板垣巴留「パルノグラフィティ」

パルノグラフィティ

 
2016年3月3日

週刊少年チャンピオン」14号(秋田書店)に「BEAST COMPLEX」掲載(4号連続の短期連載)

2016年9月8日

週刊少年チャンピオン」41号から「BEASTARS」連載開始

2019年9月19日

週刊少年チャンピオン」に板垣恵介板垣巴留の親子対談が掲載される

2019年9月25日

「KISS」(講談社)11月号から「パルノグラフィティ」が連載開始

2019年10月13日

週刊少年チャンピオン」50周年記念サイトに板垣恵介板垣巴留の親子対談が掲載される(本誌掲載の対談の完全版)

content.weeklychamp.com

2020年8月6日

「パルノグラフィティ」(講談社)単行本発売

 

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2019年9月に「大ヒットしているマンガ「BEASTARS」の作者、板垣巴留「バキ」板垣恵介の娘だった!」ということを知り驚きました。

先月(2020年10月7日)「文藝」に芥川賞作家、遠野遙とBUCK-TICK櫻井敦司の親子対談が掲載され、親子なの?と同じように驚きました。

 


「パルノグラフィティ」が単行本化されたことを発売から2ヶ月経って知り、ようやく読みました。

読むきっかけは、「バキ」板垣恵介との関わり方はどのようなものであったか、ということ。

 


実際に読み始めると、板垣恵介が初登場するのは第5話。表紙に描かれた食卓でが1席空席になっているとおり、バキ板垣恵介は「多忙な漫画家」のため「月に何度か自宅に帰ってきて、それ以外の時間はすべて仕事場で過ご」していたとあります。よって、全28話中、板垣恵介の登場は3話。

 


板垣恵介との関係目当てで買った自分は肩すかしを食らいましたが、「もっと人の怖ろしさを描きたい/人を怖がらせたい/人を驚かせたい/人の心に爪あとを残したい!!」というメンタルでマンガを描いていて、「私は仕事中の異常な自分と健全な生活者としての自分を切り離したいのだ」という箇所が印象に残ります。

 


板垣恵介の薫陶なく、いきなり登場できた理由はよく分かりません。「末っ子」なので早熟であったからか、死を意識するのが早かったからか、20社の就職試験に落ち腹をくくったからか、祖父や母親、2人の姉の影響からか。創作の秘訣は簡単には分かりませんでした。

 


「20社に落ちた」から「商業誌デビュー」や「連載開始」までのこと、大学時代の同人誌のことは描かれていなかったので創作を中心にした続編を期待します。