広瀬さんは「Tシャツに描かれている人物の名前は?」という1問目に「チェゲベラ」と答えてしまい「もう帰っていいですか?」と早々に泣きの一声が出ました。

 チェ・ゲバラのクイズに関しては「ゲバラの出身国」「ゲバラの亡くなった国」「戦場で虫除け効果のあるゲバラの愛用品」「ゲバラの愛用したカメラのメーカー」はなどの問題に全問正解した回答者がいて驚きました。

 ゲバラキューバで生まれてキューバでなくなったのかと思っていましたよ、私は。

 最後に「チェゲベラ」広瀬さんの「一生このTシャツを着ることはないでしょうね」という一言でコーナーは終わりました。

 検証結果は「自分のTシャツに何が書かれているかくらいは知っておいた方がいい」というもの。

 この検証結果は何年か前に子ども番組に英語のスラングがプリントされたTシャツを着て出演した南流石さんに伝えたいものです、今さらですが。

 

 前述の「クラット・コバイン」は、ユニクロのTシャツラインである「UT」のなかで「MUSIC ICON」として展開されていました。 

f:id:tabun-hayai:20160721150652j:plain

 ラインナップは「クラット・コバイン」の他にセックス・ピストルズレッド・ツェッペリン、ミスフィッツ、フー・ファイターズ、ケミカルブラザーズという錚々たるラインナップ。

 これらが値下げ後ではあるが990円とか500円で売ってるんだから、そのバンドを知らずに買う人が出てくるのは仕方のないことです。

 

 量販店で売っているバンドTといえば、THE STONE ROSESのTシャツがAvailという「しまむら」系列の量販店で売り出されたという情報を得たので買いに行きました。3種類が3色ずつで合計9着売られていたので、その中から4着を購入しました。

 Availではストーン・ローゼズだけでなく、ビートルズのTシャツも売っていました。

 

 「バンドTをバンドのライブに参加した証明やバンドが好きなことの表明として着る人」と「お店で売ってた中から選んだ人」の割合が1対9と大きく広がっていることを「水曜日のダウンタウン」は示しました。

 「自分のバンドTはライブの物販で買ったものだ」と優越感に浸りがちですが、そもそも1割の少数派のなかでイキがっても仕方ないことです。

 誰かとセンスを競うのではなく、好きだから着る。結局、ここに辿り着きました。

 

 あと、私はチェ板尾のクリアファイルを愛用しています。f:id:tabun-hayai:20160721150732j:plain

FUJI ROCK FESTIVAL 2016(7/22 タイムスケジュール編)

 「FUJI ROCK FESTIVAL 2016」のチケットを発券した私は、当日のタイムスケジュールを考え始めました。その結果が以下です。

 

11時00分~ BOREDOMS(GREEN STAGE)

 GESIHA GIRLS『THE GEISHA GIRLS SHOW ~炎のおっさんアワー~』(1995年)に参加したボアダムズ。初めて買ったCDに参加したアーティストを観ることができることの歓び。

 金曜日の朝一であれだけお客さんを集めるバンドは(ルート17の)他に考えられなくて。だからうちの連中からは「えーっ!?」っていう声が出たよね。でもじゃあ「みんなで考えよう」って言っていて。そこでそのあとに、20周年っていう考え方が出てきたんだよ。で、さっき話したみたいに97年の1回目に出たバンドで、って考えていったらBOREDOMSっていう声がうちの連中から出てきた。俺も「BOREDOMSだったらぜひやってほしい」って思ったよね。97年がすごかったからね、BOREDOMSは。朝一でやったら絶対かっこいい。だから1年目と同じだよな。「それっ!あそこで暴れまくれ!」っていうことで。

 と主催者の日高正博さんが語っているので、恐らく満員です。

 

12時10分~ 奇妙礼太郎(FIELD OF HEAVEN)

 解散してしまった奇妙礼太郎トラベルスイング楽団ではなく、天才バンドでもなく、ソロとしての出演。

 CMに起用されまくっているので、恐らく満員です。

 

13時10分~ KOHH(WHITE STAGE)

 7月15日に発売される紙の「ele-king」の表紙を飾るKOHH。

 「気楽にやる」「NOW」が特に聴きたい。

 15,000人収容のホワイトでは狭すぎるので、恐らく満員です。

 

14時00分~ ラプスレイ(RED MARQUEE)

 「ポスト・アデル」としてサインマグでも特集が組まれるほどなので、恐らく満員です。

 「観たい!」とはいえ、KOHHは14時過ぎまでやるだろうし、その次に観たいSuchmosまでの移動や何やらを考えると断念せざるを得ないです。

 音楽フェスでは諦めが肝心。掛け持ちすると終了時間が気になってアクトを楽しめなくなります。

 

~~ よって、この辺で昼食 ~~

 

14時50分~ Suchmos(WHITE STAGE)

 新曲「MINT」が超絶に名曲で、その前のマキシシングルも、去年でたアルバムも名盤だったSuchmos。

 月9の俳優がドラマで聴いていたそうだし、恐らく満員です。

 

15時50分~ COURTNEY BARNETT(RED MARQUEE)

 THE INTERNETが16時30分からなので10分20分観たいけれど、ホワイトまでは距離ありそうなので、断念します。

 

16時30分~ THE INTERNET(WHITE STAGE)

 先日CDを購入したけれど、まだ聞けてません。

 ODD FUTUREを観れる機会はそうそうあるわけではないので、恐らく満員です。

 

~~ この辺で夕食 ~~

 

18時50分~ JAMES BLAKE(GREEN STAGE)

 ビヨークも聴き倒しているというJAMES BLAKE。

 グリーンは40,000人収容であるそうですが、恐らく満員です。

 

20時00分~ The Birthday(RED MARQUEE)

 The Birthdayがトリとはいえ、5,000人キャパのステージに登場する。

 どう考えたって、恐らく満員です。

 

22時20分~ DISCLOSURE(WHITE STAGE)

 グリーンだって狭すぎるくらいのディスクロジャー。

15,000人のホワイトは、恐らく満員です。

 

23時30分~ D.A.N.(PLANET GROOVE)

 これからグングン集客が増えていくであろうD.A.N.を見逃す人がフジロック入場者のなかにいるわけないでしょうから、恐らく満員です。

 

  理想のタイムスケジュールを組んでみました。予想ではどのステージも入場規制がかかる見込みです。

 フジロック初心者なので、ステージとステージがどのくらい離れているのかという距離感がまったくわかりません。大きいバックパックを背負って行動する私の体力がどのくらいまで持つのかも不明です。

 11時からのボアダムズに間に合うためには、越後湯沢駅から会場行ってチケットをリストバンドに交換して入場してホワイトステージに辿り着くまでの所要時間は何分くらいでみておけば良いんでしょうか?

 越後湯沢駅から会場までは40分くらいだそうですから、2時間くらい?

素人が山歩きやトレイルするに必要な最低限の道具リスト

 「trail」の辞書に載ってる意味は「引きずった跡、通った跡、痕跡(こんせき)、船跡、航跡、(獣の)臭跡、(捜索などの)手がかり、(荒野などの)踏みならされてできた道、(山中などの)小道、(彗星(すいせい)・流星の)尾」。

 アウトドア方面では、「山の尾根」とか「登山道」という意味合いで認識しています。登って下りての登山ではなく、比較的なだらかな山道を進むというような。しっかりとした定義づけはなく、雰囲気で使われているように思います。

 先日、歩いてきたのですが、年1回歩く程度なので、何を持って行けばいいのか迷ってしまいました。今後のため、ここにメモしておきます。

 

 ・ 昼食

 普段からウィダーインゼリーを食べなれてれば体が反応するんでしょうが、それじゃあ物足りないと思っている人はオニギリ持参が良いと思います。

 ・ 飲み水

 2ℓから2.5ℓあると安心。500mℓのペットボトル5本分。

 凍らせるものや、冷やすものなど分けて持って行くと便利。300mℓのハンディパックは凍らせることができるし、飲み終ったら小さく片づけられるので重宝しました、1つしか持ってかなかったけれど。

 ・ 補食

 こんにゃくゼリーであったり、ナッツであったり、ドライフルーツであったり。

 ・ 飴

 効果は分からないんだけど、塩分摂れってスーパーの店頭でアピールされているから塩分の摂れる飴やラムネを用意しました。

 ・ 帽子

 洒落たツバが頭部を一周しているハットではなくても、野球帽みたいなので問題ないように思います。

 ・ ノルディックウォーキング用ポール(ストック)

 「杖なんて年寄りのもの」と思われるかもしれませんが、それは街中での話であって、山道では楽できるなら楽をした方がいいです。

 ノルディックウォーキングがどれだけ周知されているか分からないんですが、ノルディックウォーキング用のポール(≒杖)があるとないでは身体への負担が違います。

 ・ トレイルシューズ

 泥で汚れるのを嫌がって使い古しの靴で山へ行くと滑ってしまうので、底のしっかりした、滑りにくい靴を履きましょう。

 ・ 手袋(軍手)

 手をついて登らなければならない険しい箇所があり、滑った時の用心として軍手がないと困ります。

 ・ バックバック(リュックサック)

 この先、何日もテント泊をする機会はないだろうと見込み、30ℓのバックパックを購入しました。

 ミレーの格好いいやつ!

 買ったらレインカバー付いててラッキーだと思いましたが、そもそも最近のバックパックは防水性に優れているんじゃないでしょうか?

 ・ ウエストポーチ

 補食や飴やデジカメを入れるためにウエストポーチはあった方が良い。

 なければデジカメをズボンのポケットに入れることになり、そうすると嵩張るからデジカメはリュック行きになり、撮影するのが面倒臭くなります。

 ・ 雨具

 雨が降って路面がドロドロになってしまうと転んだときに汚れます。汚れるのを防ぐため、雨が上がった後でもズボンは履いておくといいです。

 ・ タオル

 1枚じゃ足りない。2枚でも少ない。3枚は必要。休憩の度にタオルを替えられるのが理想。

 歩いている時は首にかけ、定期的に汗を拭いましょう。