PUNPEE「MODERN TIMES」概要編

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1 概要

2 各楽曲について

3 その他

4 リリース前の予想、リリース後の評価

5 今回のリリースに合わせたメディアへの登場

 

1 概要

Artist : PUNPEE
Title : “MODERN TIMES”
No : SMMT-99 / XQMV-1009
Label : SUMMIT, Inc.
Release : 2017年10月4日(水)※配信は10月11日(水)開始予定
■Track List
1. 2057 (Scripted by PUNPEE / Music by PUNPEE)
2. Lovely Man ( S:PUNPEE / M:Nottz )
3. Happy Meal ( S:PUNPEE / M:DJ MAYAKU )
4. 宇宙に行く ( S:PUNPEE / M:PUNPEE )
5. Renaissance (S:PUNPEE,Sugbabe / M:PUNPEE )
6. Scenario (Film) ( S:PUNPEE / M:A$AP P on the Boards)
7. Interval ( S:PUNPEE / M:PUNPEE )
8. Pride ( S:PUNPEE,ISSUGI / M:Nottz )
9. P.U.N.P. (Communication) (S:PUNPEE / M:Rascaal )
10. Stray Bullets ( S:PUNPEE,5lack,GAPPER / M:PUNPEE / Cuts:DJ ZAI)
11. Rain (Freestyle) ( S:PUNPEE / M:PUNPEE )
12. 夢のつづき ( S:PUNPEE,原島"ど真ん中"宙芳 / M:BudaMunk )
13. タイムマシーンにのって ( S:PUNPEE,Sugbabe / M:PUNPEE )
14. Bitch Planet ( S:PUNPEE,RAU DEF,Sugbabe / M:PUNPEE )
15. Oldies ( S:PUNPEE / M:PUNPEE )
16. Hero ( S:PUNPEE / M:PUNPEE )

 lyrics(詩、歌詞)ではなくて、script(台本、脚本)となっている。「2057」「Interval」はscriptであるから統一感をもたせるため?

 

2 各楽曲について
1.2057

2057年(40年後)のPUNPEEが記者かライターに1st Album(=この「MODERN TIMES」)について語りだす。

ここまで皆を待たせてしまったし「クラシックっぽいのが求められてるくさい!!!!」という感じがあって少し焦ってて。そこで「未来の俺にこのアルバムを"クラシック"と言ってもらえばクラシックになるんじゃね?」と、未来の自分と一時的に手を組んだみたいな感じ

BUMP OF CHICKENTHE LIVING DEAD」は「Opening」「Ending」に挟まれた8曲は「泣いている誰かへプレゼントした物語」という設定だったが、そのことを思い出した。(この2曲は『present from you』収録の「プレゼント」という曲の前後であったことが『present from you』リリース時に明かされる)

 

2. Lovely Man

トラックを手がけた「Nottz」について、ウィキペディアには「Dominick J. Lamb (born February 21, 1977), better known by his stage name Nottz (or Nottz Raw), is an American hip hop record producer and rapper」とある。

 

3. Happy Meal
Happy Meal:マクドナルドのハッピーセット

トニーホークに続け ESPN

 「トニー・ホークスケートボードの選手
ESPN」スポーツチャンネル

ジョニー・ネモニック カードはトレーディン
ストンピィデッキ
ニキビ面みてる トロマムービー

 「ジョニー・ネモニック」95年公開の映画『JM』の主人公?
「ストンピィデッキ」カードゲームMagic: the Gathering関連?
「トロマムービー」トロマ社製作のB級映画?


4. 宇宙に行く
和田唱(TRICERTOPS)が歌っているかのような歌いだし。

 

5. Renaissance
2012年にリリースされた幻のMix CD『Movie On The Sunday』にも収録されているPUNPEE初期のアンセムがようやく、、、、。

 

6. Scenario (Film)
scenario:シナリオ

トラックを手がけた「A$AP P on the Boards」はPUNPEEの変名ではなくて、A$AP Rocky、A$AP Ferg等が所属するA$AP MOBというクルーの一員。

 

7. Interval

 

8. Pride
ISSUGIが客演。
ISSUGIは5lack、BudaMunkとのユニットSICKTEAM所属。

 

9. P.U.N.P. (Communication)

 

10. Stray Bullets
stray bullet:逸れ弾、流れ弾、流弾

5lackとGAPPERが客演。つまり、PSGの復活!フジロック出演とタワレコポスターでPSGが揃ったのはここに繋がっていた!

一点突破いくぜヒッポッパ

ZEEBRA「MR.DYNAMITE」(00年3月)に「一点突破 行くぜHIP HOPPER」というラインがある

 

11. Rain (Freestyle)
水曜日のダウンタウン』というフレーズが出てくる。

フジからフジへ

 「FUJI ROCK FESTIVAL'17(7月29日)」とフジテレビ系音楽番組「FNSうたの夏まつり~アニバーサリーSP~」(8月2日)に出演。

 

12. 夢のつづき
原島“ど真ん中”宙芳が客演。
原島"ど真ん中"宙芳はPUNPEEとDJコンビ「板橋兄弟」を組んでいる。

 

13. タイムマシーンにのって

Sugbabe(シュグベイブ)

PUNPEEの別名義。基本的にこの名義が使われるのはPUNPEEがHookを歌っているときに使われる。そのため、PUNPEE feat.SugbabeというPUNPEEがverseを蹴り、SugbabeがHookを歌う場合もある。RAU DEF『ESCALATE II』に収録された「FREEZE!!! (feat. Sugbabe)」は名曲。RAU DEFの新作『unisex』には「Players Anthem feat. Sugbabe」が収録されている。

 

願わくばディスコで親父と母さんが会った日に行きたいね
後ろのジョックスに酒かけて息子じきじきにチャンス作ってやんぜ

ジョックス、、、スポーツマンを主とした「人気者の男性」

バック・トゥ・ザ・フューチャー」にこういうシーンがあったような。引用?

 

 

14. Bitch Planet
RAU DEFが客演。

「忘れちゃえ 穴兄弟 過去の事 加奈子の事」とPUNPEEが客演したRHYMESTER「SOMINSAI」に続いて、「カナコ」が登場する。


15. Oldies
オールディーズ:主に1950年代~1960年代にヒットしたアメリカやイギリスなどの英語圏のポピュラー音楽のこと

曲の後半で三度、2057年のPUNPEEが登場。語り終えてから、PUNPEEの「Thanks for my family and friends.大事なのはこれからだぜ」という語り。『RENTAL'S』の紹介文にも「大事なのは今後である」とあった。

 

16. Hero

映画でいうところの「エンドロール」とみせかけて、「RENTAL'S」に収録されておりアルバムのリードトラックとしての役割を担わせられている。

──PUNPEEさんが先日リリースした1stアルバム「MODERN TIMES」の収録曲「Hero」に「Thorの妹もimage違い」という歌詞がありましたが、どういう意味なんですか?

アベンジャーズ」のマーベルや「バットマン」のDCみたいに、「スポーン」とかを出してるImage Comicsっていうコミックの会社があったんですよ。そこの作品に登場するキャラクターにアンジェラという天使がいたんですけど、マーベルがそのキャラクターの権利を持つことになって自分たちのところに引き抜いてきちゃったんです(笑)。アンジェラはマーベルに来て、ソーの妹って設定に変わったんですよ。 

natalie.mu

3 その他

<アルバム・タイトル>

1936年に製作されたチャップリン監督・主演の映画であり、06年にリリースされたボブ・ディランのアルバムであり、08年に発行された伊坂幸太郎の小説でもある。

ブックレットの中のイラストの1つにチャップリンのポスターが描かれているので、チャップリンの同名映画を意識したタイトルとみるのが妥当。

 

<隠しトラック>

1曲目を巻き戻すと30秒程度のトラックが隠されている。

 

<ジャケット>

表ジャケだけでなく、デジパックを開くと絵が繋がるんですけど、裏も楽しんでほしいですね。『バック・トゥ・ザ・フューチャー』やサイモン・ペッグの作品、『アベンジャーズ』なんかのイラストを公式で担当しているイギリス人のサム・ギルビー(Sam Gilbey)による作品です。

ちなみに散りばめるものは自分が指定しました。レッドブルのようなものとか、亀を25年くらい飼っていて、弟は亀のタトゥーを入れているくらいなのに今まで作品に登場させていなかったので、初めて出しました。あとはレコードとPSGと、赤いワーゲンに乗っているので、それをSF仕様にしたり。それと「食べ物がねえな」と思ってハンバーガーを。

レッドブル(CM用にナポレオンについてのラップをしている)、亀、レコード、PSG(アルバム『DAVID』)、SF仕様の赤いワーゲン(ナンバーは「PUNP33」)、ハンバーガー(「HAPPY MEAL」?)の他に、アメコミ『LOBO ポートレイト・オブ・ア・バスティッチ』(PUNPEEが監修を務める)が描かれている。

「黄色いノート」は、アメコミ作品であり、09年3月28日に日本公開された映画『ウォッチメン』に登場した、何者かによって殺害されたコメディアンというヒーローの血が付いたスマイリーフェイスの一部?
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「ビデオテープ」のラベルには「THEY LIVE」とある。1988年製作、ジョン・カーペンター監督の映画?

 

< 「ペアレンタル・アドバイザリー」シール>


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パッケージのビニールには、小さく「ペアレンタル・アドバイザリー」シールが貼られている。

「Parental Advisory - Explicit Content」とは、「親への勧告 - 露骨な内容」と言う意味。「Explicit Lyrics」と書かれたものもある。

1985年にアメリカの市民団体PMRCがRIAA(全米レコード協会)に圧力をかけて実現した検閲で、現在知られているラベルは1990年に標準化された。

ルールが不透明な自主規制によって“お蔵入り”する場合もある日本の仕組みと比べてみれば、“EXPLICIT”ヴァージョンで、アーティストが規制の枠にとらわれることなく自由に表現できることを皮肉にも“保護”しているという側面もあるのかもしれません。(CDJournal.comより)

日本のアーティストの「Radio Edit」や「TV Edit」はラジオでオンエアされやすいように、ドラマやアニメのエンディング用に楽曲を短くしたバージョンのことを指すのがほぼほぼですが、アメリカでは「本来の楽曲から、規制対象となる言葉を排除したバージョン」の意味で使われているようです。

日本の音楽にはこういった規制がないので、アメリカのHIP HOPレコードを模した意味で貼られている。


<ブックレット>

・アメリカン・コミックを模した図案

・「EASTER EGG ?」と7つのチェックボックス

 イースター・エッグ(Easter egg)とは、コンピュータのソフトウェア・書籍・CDなどに隠されていて、本来の機能・目的とは無関係であるメッセージや画面の総称である。ユーモアの一種。

 これらを「イースター・エッグ」と呼ぶのは、キリスト教の復活祭の際に、装飾した卵(イースター・エッグ)をあちこちに隠して子供たちに探させる遊びにちなむ。

 チェックボックスが7つあるので「7つの謎」が仕掛けられている?

 

tabun-hayai.hatenablog.com

 

・タバコの宣伝が入っている → ココアシガレットとしてツアーグッズ化

スペシャル・サンクス欄が縦読みできる

 

<CDの盤面>

映画フィルムの缶を模したデザイン。

右回りに「EASTMAN」「SUMMIT」「COMPANY」「ROCHESTER」「T.Y.O.」「J.P.N」と記載されている。

・EASTMAN、ROCHESTER

 1880年ジョージ・イーストマンがニューヨーク州ロチェスターで「Eastman Kodak Company(フィルムメーカー)」の前身となる会社を創業する。ニューヨーク州ロチェスターにはイーストマン・コダックの本社がある。

・J.P.N.、T.Y.O.

 日本、東京の略称

・SUMMIT

 PUNPEEの所属レーベルであり、本作の発売元。

 Eastman Kodak Companyにあやかって、「Eastman Summit Company」としている?

 「日本の、東京の、ロチェスター」としている?

 

<ツアータイトル>

「Journey into Mystery」は、Kieron Gillen(キウロン・ギレン)によるアメリカン・コミック。

 

<歌詞の内容について>

もちろん歌っているのは自分から出ている言葉ではあるんですけど、正直このアルバムを作って行く中で、PUNPEEというキャラを作って作品の中に置いている感じになった部分もありましたね。俳優じゃないですけど、演じているような感じ。途中で発狂してみせたり、言っちゃいけないような暴力的なことを言ってみたり、女の子と遊びたいと言ってみたり。今後もどうなるか分からないですけど、キャラクターとしてPUNPEEを置いていくのは面白いなと感じましたね。

 

4 リリース前の予想、リリース後の評価

「MUSICA」17年1月号 (対談:高木“JET"晋一郎×有泉智子)

有泉
ヒップホップのシーンが「才能ある新世代が生まれてきたね」ってところで止まらず、この国の音楽シーンの中で存在感を示すような未来図って見えますかね?

高木
そうなっていくためには、PUNPEEくんがキーマンのはずなんですよね。彼は全部に行ける、どのシーンからもプロップがあるのは、たぶん今は彼しかいなくて。それこそRHYMESTERともやるし、普通にテレビの曲も作れるし、それこそ宇多田ヒカルにも行けるし、本当に手が広い。彼はアンダーグラウンド性もあるんだけど、根本的に持ってるポップ性があるから強いんですよね。だから彼がソロアルバムを出せば「今ってこうなってるんですよ」って提示できると思うんですよ。今ヒップホップがブームだって言われても、みんな「うーん……」となってるのは、中心線がどこを見たらいいかわかんないからなんですけど、彼はそれを提示できると思うんです。だからPUNPEEが動けばシーンはガラッと変わると思うんですけど、忙し過ぎるのと完璧主義なのでなかなか作品が出ない(笑)

 

ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル」10月7日(土)

宇多丸
 ここらで曲をお聞きいただきたいと思います。ライムスターの『ダンサブル』からかけてもいいんですけど、今週は今週水曜日の10月4日に今年、日本語ラップ様々なリリースラッシュがある中で、ひとつこれが目玉中の目玉じゃないですかね。このアルバムがどこまで行くのかというのが今後のヒップホップシーンの伸び代を占うということで、本当に全力で応援したいです。

 はい。PUNPEEのファースト・ソロアルバム。本当に待望のですね。ようやく作ったか!っていう。でも、ある意味素晴らしいタイミングかもしれませんね。ヒップホップシーン以外にも、熱気がガンガン広がっていって。今年のフジロックでも大変な人気だったというPUNPEEのソロアルバム『MODERN TIMES』より『Hero』をお聞きいただきました。

 「一枚目だからと言って「PUNPEEがとうとうやってきたぜ! こっからシーンを変えるぜ!」みたいな感じだと 普通だしつまんないじゃないですか」とP氏は語っており、宇多丸の「目玉中の目玉」や高木"JET"晋一郎の「中心線(となる作品)」という目論見はかわされている。裏を返せば、ラップ・シーンに収まらず、ポップ・ミュージック界を背負える存在になっているんともいえる。

 

5 今回のリリースにあわせたPUNPEEのインタビュー、出演まとめ。

番組名:「GOLD RUSH」
放送日:9月29日(金)
http://www.j-wave.co.jp/blog/news/2017/10/punpee.html

アンジャッシュ渡部建がホストを務める番組へのゲスト出演。短い!

 

番組名:特別番組「J-WAVE HOLIDAY SPECIAL TIME MACHINE RADIO」
放送日:10月9日(月・祝)
http://www.j-wave.co.jp/blog/news/2017/10/punpee-1.html

蔦屋好位置がホストを務める番組へのゲスト出演。蔦屋さんだから聞き出せた内容(使用機材など)になっていた。

 

Web「ギズモード・ジャパン」

www.gizmodo.jp

えらく内容の充実したインタビューだと思ったら、聞き手は照沼健太さん!

 

テレビ「水曜日のダウンタウン」10月11日オンエア

アルバムの充実度にも感動しているんですが、『水曜日のダウンタウン』10月11日放送分のオープニングで感情が崩壊しました。放映開始から3年半関わってきているとはいえ、「公共の電波」と枕言葉のつくテレビ番組でこんなことができるとは、、、。素晴らしい。

tabun-hayai.hatenablog.com

 

ミュージック・マガジン」11月号(表紙:ビョーク)にインタビュー掲載

 

 

わからないことが多すぎるので、追記していきます。