読書日記(2021年11月8日~11月21日)

11月8日(月)

佐藤友美「書く仕事がしたい」を読みはじめる。

帰宅後の入浴時に「ノスタルジーはスーパーマーケットの2階にある」(パリッコ)を40ページくらい読む。少し前に読んだ「つつまし酒」より先に買って、読みはじめたが中断していたのを再開した(「ノスタルジー」は7月2日発売で、「つつまし酒」は8月25日発売)。

「つつまし酒」はどの話も飲酒ありきで進んでいたが、「ノスタルジー~」の方は食事がメインだけど表題作のような食べない話も載っている。

おもしろさは「つつまし酒」だが、書籍として保存したいのは装画が素晴らしい「ノスタルジー

寝室で「文学界」に載っている武田砂鉄と吉田大助のエッセイを読む。

11月9日(火)

入浴時に「ノスタルジー~」を40ページくらい読む。

11月10日(水)

入浴時に「ノスタルジー~」を40ページくらい読む。

「群像」で連載のはじまった「帰れない探偵 雨に歌えば」(柴崎友香)を読む。

11月12日(金)

「ノスタルジー~」を読み終える。

11月13日(土)

今週の書評欄では開高健の「ずばり東京」を念頭に依頼されたという「タイムズ」(真山仁)が気になった。真山仁の著書を読んだことがないので、気になるが買うかは不明。

買おうと思ったのは、日経新聞に広告が載っていた立川談志の若いころの日記(「談志の日記1953 17歳の青春」)。

朝日新聞に載った横尾忠則による「Bowie's Books」(ジョン・オコーネル)の書評は、横尾忠則にしか書けないものであった。基本的に書評は机上から産まれるが、体験が重なり合うエッセイのようになっていた。

「Bowie’s Book」は2013年に公開された「デヴィッド・ボウイが選ぶ100冊の本のリスト」をもとに、それぞれの本とボウイの人生や作品とのつながりを解きあかしていった作品。日本の作家からは「午後の曳航」(三島由紀夫)ともう1作が選ばれているらしく、、、。

ついでに私事になるが、英国で出版された僕の画集も100冊に加えられていて、ボウイに会ったとき彼は僕に「君は最初のパンクだ」と言って親指を立てた。

book.asahi.com

11月14日(日)

妻に「読売新聞」を買ってきてもらったが、今週も橋本倫史さんは書いていなかった。

11月7日の日記で以下のように書いた。

川名潤さんがアートディレクションをしているから気になっていた文芸誌「群像」を今年に入ってからちょくちょく買うようになり、ここ数ヶ月は毎月買っている。買っているがちゃんと読んでなくて、今年のノルマにしていた48冊(月4冊)の読書も達成できそうなので、文芸誌に載っている短編を1日1編読んでみようと考えた、昨日。

手はじめに「群像」2021年11月に載った舞城王太郎ドアドアドアド」。短編と括るには長かったので1日では読み終えられず、日曜の夜に読み終えた。

その後も1日1編とはいかない日もあるが、文芸誌を読むのを継続している。

連載漫画の単行本化と違って、文藝誌に載っても単行本になった時にその作品のみが収録されているわけではないというのがややこしいところ。

例えば「ルーティーンズ」長嶋有)は先日単行本が出版されたが、表題作だけではなく今年の初頭に文芸誌に掲載された作品も収録されているらしいし。

 

<< 今週読んだ文芸誌掲載作品 >>

11/7  「ドアドアドアド」舞城王太郎(40ページ) 群像2021年11月号

11/10 「15日のbeatleg」武田砂鉄(5) 文學界18年12月号

11/10 「文芸系のライターになるまで」吉田大助(5) 同上

11/11 「帰れない探偵 雨に歌えば」柴崎友香(12) 群像21年11月号

11/13 「ルーティーンズ」長嶋有(51/150枚) 群像21年8月号

11/13 「水納島再訪 1日目/2日目」(32)橋本倫史 同上

11/14 「水納島再訪 3日目/4日目」(37)橋本倫史 群像21年9月号

 

<< 今週、購入した本 >>

「あなたのための短歌集」木下龍也

 

11月17日(水)

<< 読みかけになっている本 >>

「メランコリック・サマー」みうらじゅん

「ブラック・チェンバー・ミュージック」阿部和重

「0mの旅」岡田悠

「さよならお婆ちゃん」松尾スズキ河井克夫(チーム紅卍)

「書く仕事がしたい」佐藤友美

「メランコリック・サマー」は階段においてあり、「あかり」と入浴した後で着替えを待つ間に読む。1話4ページ前後なので丁度良い。「週刊文春」の連載「人生エロエロ」をまとめた文庫オリジナル作品。たなかみさきの装画も良く、持っていたい文庫本。

「ブラック・チェンバー・ミュージック」は一時就寝前に布団で読んでいたが、最近は読めていない。もう少し読めばグルーヴがかかって面白くなっていくんだろうか?

「0mの旅」はネットで話題のライターの著作ということで読みはじめた。旅をしない自分と違うから読み進められないのかと考えたが、パリッコの著作は読み進められたので単純に相性の問題かもしれない。

「さよならお婆ちゃん」は隔週で刊行されていた時期の「テレビブロス」で連載されていたものをまとめたシリーズの最終巻。ブロスが隔週刊行から月刊に切り替えたのが2018年3月。もうそんなに経ったのかという感じ。単行本の発行が2019年2月。刊行直後に購入して読まずにいたが、最近になってトイレにおき、入るたびに1話ずつ読み進めている。

「書く仕事がしたい」は昼の休憩時に読んでいる。

今年はいまのところ46冊読み終えている。あと6週間あるからこの5冊ともう1、2冊読めればいいなと期待している。

11月20日(土)

週末の新聞の書評欄では「荘園 墾田永年私財法から応仁の乱まで」(伊藤俊一)が気になった。

書評欄ではタイトルと著者と評者をチェックして終わらせがち。たまには全部に目を通すこともしてみないといけない。

津村記久子さんの短編集「現代生活独習ノート」の最初の1篇を読む。私のベスト作家なのですが、その地位が揺らぐことのない出来であった。

11月21日(日)

「あかり」と散歩へ出かけたついでに駅のニューデイズで「読売新聞」を買ったが、今週も橋本倫史さんは書いていなかった。

 

<< 今週読んだ文芸誌掲載作品 >>

11/17 「水納島再訪 5日目/6日目」(35)橋本倫史 群像21年10月号

 

<< 今週、購入した本 >>

新日本プロレス英語入門」

「現代生活独習ノート」津村記久子

「同志少女よ、敵を撃て」逢坂冬馬

「平成のヒット曲」柴那典

「ランバーロール 04」

「談志の日記1953 17歳の青春」立川談志

松本隆 言葉の教室」延江浩