読書日記(2021年10月14日~24日)

10月14日(木)
いま読んでいる本

「人口島戦記」橋本治
「ブラック・チェンバー・ミュージック」    阿部和重
「0mの旅」岡田悠
「つつまし酒 あのころ、父と食べた「銀将」のラーメン」パリッコ

以前は妻と娘が寝たあとはリビングで本を読んでいた。本を読もうとしても結局スマホやテレビを見てしまい、最終的に寝室へ行くのは24時、25時なっていた。
バイオリズムが悪くなっている感じがしたので、そろそろ生活態度を見直そうという気になり、手始めにリビングで本を読むのをやめてみることにした。
テレビやスマホが優先される習慣はそのままだが、ひと段落したら「中2階」へ上がるようになった。
「中2階(ちゅうにかい)」と呼んでいるリビングと寝室の間の階にある部屋で歯を磨きながら「人口島戦記」を読む。「人口島戦記」は10,000円するくらい大きい本なので何かに置きながらでないと読むことができない。なので小さい折り畳みデスクに置いて読んでいる。途中で口をすすぎに行き、読むのを再開する。1日10ページ目安で読み進めようと考えている。
「人口島戦記」を10ページくらい読んだら2階の寝室へ上がる。スタンドの電気をつけて横になりながら「ブラック・チェンバー・ミュージック」を眠くなるまで読む。
眠くなったらスタンドの電気を消し、ポータブルCDプレーヤで音楽を聴きながら目を閉じる。
「0mの旅」は職場で昼休みに読んでいる。装丁が良いと思ったら吉岡秀典(セプテンバー・カウボーイ)であった。編集者は田中泰延の2作を担当している人だった。編集者つながりで「お金のむこうに人がいる」を(Amazonが在庫切れだったから)hontoで注文した。
「つつまし酒」は1話の分量が短く、内容の軽さがちょうどいいので、トイレや1人での入浴時、娘と入浴した時に支度を待つ間とかに読んでいる。

10月16日(土)
週末の新聞には書評欄が掲載されるので、買いに行くのが習慣になっている。土曜日は朝日新聞毎日新聞日本経済新聞信濃毎日新聞(長野県在住なので)で、日曜日が読売新聞。産経新聞は読まない。
朝日はデジタルを購読しているからスマホで読むので、土曜日のコンビニでは毎日新聞日経新聞、信毎を購入する。
しかし、帰宅後に毎日新聞と間違えて読売新聞を買っていたことに気づく。その後で、外に出る機会はあったが買いそびれてしまい、そうなると何を取り上げたのかが気になりTwitterをチェックしたら「くらしのアナキズムが取り上げられていた。
まだ1冊も読み通せたことはないのだが、出版されると買っている作家の1人が松村圭一郎さん。買いに行くのは諦め、日曜日に図書館で確認することにした。

10月17日(日)
妻と娘は妻の実家へ遊び行った。
部屋の片づけしたり、テレビ見たり、TVer見たりして読書は全然できなかった。
午後4時になり徒歩で図書館へ行く。土曜日の毎日新聞と日曜日の読売新聞を読む。読売新聞には橋本倫史さんの書評が載っていた。取り上げられているのは「出禁の男 テリー伊藤伝」(本橋信宏テリー伊藤は苦手だが、読んでみようという気になり、Amazonのカートに入れる。隣の欄のコラムで触れられていた「翼の翼」(朝比奈あすか)は貸し出し中だったのでそのうち借りて読もう。3冊借りて帰る。
今日になって急に冷え込み「人口島戦記」は読まずに2階へ上がった。
布団に入り、図書館で借りた「ネコは言っている、ここで死ぬ定めはないと」(春日武彦穂村弘、ニコ・ニコルソン)を読む。眠くなったのでZORN「生活日和」を聴きながら寝た。

週末に届いた本
「お金のむこうに人がいる」田内学
「旅のない」上田岳弘
「ゲットーに咲くバラ 2パック詩集」
「文藝 2021年冬季号」
「フリースタイル49号」
「39 熊田曜子写真集」

10月18日(月)
水道橋博士「藝人春秋Diary」が届く。
Amazonで注文したあとにスモール出版STORESからの入荷メールでサイン入りの物が売り出されたことを知って、版元は文藝春秋なのに何でスモール出版でも売るのかと疑問だったが、前作と前々作に引きずられた私の勘違いで、スモール出版からの発行でした。
分厚さは気になったが読みたさが勝り、お風呂に持ち込んで入浴しながら読む。
まずは、「松本人志」のところから。いやはや、面白い。
水道橋博士は、芸能界での場所と自身の文才がちょうど良く交差している稀有な人だと思う。自身の冠番組を何本も持ってしまえば人との出会いはあっても迎える側になり、人選もスタッフからのバイアスがかかってしまう。また、ゲストに呼ばれる機会もなくなってしまう。全く売れてなければ、そもそもスターと出会うことがない。
ビートたけしという師を持つ水道橋博士の立ち位置は唯一無二であり、ルポライターとしての臭覚もあるのだから、面白くならないわけがない。
東野幸治が近い位置にいるのかもしれないが、いかんせん守備範囲が吉本興業周辺に固まっているから水道橋博士ほどの多様さはない。
文才でいえば爆笑問題太田光又吉直樹バカリズムもいるが、作家であり、ルポライター気質はないように思える。
いつまでも読んでいられるが勿体ないので100ページちょっと読んで止めた。
寝る前に布団で「ブラック・チェンバー・ミュージック」を数ページ読む。

10月19日(火)
引き続き「藝人春秋Diary」を読む。
「スズキが覗いた芸能界」という著作をもつ松尾スズキさんも水道橋博士に近いスタンスであったなと思い至った。その後は、映画やドラマの主演俳優や主演女優をキャスティングできるようになったので、もう「覗いている」感覚は薄まっただろうなと思う。
 久しぶりに「スズキが覗いた芸能界」を読みたくなった。

10月20日(水)
引き続き「藝人春秋Diary」を読む。

10月21日(木)
引き続き「藝人春秋Diary」を読む。
寝室で布団に入りながら読んで、読み終わる。560ページがあっという間だった。スモール出版からの発行になった経緯にも触れられていた。
別の本を読む時間はあったが、寝ることにした。

10月24日(日)
週末の読書は思ったより進捗がなかった。
今週は橋本倫史さんの書評が載らなかったこともあり、週末の読書面で読みたくなるものはなかった。

今週届いた本

「藝人春秋Diary」水道橋博士
「出禁の男 テリー伊藤伝」本橋信宏
「それでも吉祥寺だけが住みたい街ですか?(1)」マキヒロチ
「Serina. 芹那写真集」
「スズキが覗いた芸能界」松尾スズキ(メルカリ/単行本と文庫)