富山旅行記(無計画電車旅行篇)

2022年11月2日(水)に年休をとり、3日(祝・木)にかけて富山県へ1泊の旅行をしてきました。

 

事前に計画した旅程とは全く異なるものになってしまいましたが、ちょうどいい旅行をすることができました。tabun-hayai.hatenablog.com

 

黒部トロッコ宇奈月温泉駅へ行って帰ってくるだけになるし、寒かったり雨降っていたりしたら悲惨なので目的地からは外した。

いろいろ探した挙句、娘が楽しめそうな、魚津水族館へ行くことに。

新幹線の黒部宇奈月温泉駅から在来線で新魚津駅へ行き、魚津駅のコインロッカーへ荷物を入れ、駅前に停まっていたバスに乗り込む。

バスはマイクロバスより小さく、狭い路地にもグイグイ入っていくため地域に住む人と密着していることを感じさせた。

魚津水族館は階段を上がった2階が受付であるが、1階の階段下に大きなコンクリートの大きな池があり、サメ(?)が3頭4頭泳いでいた。

平日だったので空いているかと思ったが、保育園と小学校の見学が入っていたので賑やかななかで見学した。

順路の途中に餌を買えるガチャガチャがあり、餌を娘に渡すと楽しそうに給餌をしていた。

外のペンギンまで見終わると12時くらい。周辺に飲食店はないのでジャイアントコーンを3人分買って駅まで戻ることに。

バス停に行くと、あと3分後のバスに乗れるとわかる。

ギリギリであった。

普段は自動車移動で時刻表を意識していないから、帰りのことを考えずに入館していた。

逃していたら次は1時間半後だったので、つくづく幸運であった。

 

  • 1日めの昼食

新魚津駅に着くと、富山行きの電車は30分後。

駅の売店で「ハトシ」を2個注文する。

「ハトシ」とは、食パンに魚のすり身を挟んで揚げたもの。サンドイッチを揚げている、といえば伝わりやすいだろうか。

作り置きしておくと油が浮いてしまうため、出来立てを提供してくれたので外はカリカリサクサクで、中はふわりとしていた。

熱かったので娘は食べなかった。アンパンを買っても食べなかった。

 

  • ショッピングモール

妻が娘の服を買いたいというので、前日に富山市内にあることを発見したH&Mを目指すことに。

H&Mの入っている「ファボーレ」は郊外型の駐車場が広いショッピングモールだった。富山駅からはバスに乗り、下りてから10分くらい歩く。バス停では帰りの発着時間を確認した。

H&Mでは海外アーティストのマーチが売っていることがあるので探したが、何も見つけられなかった。9月に発売された「ストレンジャー・シングス」のものも探したが、残っているわけはなかった。妻は娘の服を3着買っていた。

ファボーレの公式HPには最寄りのバス停として、行きに乗ったバス停ともう一つが掲載されていたので、もう一つの方をグーグルマップに案内してもらうと、道路に面した側にバス停を見つける。

予定していたバスより早く出るし、歩かずに済むので幸運であった。

 

  • 夕食

15時30分ころに富山駅ナカをうろうろしたが、どこも高そうなので、値段の把握できるタッチパネル式の寿司屋に入った。

氷見うどんとか握りをいくつか頼む。普段は「かっぱ寿司」なので、1皿400円という値段設定に怯んで思ったように注文できなかった。娘はいくらとか納豆巻を食べていた。

だいたい3,000円くらい。

 

  • ホテル

「大人@12,600円×2名、小学生以下@3,100円×1名」なので28,300円。

旅行支援割をチャックイン時に手続したので、17200円となった。3,000円のクーポンが3名分付いたので、実質8,000円くらいで泊まれてしまった。3人なので、度を越した制度だなと思った。

娘はベッドに喜んで飛び跳ねていた。

入浴の際に着替え(Tシャツ、パンツ、靴下)を忘れたことに気づき、ホテル横のファミマで一式を買いそろえた。初めて着たが、どれも着心地が良いので驚く。

入浴後、19時から「有吉の壁」を見て、それから「鬼滅の刃」を読む。

テレビを見ながら買い込んだお菓子を食べる。娘は昼に買ったアンパンも食べた。
就寝は娘にとってはいつもどおりの21時。昼寝をしなかったため、娘はすぐに寝てしまう。

娘の寝息を聴いているうちに自分も寝てしまう。

夜中は、寝相の悪い娘が足で押してくるので、眠りは浅く、何度も起きてしまった。

 

  • 朝食

海鮮丼(ハマチ、甘エビ、カニのすり身、いくら)を売りにした朝食バイキング。

たしかに海鮮はあったが、それ以外は普通であった。

「テレビ千鳥」の1周バイキングのように取り切れなくて困ることはなく、全品を1つずつ乗せても食べきれそうな、普通のバイキングであった。

娘は、周囲に人が多くいるという慣れない環境に戸惑ったのか、全然食べなかった。

 

  • 富岩運河環水公園

祝日のため有名なスタバは激混み。

ペットボトルのお茶を飲みながら、駅で買ったフルーツサンドを食べる。

公園自体は広くて眺めもよく良い公園でした。

周辺にお昼を食べれる場所がなさそうだったので、駅へ向かう。

 

ホテルでもらったお土産クーポンは駅前のロフトと書店で4,000円分を使った。

ロフトでは娘のシール、マスキングテープ、ボールペンの替え芯、スタンプ台など細々したものを買う。

くまざわ書店では「KAMINOGE」の最新号と「眼鏡とオタクとスケートボード」(岡田晋)を買う。

PR誌である「波」(新潮社)と「青春と読書」(集英社)、「図書」(岩波書店)が置いてあったので、良い書店に認定したい。

「波」は定期購読しているので、「青春と読書」と「図書」を2ヶ月分貰う。特に「図書」の10月号は磯部涼さんが寄稿されていてメルカリで買うことを検討していたくらいだったので、入手出来たことは幸運であった。

駅前の建物に八村塁のショウワノートが売っているという情報を得ていたので、妻、娘と別れて買いにいく。入荷したという情報は数年前のFacebookが情報源だったが、今もまだ売っていたので無事に入手。ついでにお土産を少し買う。

 

  • 帰りの新幹線

妻、娘と合流後、駅でお土産を買い足し、コンビニで北陸限定のおにぎりやビールなどを買い込み、することもないからホームへ入る。最寄り駅から私ひとりで家に帰り、車で迎えに戻ることになったので、缶ビールはお預け。

30分くらい待って新幹線に乗る。車内では娘に駅のセブンで買ったおにぎりを渡す。食べるのが遅いから駅に着くまで食べ終わらないのかと思いきや、1駅で食べ終わり、そのまま寝てしまう。

 

  • 読んだ本

「ファスト教養」と「老人と海(新訳)」を持って行った。

「ファスト教養」は初日に電車やバスで座るたびに開いて読みはしたが、読み終わらなかった。
ホテルには名作とされるマンガが揃っていて、そのなかに「鬼滅の刃」もあった。「鬼滅の刃」はアニメになっているところまでしか知らないので、その続きを読む。

翌日も10時くらいまで粘ったが、初日は21時で寝てしまったので最後は駆け足になってしまった。とりあえず、「刀鍛冶の里編」は面白くアニメを見ることができそう。

帰りの新幹線では「KAMINOGE」を読んだ。大井洋一さんによる「みなみかわの妻」インタビュー以外の全てが「アントニオ猪木追悼」で揃えられており「KAMINOGE」の底力を感じた。編集長のコラムも載っていたので良かった。編集長は書ける人なんだから「POPEYE」や「Number」への寄稿だけばかりせず、「KAMINOGE」でも文章を載せて欲しい。

 

  • 富山の昼食問題

今回の1泊2日では、ちゃんとした昼食を食べることができなかった。そもそも富山駅の海側は環水公園までの道中に飲食店を見つけられなかった。

富山駅周辺はコンパクトシティ構想に基づき街並みが整備されていったと「どこにでもあるどこかになる前に。」(藤井聡子)には書いてあったけれど、街並み整備と飲食店が見当たらないことの因果関係については分からない。駅周辺はホテルばっかりだな、とは思った。

きれいな街だけれど、長野県松本市に比べると旅行者の過ごしやすさ度合いは劣る。

黒部宇奈月温泉駅周辺にも何もなかったから、新幹線が来ればいいってわけでもないんだろう。

 

  • 富山のお土産問題

富山のお土産は「鱒の寿司」と「白エビ煎餅」に頼り過ぎではないだろうか?

今回の失敗としては、数年前に旅行した時に買った辻口博啓さん考案の「YUKIZURI」というお菓子を買い忘れたこと。さっき調べたら初日に行ったエキナカに売っていたらしい。2日目は駅入り口辺のお土産屋で済ませてしまったので、そこは痛恨。

買っていく相手も限られているから支障はないんだけれど、バリエーションが少なすぎない?

 

  • 車移動との違い

今回の旅行は電車移動だったので目的地を絞ることになり、ゆったりとした旅行になった。

車移動だったら、もっと色々なところに寄っていただろうと思う。午後4時半には帰宅したが、このくらいの到着時間でがちょうどいいような気もする。

車は車で便利だが、初めての土地で神経すり減らすことや駐車場を探す手間があるから、電車は電車で悪くなかった。車移動は空白の時間を設けづらいが、電車は乗り継ぎなどで強制的に空白時間が生まれる。電車移動では空白を受け入れるしかないので、切り替ることができた。

バスツアーなら、移動と観光の繰り返しに加え、帰りも遅くなるから、体力がないとキツイよな。

 

  • まとめ

旅行で重要なのは「天気」で、電車旅行は「乗り換え等の待ち時間が長くなること」と「座席に座れないこと」が懸案事項として加わる。

1週間くらい前の予報では南方で台風が発生しつつあったので、直撃するのかと心配した。その予報はどんどん好転し、前日には曇り予報となった。結果として暑いくらいの晴天の下で過ごすことができた。特に公園内を歩く際は暑かった。

今回の旅行では30分前後くらいの待ち時間で抑えることができたし、行き帰りの新幹線も自由席だったが座ることができたのでストレスなく過ごすことができた。

自由席車両は後ろなので、ホームへ入る際に席の埋まり具合を見るのですが、指定席が結構埋まっている割に自由席はガラガラに近いのが不思議な光景でした。割り引きの効果なのか、乗車時間が長いから席を予約したのかは不明。

黒部のトロッコは紅葉が最盛期だったらしく、ニュースで11月3日(祝)の混んでいる様子を見た。恐らく、その前日でもそこそこ混んだのだろう。
大仏もトロッコも行っていないし、昼食難民になってしまったが、楽しく過ごすことができた。

予定がスカスカだったから、のんびりした移動になったのは旅行としては悪くない。休息を求める旅行としては、理想の形であると思う。

スマホ歩数計によると1日目は8165歩、2日目は10,608歩だった。2日目は駅から環水公園への往復をはじめ新幹線以外は徒歩だったので多かったのだろう。