2017-01-01から1年間の記事一覧

ポッセカット3曲~SUMMIT「Theme Song」リリースに寄せて

音楽レーベル・SUMMIT(サミット)が、所属するアーティスト総出演による「Theme Song」を発表しました。 紹介文には以下のようにありました。 SUMMIT プロフィールSIMI LAB、THE OTOGIBANASHI'S、PUNPEE、GAPPER、C.O.S.A.、BLYY、TWINKLE+、VaVa を擁す…

あかり、育つ(17年6月21日~)

6月21日(水) 午後から「あかり」の検査と妻の検査結果を聞くため病院へ行く。 最初は、「あかり」の検査。 体重を測ったら3,500gになっていた。産まれたのが2,666gだから1kg増えている。太ってきてて丸くなりはじめている。このままどこまでも成長して…

あかり、育つ(17年6月12日~)

6月12日(月)「住居のことと趣味の時間のこと」 「あかり」が産まれ、色々決めなきゃいけない事柄が出てきました。ちゃんと考えてこなかったってことでもあるんだけど。 最初に出てきたのは「どこで生活するのか」という問題。 子育てをするにあたっては理…

津村記久子「ディス・イズ・ザ・デイ 最終節に向かう22人」

津村記久子の新作「ディス・イズ・ザ・デイ 最終節に向かう22人」目当てで毎週土曜日にコンビニで朝日新聞を買っています。本来は金曜日の夕刊に掲載されているようなのですが、夕刊が出てない地域なので翌土曜日に載っています。 「ディス・イズ・ザ・デイ …

「DAMN.」Tシャツが深読みされている。

「総じて言いたいのは、この帽子がきっと私の全ての言葉だと思うの」という言葉のあと、大島優子のキャップには「F***」と書いてありました。 その言葉の向けられた相手だと推測される、須藤凜々花は「DAMN.」と書かれたTシャツを着て報道陣の前に姿を現し…

あかり、育つ NICU編(17年5月25日~)

5月25日(木) 定期検診に行っているはずの妻からメール。「胎動を確認したいが寝ているようなので起きるのを待って検査するから、午後までかかる」 父親に連れて行ってもらったが、午後までかかったため昼食を摂ることになって奢らされたと怒っていて、その…

尾崎世界観「苦汁100%」

水道橋博士が発行人のメールマガジン「メルマ旬報」で連載されているクリープハイプ尾崎世界観の日記が早くもまとまりました。 誰かの日記を読むとき、この人は何を吸収しているのかという音楽や本などの具体名が気になります。 本書にも「書店に行った」、…

エロチャット2017(guide to ero-chat)

さよなら、もう落ちるよ。落ちる、というのはチャット利用者が最もよく使う用語の一つで、退室するという意味のネット専門用語だ。チャットをやめ、そのチャットルームのページから出る、という意味として使われている。初め私は何がどっからどこへ落ちるの…

綿矢りさ「インストール」

綿矢りさ「インストール」を12年ぶりに再読しました。第38回文藝賞発表号の「文藝」で読み、2001年11月の単行本刊行時に読み、2005年10月の文庫刊行時に読んだので、12年ぶり4回目です。 自意識が膨らんで破裂した女子高生が学校をサボることになり、自室の…

「はあちゅう」とは何者か?

「はあちゅう」さんが肩書きを「作家」にしようとしたら炎上しました。 「はあちゅうさん、吉田豪さんに認識されていて凄い!」というのが私の第一印象でしたが、いろんな人がいろんなコメントをし、あれよという間に炎上したので驚きました。 「作家・はあ…

石持浅海「殺し屋、やってます。」

余計なことを考えると、行動が制約される。行動の制約は、失敗に直結する。プロとして、絶対に避けなければならない。 殺し屋を扱った小説を読むのが好きです。好きとはいえ、伊坂幸太郎「グラスホッパー」「マリアビートル」、曽根圭介「殺し屋.com」しか読…

池上彰、竹内政明『書く力 私たちはこうして文章を磨いた』

『情報を活かす力』『学び続ける力』『伝える力』『見通す力』など「○○力」というタイトルの書籍を出版し続ける池上彰さん(「○○力」でいうと齋藤孝先生が最も多いですよね)。 読売新聞の一面コラム「編集手帳」を2001年から担当されている竹内政明さん。 …

石塚真一『BLUE GIANT』から読み解くジャズとロックの違い

日本の音楽シーンではロック・バンドが大切に扱われています。結成30周年を迎えてベストアルバムリリースします、結成20年で初めて武道館公演決まりましたとか。 大切に扱われていないのが、セッション・ミュージシャン(スタジオ・ミュージシャン)と括られ…

石塚真一『BLUE GIANT』が描く金銭感覚について

※ 2016年4月に書いたものを書きなおしました 石塚真一「BLUE GIANT(ブルージャイアント)」が音楽を描き、青春を描けている点において傑作なのは異論を挟む余地がありません。 ただし、「音楽」「青春」というジャンルを超えて、すべての漫画の中で「BLUE G…

トリビュート・アルバムに光を。

「加山雄三の新世界」購入を機に、自分のメモとしてトリビュート・アルバムの一覧をまとめてみようとして、29枚にもなり、自分の「トリビュート・アルバム好き」を認識する結果となりました。 私は、トリビュートされる側のアーティストのベスト盤として買っ…

トリビュートアルバム(2011.9~2017.3)

15「モテキ的音楽のススメ COVERS FOR MTK LOVERS盤」 16「PUFFY COVERS」(パフィー) 17「奥田民生・カバーズ2」 18「ユニコーン・カバーズ」 19「エレファントカシマシ カヴァーアルバム2」(エレファントカシマシ) 20「ROCK AND SYMPATHY」(the pillow…

トリビュートアルバム(2002.4~2011.1)

1「どんなものでも君にかないやしない」(岡村靖幸) 2「HAPPY END PARADE」(はっぴいえんど) 3「一期一会」(スピッツ) 4「花男 」(エレファントカシマシ) 5「真心COVERS」(真心ブラザーズ) 6「シンクロナイズド・ロッカーズ」(the pillows/ピロウ…

トリビュート・アルバム 24枚、350曲

今日、コンビニ寄って荷物を受け取り、家に帰ったら「加山雄三の新世界」というトリビュートアルバムを聴きます。 トリビュート・アルバムがヒットチャートをにぎわすことはないけれど、バンドなりアーティストの何周年記念でリリースされるので、ご祝儀的な…

父になろうとする人へ ~ 鴨田潤「プロテスト・ソング」

2011年3月9日にイルリメが本名の鴨田潤名義でリリースした弾き語りによるアルバム『一』。 その最後に収録された17分近い大作「プロテスト・ソング」。 エッセイのような曲の内容を簡単に書きます。プチリリやj-lyricなどの歌詞サイトには載ってないので、全…

恩田陸『蜜蜂と遠雷』(そのタイトルの意味)

タイトルはその作品の看板です。たまに「無題」というタイトルの作品もあるけれど、「無題」という看板だということです。 とすると、『蜜蜂と遠雷』の意味するところは何なのでしょうか? 3年ごとに開催される芳ヶ江国際ピアノコンクール。 「芳ヶ江を制し…

浜田雅功の音楽をコンパイルしてくれ

浜田雅功が音楽活動をはじめた動機は何なのか? 「HEY! HEY! HEY!」に出演した小室哲哉に自分にも曲を書いて欲しいと軽い気持ちで言ったのを小室が真に受けたのが「H Jungle with t」のはじまりです。 95年2月20日放送の「HEY! HEY! HEY!」では曲作りの進行…

「みずず」2017年1・2月合併号「読書アンケート特集」

年末に各誌で発表される「年間ベスト」。 その末尾を締めるのは、みすず書房が発行するPR誌「みすず」の「読書アンケート特集号」。今号では146名の方が5冊以内という規定の中で選んでいます。 「本の雑誌」や「ダ・ヴィンチ」でランクインするエンタメ小説…

最近の『テレビブロス』から

雑誌の売り上げが下がっているようですね。でも、雑誌、読んだほうがいいと思います。 最近ローンチされた『文春オンライン』は「週刊文春のスクープ記事が読める」ことを売りのひとつにしていますけれど、文春オンラインに転載されない記事は連載を中心にた…

こだま『夫のちんぽが入らない』

明るい場所へ続く道が 明るいとは限らないんだ 出口はどこだ 入口ばっか 深い森を走った 足がちぎれても 義足でも どこまでも 走れメロス ―― 宇多田ヒカル「忘却ft.KOHH」 悩んだ末に出た答えなら15点でも正しい ―― Mr.Children「CENTER OF UNIVERSE」 読み…

ここ3年間の環ROY

2013年4月3日に4枚目の『ラッキー』をリリースして以降、環ROYの単独名義としてのリリースが途絶えています。 「途絶える=沈黙」である場合がほとんどですが、環ROYの場合はCDアルバムという形式で音源の発表をしてないだけで、活動そのものは活発になっ…

2016年に買って良かったもの

< MERCH BEST 5 > 宇野維正さんが「2016年の音楽シーンを一言であらわすと?」という質問に「”MERCH”」と答えていました(『WOWOWぷらすと」特集「2016年の音楽界を振り返り!~WOWOWぷらすと2016年総決算SP~」) 「MERCH」といいうのは「merchandise」の…

恩田陸『蜜蜂と遠雷』(を読みはじめた)

1月9日にレンタルDVDを返却したついでに併設されている本の売り場に買おうと思っていた『半径5メートルの野望』(はあちゅう/講談社文庫)はあったけれど、文庫1冊だけ買って帰るのは勿体ないと思って、売り場を徘徊しました。 「これ!」というのがみつか…

定期購読している雑誌、2017年1月の。

2015年5月29日に「定期購読している雑誌は14誌あります。」というブログを書きました。書いてから1年半が過ぎました。 2017年1月現在で毎号購入している雑誌と新聞は以下の10誌(紙)です。 15年5月に比べると少し減りました。雑誌不況と言われているらしい…