2週連続で100万円獲得されても「99人の壁」は面白い

f:id:tabun-hayai:20181022153818p:plain

11月17日放送回では「小説イントロ」というジャンルで挑んだチャレンジャーが、翌週11月24日放送回ではジャンル「山本」のチャレンジャーが「99人の壁」を突破しました。

「フリースタイル・ダンジョン」だと「100万円獲得=般若の負け」であり「呂布カルマやFORKの負け」であるため、落胆が付いて回ります。しかし、「99人の壁」の場合はブロッカーが負けたとは思わず、純粋に「壁を突破したチャレンジャーすごい!」と称賛することができます。

99人の壁を突破するために重要なのは、問題を正解する知識を持ち合わせていることを前提としたうえで「プレッシャーに負けずリラックスして臨むこと」「早押しに勝つこと」の2点です。

と以前のエントリで書きました。

tabun-hayai.hatenablog.com

 

「99人の壁」を突破した2人のチャレンジャーはウィキペディアの記述を信じるなら、クイズマニアだったりR‐1出場経験者だったりとリラックスして臨めるだけの場数を踏んでいそうなことがわかりました。

「リラックス」と「早押し」だけではなく、「99人の壁」を突破した2人を見ると「対象への情熱」が不可欠であり、その対象となるジャンルに導かれているようにも見えました。

「小説イントロ」に対して「そもそも何でそんなことをしているの?」と思った時点で、私はチャレンジャーをブロックすることはできません。

ジャンル「山本」のチャレンジャーは、3問目4問目あたりでの「答え:山本高広」で止めることができていなかったら、山本圭壱の「勝ちぐせ」Tシャツを見せられた時点で、「極楽とんぼの吠え魂」リスナーだった私は早押しボタンを押しに行くことができません。

ワンピース博士や能町みね子さんのように、時に知識が渋滞を起こしてしまうことがありますが、突破した2人は回答に迷いがありませんでした。ニッチすぎるジャンルにブロッカーが無力化された気がしなくもないですが、唯一無二のジャンルに突き動かされているようにすら思えました。

それに比べて自分の曲の秒数が45秒か47秒かで迷う古坂大魔王。短さを聞いてるんだから、短い方を答えりゃいいのに、何で長い方を答えてしまうのか、、、。「ピコ太郎」というジャンルの選択は面白かったのに、ただの自爆で終わる。しょうもない。

「YOUは何しに日本へ?」や「家ついて行っていいですか?」、「あいつ今何してる?」や「マツコの知らない世界」などなど、一般人の人生の奥の深さを垣間見せる番組が増えており、いずれも長寿化しているように思います。

タレント主導で番組を作ってきたフジテレビがフジテレビらしいセンスのあるセットに、一般人100人を放り込む。「99人の壁」が巻き返しの狼煙となると信じています。

ブロックして挑戦権を獲得しても、他のチャレンジャーの方が面白かったらバッサリとハイライトで処理するのも出演者が一般人であるからできることです。この番組の面白さを担保するリズムを生むのも一般人を使うことの効能です。

タレントが答えるクイズ番組何て「脚本があるクイズ番組」でしかないし、脚本がなかったとしても編集かタレント同士の気遣いかどっかどっかで忖度が働いているだろうし、見る気しません。


毎週突破されて、毎週100万円獲得者が出ても「99人の壁」の面白さは微塵も揺るぐことがないのでしょう。

みんなで見よう。

 

(その後)

12月1日放送回は2時間スペシャルだったので、フジテレビが力を入れ始めている気配がある。

この回では、2人(ジャンルは「森口博子」「ペヤングソース焼きそば」)が99人の壁を突破していた。

関東ローカルでは小柳ルミ子が登場したスペシャルワンマッチが放送された模様。

ジャンルは「リオネル・メッシ」で、あっさり散ったとか。