当たりの本に出会えたらうれしい

「華大千鳥」のアンケートを取ったら50対50になるものを挙げる企画で、博多大吉が「コンビニが家の近くにできたらうれしい」と言っていた。
コンビニには雑誌と新聞を買いに行くだけなので家の近くになくてもいい。
自分なら何がうれしいだろうか。
当たりの本に出会い続けることができたらうれしい、と思った。

黒川博行「連鎖」が面白くて、その次に読みはじめた白石一文「松雪先生は空を飛んだ(上)」もめちゃくちゃ面白い。
今年は「松雪先生は空を飛んだ(上)」と吉田豪「帰ってきた聞き出す力」で8冊目、9冊目だけれど、今年の打率は高いのでこのままいってほしいと思っている。

当たりの本というのは、読んでいるときに「めちゃくちゃ面白い」と思えてグイグイ読み進められる本。読み終えて2割減になることや、年間を振り返って順位が下がることはあるにしても、読んでいる間は興奮させてくれる本。そういう本に出会い続けたい。

厳密にいうと、「本」の価値は価格に比例せず、読み終えるまで評価は決まらない。
装丁や装画、造本で買って良かったと思うことはあるが、最終的には読み終えるまで評価は決まらない。

私はどのように本を選んでいるか。

「作者」「書評」「装丁」「タイトル」等か、これらの組み合わせで、読みたいと判断している。

当たりの本に出会えることはギャンブルみたいなものだけど、本を読み続ければ、周辺情報を得るようになり、当たる確率もあがる。

「量が質を担保する」。この言葉は、その通りだと思う。