Mr.Childrenについての幾つかのこと
(1)「半世紀へのエントランス」
デビュー30周年を記念したツアーのタイトルは「半世紀へのエントランス」。
最初に記事で目にしたとき、歌詞集のタイトルを「Your Song」とするバンドなので「50年先も曲は残り続ける」という意味でつけているのだと感じました。
しかし、私の解釈は間違っていました。
桜井和寿さんはNHK「Songs」出演時に以下のように話していました。
「50周年を目指して、50周年の入り口でしかないよっていう。言霊になって僕らを20年動かしてくれたらいいなって思うんです」
つまり、70歳まで活動するぞ宣言でした。
サザンやエレカシは桑田佳祐と宮本浩次のソロが活発になりバンドは動いていません。ラルクやGLAYは全然テレビに出なくなりました。
他に同年代のバンドとしては思いつくのはスピッツくらい。
テレビの露出まで含めたらミスチルが大御所として見られてしまいます。
50周年を視野に入れたのは、そういう最年長バンドとしての覚悟を決めたということでしょう。
(2)タイアップ受けすぎ問題
新曲「永遠」は3月からNetflixで配信された映画「桜のような僕の恋人」の主題歌です。
中島健人と松本穂香という20代の俳優が主演する映画の主題歌として、デビュー30周年を迎えた50歳のバンドは適切な選択だとは全く思えません。
「永遠」という曲がダメな曲なら話は簡単ですが、そうではありません。プロデュースと編曲に小林武史を迎え「Tomorrow never knows」や「and I love you」のような壮大さがありながら、転調する部分の面白さや「時は行き過ぎる そこになんらかの意味を 人は見いだそうとするけど 冗談が過ぎる たとえ神様であっても 死ぬまで許さない」という歌詞の強さなど、文句の付けようのない曲です
主演が20代なら20代のアーティストが歌で添うべきでは、と思ってしまうのです。あいみょん、King Gnu、長谷川白紙、たくさんの才能あるラッパーたち。
担える人材は豊富なはずなのに、なぜミスチルで落ち着いてしまうのか?
監督やプロデューサーをはじめとする映画の制作陣にミスチルファンが多いせい?桜井和寿さんが純粋すぎる?人が好すぎる?ミスチルのスタッフはまだタイアップ必須と思っている?
宇多田ヒカルと星野源のリリースする曲も7割8割がタイアップ付きになって久しいですが、特にドラマや映画の主題歌を受ける際はもう少し吟味してくれよ、と思います。
(3)ストリーミング同時じゃない問題
ベストアルバムに収録された「生きろ」はストリーミングにありません。
「ストリーミング解禁」とは「今後リリースする曲も発売日にストリーミングに乗せます」という意味では?
ストリーミングへのアレルギーがあったことをインタビューで話していましたが、アレルギーはまだ解消されてないようです。
(4)関ジャムのランキング
「関ジャム」の「若手アーティストが選ぶ最強平成ベストソング50曲」。Mr.Childrenでランクインしたのは「Sign」のみで、順位は41位でした。
影響与えられていないのか?と疑ってしまいそうになるが、ランキングは投票制なので、票が割れたせいだと思いたい。
曲被りなしで3、4講演分のセットリストが組めるほどに曲が豊富すぎるので、曲単位のランキングでランクインしないのは仕方ない。
(5)トリビュートアルバムがつまらなそう
つながりの濃そうなのは、ナオト・インティライミ(同じ事務所)、奥田民生、TRICERATOPS、スガシカオ、スピッツ、ウルフルズ。
「Love Music」のミスチル特集に出演していたのは寺岡呼人、スキマスイッチ、長濱ねるの3組。
NHKラジオ「ミスチル三昧」にコメントを寄せたのは中島健人、KAN、藤井フミヤ。スタジオに来たのはSixTonesの京本大我。
「関ジャム」ミスチル特集に出ていたいきものがかり、Base Ball Bear、Kan Sano、関ジャニも入れる。
マキシマム・ザ・ホルモンの企画に出たことあるので、マキシマム・ザ・ホルモンも入れよう。
ううむ。どうなんだ、このメンツは、、、。
数組しか聴きたくならない。
(6)私の好きな曲
最初に買ったMr.ChildrenのCDは「シーソーゲーム~勇敢な恋の歌~」。1995年8月リリースなので、30年のうち27年くらい聴き続けてきました。
「未来」の歌詞でちょっと離れ、2010年頃からMr.Children好きの公言が恥ずかしくなって距離は出来ましたが、アルバムはなんとか購入し続けています。
好きな曲はドームやスタジアムのスケールに合わないし、セットリストに入らないだろうからライブに行くことはないだろうと思います。ミスチルファンと見られたくないし。
そんな私の好きな曲を10曲、今の気分で選びます。
・my confidence song
・また会えるかな
・ありふれたLove Story~男女問題はいつも面倒だ~
・マシンガンをぶっ放せ
・ALIVE
・その向こうへ行こう
・スロースターター
・言わせてみてぇもんだ
・横断歩道を渡る人たち
・ロックンロール
11曲目は「幸せのカテゴリー」です。アコースティックサウンドとギターソロの両立。