トリビュート・アルバムに光を。
「加山雄三の新世界」購入を機に、自分のメモとしてトリビュート・アルバムの一覧をまとめてみようとして、29枚にもなり、自分の「トリビュート・アルバム好き」を認識する結果となりました。
私は、トリビュートされる側のアーティストのベスト盤として買ったり、愛聴しているアーティストが何組か参加していれば購入しています。
そもそも、トリビュート・アルバムのカバー・アルバムに違いはあるんでしょうか?
ユニコーンが、再結成前/後で「ユニコーン・トリビュート」/「ユニコーン・カバーズ」としたようにアーティストによってこだわりはあるのかもしれませんが、明確な定義づけができません。
Bank Band「沿志奏逢」のように単一アーティストによるのならカバー・アルバムで、複数のアーティストの曲をコンパイルしたのはトリビュート・アルバムであると私は考えています。
「カバー・アルバム」がヒットチャートを賑わすのに比べ、「トリビュート・アルバム」はバンドやアーティストの周年を記念してリリースされる御祝儀のような企画で、オリジナル・アルバム優先で、売り上げは求めてないのかなと思わせられます。
売り上げを求められていないにしても、「○○の結成○○年を記念してトリビュート・アルバムがリリースされます」「参加アーティストは〇〇、〇〇、○○です」というテンプレートの情報がニュース・サイトに掲載されるだけで終わるのは勿体ないように思います。
トリビュート・アルバムに収録された楽曲の9割は他に収録されることがないし、クオリティが低いわけでは決してないから、存在を知られてないとすれば悲しいことです。
目立たない理由として、参加したアーティストが宣伝活動に力をいれずらいということもあるのかと推測します。オリジナル・アルバムなら宣伝活動しやすいけれど、10組のうちの1つという認識なら、自分が宣伝しなくても、、、となりそうだし。
とはいえ、1組2組でも気になるアーティストが参加したら購入することをお薦めします。
「加山雄三の新世界」についていえばPUNPEE「お嫁においでよ」はアナログ持ってるしダウンロードもしたけれど、KAKATOやRYMESTARが参加していたので買いました。
聴いてみるとももクロ×サ上&ロ吉はピンとこなかったけれど、他のアーティストは100点の出来が連発していました。
RITTOを初めて聴いたけれど想像を超えて来たし、水曜日のカンパネラのコムアイは歌がうまいことを知り、ポエトリーリーディングみたいな曲ばかりでなく、歌えばいいのにと思いました。
トリビュート・アルバム29枚をリストアップして気づいたのは、アーティストの楽曲をそれぞれ選んでもらって収録するだけでなく、コンパイルの仕方に趣向が凝らされたものがあるということです。
女性アーティストのみ(例 「ウルフルズトリビュート」)
ソロ・アーテイストのみ(例 「宇多田ヒカルのうた」)
1曲のみ (例 「深夜高速」)
アルバムへのトリビュート (例 「JUST LIKE HONEY」)
作詞家へのトリビュート (例 「風街であいませう」)
本人の歌唱も含める (例 「加山雄三の新世界」)
トリビュート・アルバムについて調べたら、ウィキに以下の記述がありました
『60 CANDLES』は1997年4月23日に発売された加山雄三のトリビュート・アルバム。加山雄三の60歳の誕生日を記念して制作された。
日本国内ではレコード会社間の関係等の影響で、トリビュート・アルバムが制作されることはあまりなかった。しかし、プロデューサーである木崎徹の働きかけにより、レコード会社の垣根を越えたアルバムの制作が実現された。