映画「THE FIRST SLAM DUNK」に起用されたのがロックバンドだったことについて

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スラムダンク」が映画になる。
「主題歌は誰が担当するのか?」

JP THE WAVYにはNBAで活躍する八村塁をモチーフとした「Louis 8」という曲があるのだから、ラッパーが起用されることを期待しました。
しかし、映画「THE FIRST SLAM DUNK」起用されたのはThe Birthday10-FEETというロックバンドの曲でした。

なぜ、ロックバンドの曲だったのか。
湘北高校の5人はロックバンドだったからです。

オープニングで描かれた湘北高校の5人、山王工業の5人の佇まいはロックバンドのそれでした。

バスケットボールは試合中に選手の入れ替えを自由に行うことができます。
しかし、湘北高校は選手層の薄さと実力差もあるのでしょうが、出場するメンバーが5人で固定されています。
それでも神奈川県大会の綾南戦のラストでは木暮、インターハイ1回戦の豊玉戦では安田が起用されていましたが、映画「THE FIRST SLAM DUNK」で描かれた山王戦においては桜木の治療時以外は固定された5人が出ずっぱりでした。桜木の治療時は原作だと角田が出ていましたが、映画では交代の様子やポールとマッチアップした角田の感想は省略されていました。

ロックバンドとは「バンドマジック」という言葉があるように、メンバー間の関係性が重要な共同体です。
最近は結成10周年、20周年を迎えるバンドも珍しくありません。一方で「はっぴぃえんど」の活動期間は3年、ビートルズの活動期間は10年と活動期間の短いバンドが持つ「特別さ」もあります。

湘北高校のこのメンバーでの活動期間は1年もありません。
桜木の入学からはじまり、赤木、木暮が引退する秋で一区切りとなります。
ある目的のために集い、終わればそれぞれの道を進みはじめる。

バンドのドラムとバスケのドリブルが共鳴していたことを前提として、それ以上に「THE FIRST SLAM DUNK」にバンドが起用されていたことは必然があると感じました。

余談ですが、湘北高校5人をロックバンドにあてはめるなら、赤木がドラム、宮城がベース、流川と三井がギター(LUNA SEAでいうなら、流川がSUGIZOで三井がINORAN)、桜木がボーカルでしょうね、きっと。