新潮文庫「海外名作発掘シリーズ」
「海外名作発掘シリーズ HIDDEN MASTERPIECES」をご存じでしょうか?
大々的な宣伝はせず、証しは帯に描かれた小さなマークだけ。そんな「わかる人だけわかる」感もマニア心をくすぐる「海外名作発掘シリーズ」が、新潮文庫で継続中だ。エンタメの旧作を中心に国もジャンルも幅広く、オール初邦訳で紹介する。
https://book.asahi.com/article/14796140
シリーズ第1作は2022年5月の「気狂いピエロ」で、最新刊は2023年6月の「愚者の街」。約1年で7作が刊行されました。
松岡祐一さんという「早川書房時代にジム・トンプスン「ポップ一二八〇」の「ミステリマガジン」翻訳掲載にかかわったマニアック」(滝本誠の解説より)な新潮文庫の編集者が単独で行っているシリーズのようです。
以前は文庫の帯のマークだけが目印でしたが、「愚者の街」からは新潮社のPR誌「波」に掲載される新潮文庫の新刊紹介広告にもマークが添えられるようになり発見しやすくなりました。
7作品8冊のうち、私が所有しているのは4冊。品切れになる前に揃えておこうと思う。
ちなみに、読んだのは「愚者の街」上巻のみ。今は「悪魔はいつもそこに」を読み始めました。
2022年5月
「気狂いピエロ」ライオネル・ホワイト
2022年8月
「ギャンブラーが多すぎる」ドナルド・E・ウェストレイク
2022年9月
「スクイズ・プレー」ポール・ベンジャミン
2023年1月
「罪の壁」ウィンストン・グレアム
2023年3月
「はなればなれに」ドロレス・ヒッチェンズ
2023年5月
「悪魔はいつもそこに」ドナルド・レイ・ポロック
2023年6月
「愚者の街(上下)」ロス・トーマス