「老人と海」の5日間で起きていたこと

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(訳・高見浩、新潮文庫

1日目(P7~)
P7  漁師は老いていた。一人で小舟を操って、メキシコ湾流で漁をしていたが、すでに八十四日間、一匹もとれない日がつづいていた。
P8   全身、枯れていないところなどないのだが、目だけは別だった。老人の目は海と同じ色をしていた。生き生きとしていて、まだ挫けてはいなかった。
P12 希望と自信を、老人はまだ失ってはいなかった。それはいま、風が立ち上がるように息を吹き返していた。
P33 いまはツキに見放されているだけだ。でも、わからんぞ。きょうこそは運の潮目も変わるかもしれん。毎日が新しい日だ。運が向けば言うことはない。とにかく正確な手順を守ることだ。加えて運が向けば、何もかもうまくいく。

 

2日目(洋上1日目、P26~)
P42 正午ころ、カジキが掛かる
P66 「二フィートはこの舟より長いな」
   ※大魚は18フィート(5.486m)なので、舟は4.877mくらいか。

 

3日目(洋上2日目、P55~)
P76 シイラを釣る
P82 夜、シイラを捌く(胃袋からトビウオ2匹が出てくる)
P84 老人は切り身の一枚の半分を食べ、腸を抜いて頭を切り離したトビウオを一匹腹におさめた。
P90 (トビウオは)腸を抜いて、いつでも食べられるようになっている。左手でつかむと、老人は骨もよく噛んで、尻尾までむしゃむしゃと食べてしまった。

 

4日目(洋上3日目、P90~)
P100 カジキを釣り上げる
P103 小エビを食べる
P105 最初のサメが襲ってくる(大型のアオザメ)
「だが、人間ってやつ、負けるようにはできちゃいない」老人は言った。「叩きつぶされることはあっても、負けやせん」
P112 船べりから魚に手をのばして、サメが食いちぎったあたりの肉をすこしむしった。食べてみると、上質で味もいい。牛肉のようにしまっていて旨みがあるが、赤くはない。筋もないから、市場に出せば最高の値がつくだろう。それはいいのだが、この匂いだけは海中からなくせない。最悪の事態を老人は覚悟した。
P113 二匹のサメに襲われる
P119 日が落ちる直前、二匹のサメに襲われる
P122 魚にはもう話しかけられなかった。見るも無惨な姿になってしまったからだ。
P122 「闘う」老人は言った。「死ぬまで闘ってやる」
P125 夜半になってサメの群れに襲われる
P127 とにかく、風はおれたちの友だちだな、と老人は思った。もちろん、場合にもよるが、と頭の中でつけ加える。そして広い海には味方もいれば敵もいる。それからベッドだ。ベッドは味方だぞ。素晴らしいんだ、ベッドってやつは。いざやられてしまうと、気楽なもんだな。それが初めてわかった。で、おれは何にやられたのか。「そんなものはない」と声に出した。「ただ沖に出すぎたんだ」

 

5日目(P129~)
P130 「鼻から尻尾まで十八フィート」
    ※18フィート=5.486メートル