TANBUN 127~131

127 幼児の死

静岡の保育園で起きた送迎バス内に取り残されて幼児が亡くなってしまった事件があった。

胸が締め付けられる思いになった。

ふと考えたのは、何でこの事件を痛ましいと思ったのだろうか、ということ。

幼児が被害者になる事件は日々起きていて、幼児は日々亡くなっている。

コロナ罹患で亡くなったり、虐待された末に亡くなったり、両親や祖父母の運転する車に轢かれたり、行方不明の末に亡くなったり。

痛ましい事件の一つひとつに毎回立ち止まっているわけではないから、園の送迎バスの事件には立ち止まらせる何かがあるような気がする。

 

128 ブログ

なんとなく毎日書いてみようと思い、毎日書くことを続けている。昨日までで12日連続で投稿した。とはいえ、1日のアクセス数が40未満という「誰が読んでんのか状態」。

続けていての苦悩は何について書くかというテーマ探しにある。「文房具」ならいっぱいあるし、書き続けられるかと思いきや、「かっこいいから」で終わり、バリエーションを期待できない。

毎晩子どもと妻が就寝した21時以降からどうしようかと考えだし、23時過ぎ頃にウンウン唸りながら書いている。

 

129 ドラマ

ドラマを見ていると、たまに「この人は今までどこにいたんだ?」と思わせられる存在感を放つ俳優がいる。

今年でいうと、「カムカムエブリバディ」の「雉眞稔」役の松村北斗さん。

最近でいうと、「あなたのブツがここに」の「武田浩三」役の津田健次郎さん。

慌てて調べると松村さんはSixTONESストーンズ)で、津田健次郎さんは声優(「呪術廻戦」見てたのにな)とわかり、あぁもう売れてたんですね、となる。

結局、私が知らないだけで売れている人はたくさんいて、私の網にかかると「どこにいたんだ?」となるだけだったようです。

 

130 「99人の壁」

放送開始当初は、挑戦者用の問題を考えていました。

しかし、今では「アニソン」とか「ワンピース」とか汎用性の高いテーマありきになっています。それでは人数が多いだけの早押しクイズです。

たまにしか放送されなくなったし、いっそのこと終わらせてくれてもいい。番組としての旬は明らかに過ぎているし。

tabun-hayai.hatenablog.com

 

tabun-hayai.hatenablog.com

2018年にはめちゃくちゃハマっていたので、熱のこもったエントリを書いている。

それだけに現状に対しての寂しさがある。

たぶん、視聴率と個別の問題を考える労力が見合わなくなってきているんだろうと視聴者として思うが、違うのだろうか?

 

131 ブログ

今もまだ毎日書き続けている。文章の技法も文字数も構成も何もあったものではないから、自分の成長に繋がっている気配もない。アクセス数は30くらいだから、承認欲求が満たされることはない。

じゃあなんのためやんのかね

ZORNを引用したが(「Lost」)、規模が違い過ぎて失礼にあたるだろうか。

とりあえず続けている。

2022年9月27日(火)帰宅後の日記

早いと17時30分、遅くとも17時40分には帰宅している。今日は終業と同時に職場を出たので17時30分に帰宅した。

帰宅後は娘と入浴。娘が服を脱ぐ前に私は浴室で頭を洗い終えている。今日は湯船にお湯を張ってあったので、娘が浸かっている間に髭剃りをした。

髭剃りを終えた後に娘をあがらせて、頭を洗うように促す。最近はシャンプーを手に付けてシャボン玉を作るのがルーティーン。

私は自分の身体を洗い、娘の身体を洗う。身体を洗い終わったら娘の頭を洗う。

洗い終わればバーっとシャワーで流して上がる。
だいたい18時10分、15分くらい。

浴室から出たら匂いで今日の夕食は焼きそばだと知る。

 

そこから全国ニュース、県内のニュースを見ながら夕食。国葬には反対です。アナウンサーが「警備には警察の威信を賭け」と言っていたけれど、そもそも警察の落ち度でこうなっているのでは、と思わないでもない。

食べはじめると、娘が「かみのけ、かわかしてください」と言ってくる。もっと早く服を着ろよ、といつも言う。

この前の休み(9月23日)に妻と行った美容院で髪を切ってきたので絡まったりせず乾かしやすい。
妻は早めに夕食を終え(そもそも食べる量を調整している)入浴。

食器と弁当箱を洗い、18時50分くらいから、録画してあった「あなたのブツが、ここに(20)」を見る。昨晩の22時45分に「#あなブツ」を見るときに見そびれていたことに気づいたが、そのまま(21)を見た。今晩いれてあと3回で終わってしまうのが寂しい。

見終わった19時5分からチャンネルを「家事ヤロウ」にあわせる。妻が毎週見ている番組。「スーパーライフ」は近隣にない。

20時から「有吉クイズ」のスペシャルがあるので、寝室へあがり「ペッパーズ・ゴースト」(伊坂幸太郎)の続きを読む。

読んでいると娘がおしっこしに2階へあがってくる。トイレ終わりで逆上がり。

先週末までは逆上がりをすると上というか頂点で回転が止まっていたが、昨日くらいからクルッと回れることも増えてきた。

娘は逆上がりのできたトータルの回数を数えていて、自称「74回」と言っていた。遠くなっていくな。

20時になったので下りてきて「有吉クイズ」を見る。

「黙って食事する」っていうのを、何で誰もやってこなかったのだろうか?テレビは伝えるためのものだからだろうか?制作者が視聴者に親切だったのだろうか?

味は伝わらないけれど、美味しいことはわかるし、見ていて飽きるかと言えばそんなことはなく。ただただ自然体だった。

太陽の塔」を見に行きたいな。

22時に終わって、何をするかと言えばスマホで「モンスト」をやってしまう。「パンデモニウム(火)」がクリアできそうでクリアできない。「有吉クイズ」を見ているときもずっとやっていたが、ダメだった。

途中でインスタを見たらZORNの新曲「in the NEIBORHOOD」がYOU TUBEにアップされたことを知り、慌てて見る。

その後、アルバムが明日リリースとのニュース記事を見る。24時過ぎたらCDを注文しよう。

22時45分が近くなったのでNHK総合をつけて「あなたのブツが、ここに」待機。ミネケン始まりで、亜子への熱意の理由がわかった。ただの一目惚れではなく、初恋でもあったのか。

亜子役の仁村紗和さんと武田役の津田健次郎さんの顔や雰囲気が似てきているような気がする。

あと2回。30分で決着できるのか?続編を早くも期待している。

テレビを消さなかったら吉岡里帆さんの「空想的本棚」という本を紹介する番組がはじまった。選書を幅允孝さんに頼りすぎているので、吉岡さんの目線とかがあれば良いなと思った。

見終わってもモンストで「パンデモニウム(火)」の続き。ようやくクリアしたので、このブログを書いている。

「帰宅後の理想と現実」というテーマで書き始めたが、ただの日記になってしまった。

帰宅前の抱いていた理想とスマホゲームに費やしてしまう現実との比較を書こうとしたが、構成を考えていなかったので、当初の想定とは違う着地になった。

また改めるとして、24時過ぎたのでZORNの新譜「RAP」(!)を予約して「WORDLE」解いてから寝室行こうと思う。

眠くなるまで読書するだろう。

いま楽しみにしている連載マンガ32

現在、6誌のマンガ雑誌を購読している。

ヤングマガジン」、「ビッグコミックスピリッツ」、「モーニング」(読んでいるのは配信版の「Dモーニング」)、「ビッグコミックオリジナル」、「ビッグコミック増刊」、「ビッグコミックオリジナル増刊」。

1誌にだいたい20~25くらいの作品が掲載されています。およそ150作品掲載されているなかから、楽しみにしている32作品を選びました。

単行本で買うのもあるし、連載読んで終わりというマンガも多いですが、連載を楽しみにしているという観点から選びました。

 

前は「Dモーニング」だけでしたが、「ひらやすみ」きっかけで「スピリッツ」を買うようになり、「アメトーーク」きっかけで「ヤングマガジン」を買うようになり、「没有漫画 没有人生」きっかけで「ビッグコミックオリジナル」を買うようになり、「東京ヒゴロ」きっかけで「オリジナル増刊」を買うようになり、「銃器職人・デイブ」きっかけで「ビッグコミック増刊」を買うようになりました。

きっかけの作品目当てで雑誌を読み始めると、だんだん他の作品も面白くなったり、途中から新連載も始まるので、徐々に楽しみな作品が増えていくのが雑誌を買う醍醐味です。

 

1「アオアシ小林有吾(スピリッツ)

※前号までのトップチームとの練習とレジェンド・司馬との邂逅が面白く、作者の筆も乗っている感じがした。さぁ、次は、と思ったら今週は休載。今まではアニメと週刊誌の両輪でしたが、アニメが9/24で終わってしまったので、単行本をどうしようか悩み中。

2「平和の国の島崎へ」濱田轟天+瀬下猛(モーニング)

※まだ単行本が出ていない先物買いの作品。簡単にいうと「ザ・ファブル」の傭兵版だし、敵がヤクザじゃない「ザ・ファブル」。

3「GIANT KILLINGツジトモ(モーニング)

4「宇宙兄弟小山宙哉(モーニング)

※月から帰還しようとしているが、トラブルの予感。六太&日々人に加えて東滝雄もいるんだから帰還できるでしょう。

5「ザ・ファブル The second contact」南勝久ヤンマガ

6「スケアリー・キャンパス・カレッジ・ユニバーシティ」永椎晃平ヤンマガ

※まだ単行本が出ていない先物買いの作品。

7「ツワモノガタリ」細川忠孝(ヤンマガ

8「没有漫画 没有人生」望月ミネタロウ(オリジナル)

9「東京ヒゴロ」松本大洋(オリジナル増刊)

10「ひらやすみ」真造圭伍(スピリッツ)

11「ギャラリーフェイク細野不二彦(ビッグ増刊)

12「1978年のまんが虫」細野不二彦(オリジナル増刊)

※10月12日発売の次号が最終回

13「上京生活録ハンチョウ」萩原天晴+三好智樹+瀬戸義明+福本伸行(モーニング)

14「1日外出録ハンチョウ」福本伸行+萩原天晴+上原求+新井和也(ヤンマガ

15「ギャルせん」植野メグルヤンマガ

※次からWEBに移動というので単行本派に転向するかもしれない

16「クロサギ再起動」黒丸、原案:夏原武(スピリッツ)

※9/26発売号から連載開始

17「生きてるうちに推してくれ」丹羽庭(スピリッツ)

18「マタギガンナー」藤本正二+Juan Alberran(モーニング)

19「本の虫 ミミズクくん」カラシユニコ(オリジナル)

20「駅伝男子プロジェクト」高橋しん(スピリッツ)

21「たーたん」西炯子(オリジナル)

22「佐々々奈々の究明」森泉岳士(オリジナル増刊)

23「九条の大罪」真鍋昌平(スピリッツ)

※面白いんだけど、内容が重いというか、登場人物が悪すぎるので「楽しみ」という観点では順位が下がる。

24「ナックルナックル」山岸汰誠(ヤンマガ

25「ギターショップ・ロージー高橋ツトム(ビッグ増刊)

26「宇宙でいちばん熱い風呂」いしがきのぼる(ビッグ増刊)

27「地元のもみぢ」葉野宗介(ビッグ増刊)

28「黄昏流星群」弘兼憲史(オリジナル)

※中年になっても性欲は衰えないんだぞ、っていう作品

29「Gの遺伝子 少女ファネット」さいとう・たかを(ビッグ増刊)

※銃器職人・デイブ」の方が好きだった。

30「出かけ親」吉田戦車(オリジナル)

31「まどいのよそじ」小坂俊史(オリジナル増刊

32「探偵見習いアキオ」村上たかし(オリジナル増刊)

「監獄ラッパー」B.I.G. JOE

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単行本を持っていたが、まだあるのか、読まないまま売ってしまったのかは忘れた。

2014年8月に発行された新潮文庫版は実家から持ってきていた。8年も前に買った文庫本を今になって読もうと思った理由はわからない。なんとなく、であるとしか言えない。

読みかけの本は何冊もあるが、一気に読み終えてしまった。

 

B.I.G JOEのことを最初に知ったのは、2013年1月に発行された「ヒップホップの詩人たち」(新潮社)という都築響一によるラッパーへのインタビュー集。

そこでB.I.G JOEのことを知り、「監獄ラッパー」の単行本を買ったのだろうが、音源は買っていない。

B.I.G JOEの名前を意識して音源を聞いたのは、今回「監獄ラッパー」を読み終えた数時間前が最初。

今になって振り返ればCDを持っているOLIEVE OILとILL-BOSSTINO、B.I.G JOEによる「MISSION POSSIBLE」やTHA BOSSのアルバム「IN THE NAME OF HIPHOP」収録の「WE WERE,WE ARE」に客演しており、知らず知らずのうちに、その声は耳を通っていたことがわかる。

 

1975年生まれのB.I.G JOEが、オーストラリアの空港で逮捕されたのが2003年2月なので27歳のときのこと。

本書「監獄ラッパー」には収容されていた6年間のことが克明に描かれています。

日本の刑務所事情のことは知りませんが、外部への電話が認められていたオーストラリアのジェイルだったから、電話を通した録音が可能であったと本書にもありました。

提供される食事の他にも自分たちで料理したり、週1回は買い物を依頼できるなど、案外楽しめるのかな、と錯覚しそうになりますが、例えば閉鎖病棟や外に出られない寮と置き換えると窮屈さがわかります。

B.I.G JOEがジェイルで過ごした6年間は、単純に小学校の6年間と一致しますが、この喩えではしっくりきません。

例えば、Spotifyの日本でのサービス開始が2016年9月で、あいみょんの「愛を伝えたいだとか」や「君はロックを聴かない」は2017年のリリースです。

2016年のベストドラマは「奇跡の人」(峯田和伸麻生久美子)、「ちかえもん」(松尾スズキ)、「トットてれび」(満島ひかり)でした。「ちかえもん」が出会いのきっかけだったので優香の結婚は6年も経っていません。

だんだん、6年間の歳月が実感を持ててきました。

 

「監獄ラッパー」を読むと自分を保ちつづけることの重要性がわかります。加えて、英語が必須条件となるわけで、日本の刑務所に収容されるのとでは過酷さが異なります。

B.I.G. JOEにはラップがあったのでかろうじて、自分を保ち続けることができましたが、いくらでも負のサイクルに巻き込まれる危険性はあったのでしょう。

負のサイクルに巻き込まれないための心構えがまとめられていました。

ジェイルで生きるための10の戒め

1 自分の運命を受け入れろ

2 看守には絶対歯向かうべからず

3 システム側と癒着するべからず

4 他人にリスペクトを払え

5 他人に期待しずぎるべからず

6 無駄に群れるべからず

7 敵を作るべからず

8 約束は必ず守れ。できない約束はするべから

9 外の世界の問題に首を突っ込むな

10 何を見たとしても口をつぐめ

ちょうど今朝、「がっちりマンデー」(TBS)で紹介されていたエビの加工工場では「仲良くするな」「他人に期待するな」とパート社員に条件をだしていました。ドライに見えてしまいますが、派閥を作らないようにするため、理にかなっていることがわかりました。

会社には友だちを作りに来ているわけではないのです。

この戒めには刑務所内に限らず、実社会でも通用する内容です。

 

たとえ出所間近であろうが、何年務めていようが、最後の最後になっても、ジェイルはお仕置きの場だ。溜め息が出るが、もう口笛に変えよう。

自由も好き放題にやりっ放しじゃダメだろう。自由なものにはそれだけ大きな責任が伴うのだ。汗を流して働いて、我慢をして自分で得たお金で、それに見合うものを手に入れる。派手ではなくともシンプルに生活をし、人と出会いながら、何かを分かちあって生きる。そんな生活が今の僕には待ち遠しくてたまらないのだ。

受刑者の身分でおこがましいが、今日という日は、生きていると実感できる瞬間であり、それはまったく感動的ですらある。僕は興奮というちっぽけな震えで、この瞬間を濁したくないんだ。しっかり目を見開き、無言で噛みしめたいんだ。

6年間の収容生活から出た言葉をB.I.G JOEと同程度に身に刻むことはできないが、何分の1かでも身に染みこませるくらいのことができたら良いと思う。

 

前科というレッテルを貼られ、社会やまわりからの信頼を失った受刑者の多くは、新たな犯罪を他の犯罪者から学び、社会への憎悪を一層増幅させ、ここを出たら次はもっと賢く罪を犯してやる、などと意気込んで出てゆくのである。

刑務所は更生施設としてはまったく機能していないと僕は思っている。その逆に、犯罪者をより協力にさせ、増加させる工場の役目は存分に発揮しているとは思うが・・・。

収容されている人は何らかの欠陥を抱えている、とも書いてあった。生まれつきなのか、家庭環境のせいなのか、事情はわからないが。悪いことをしたら反省させる一方で、もっと許容していける社会になっていけば行くことを望む。

 

「監獄ラッパー」はB.I.G JOEのキャッチフレーズになっているが、本書はB.I.G JOEの基礎部分を知ることができるだけではなく、漂流記とも、思索を正しく深める哲学書とも読むことができた。。

「日本語ラップ名盤100」韻踏み夫

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帯を外した表紙には本書タイトルを英訳したものが載っている。

「A Guide To 100 Japanese Rap Great Albums

100枚+関連盤200枚の計300枚を挙げることで「ガイド」としての役割を全うしている。

繰り返しになるが、本書で挙げるのは「ベスト」ではなくて「ガイド」。

本書は100枚を並べて「日本語ラップ」の輪郭を描こうとし、その試みは成功しています。

 

日本語ラップのベストアルバム100枚」とすると、年末に各メディアが発表する年間ベストのように選定するメディアや人がどこに基準を置くかでラインナップは全く違うものになっていきます。

もしくは合議制で選考委員の投票で決めるか。合議制の問題点は同じアーティストでも人によってベストとする1枚がことなることで、票が分散することです。その結果、100枚のなかに同じアーティストの作品が複数ランクインしてしまいます。

どちらにしてもベストを選ぶには日本語ラップシーンは巨大になってしまいました。

 

本書「日本語ラップ名盤100」は著者でたり選者である「韻踏み夫」が先行する文献を参考に、自身の趣味趣向を極力廃し、日本語ラップの全体像を描くことに徹しています。「極力」とつけたのは、選考の過程で自身の趣味趣向を廃することは可能なのだろうか、という疑義からですが、解説文から著者自身の趣味趣向を嗅ぎ取ることはできませんでした。

本書が「ガイド」とて優れているのは、基本的に1アーティスト1枚という縛りを設けていることです。1アーティスト1枚をリリース年の順に並べ、関連盤が2枚紐付けられることで、「これが入っていない」というありがちな苦情はほぼほぼ出てこないのではないでしょうか?

最もわかりやすい例としては、KREVA「心臓」の関連盤としてKICK THE CANCREWとCreepy Nutsが紐付けられています。

 

細かい苦情を言うなら、tofubeats「lost decade」の関連盤で同じtofubeatsの「FANTASY CLUB」が選ばれていたことです。同じトラックメーカーつながりでSTUTSやKMを選んでいた方が適していたのではないかな、と思いました。

STUTSやKMといったトラックメーカーには焦点が当たっていませんでしたが、バンドにはないラップ独自のあり方だと思うのでどこかにねじ込んで欲しかったなという気持ちになりました。

個人的にはOTOGIBANSHI'Sも入れて欲しかったですが、今は動きが止まっているし、BIMからの流れですぐにたどり着けるから漏れるのは仕方ない面はあります。

イルリメ、やけのはら、ERA、環ROYといった日本語ラップシーンに無視されがちな人たちにちゃんとページを割いていたことと、フリースタイルバトルだけでまともな音源を出していないひとはちゃんと載せていないことの2点でとても信用できるガイドであると感じました。

だいたいSpotifyで聴けるが、Spotifyにないのもあるので何とかして入手を試みていきたい。

日本語ラップ名盤100」、おすすめします。

あかり、育つ。

9月23日(金)

妻が美容院に出かけるということは前々から言っていて、妻も私も「あかり」は私と留守番をするものだと思っていた。

妻が出かけるとなったら、「あかり」が玄関へ付いていき顔を曇らせたと思ったら泣いていたらしい。妻において行かれると思ったのだろうか、あるいは妻と出かけたくなったのだろうか。

「あかり」は朝食を終えたばかりだったから、慌てて仕上げ磨きをして出かけていった。

 

「あかり」と過ごすつもりが、ぽっかり空いてしまったので、録り貯めていたドラマ「家庭教師のトラコ」を見た。

「家庭教師のトラコ」第9話では、孤児として生きてきたトラコだったが、母親が入院にしていると知らされて病院に行くも亡くなっており、母親に会いたかったと言えなかったことを泣きながら告白するシーンがあった。

私は今更母親どうとか思うことはないけれど、「あかり」には母親に置いてかれると心配になる事があるのだろう。

「あかり」が保育園に行くも、途中で涙ぐむことがあると聞かされたのは昨年のことだったか。保育園は2年目だから今はもう聞いていない。

妻が美容院に行くから2人で過ごすことは今年も何度かあったが、今回は急に寂しくなったらしい。

 

美容院で前髪と後ろ髪を切ってもらい、編み込みもしてもらったので機嫌良く帰ってきたが、美容院では相変わらずだったらしい。

妻に様子を聞けば、人見知りがひどい「あかり」は美容院で話かけられても応じることはなく「チンアカリ(チーンとしたあかり/チンアナゴにかけて夫婦では落ち込んだあかりをそう呼んでいる)になっていたという。

美容院ではタブレットで「プリキュア」を見ていたそう。

 

人見知りで社交性がないのは一人っ子だからかな。

5歳4ヶ月。

遠ざかったかと思えば、また近くなって。少しずつ離れていくのだろう。

娘が遠くなっていく

Amazonで鉄棒を買ったのが6月17日で、6月19日(日)に届いた。

DABADAというメーカーの「折りたたみ鉄棒」で6,998円した。

 

いとこ(妻の弟の子)の家、要は妻の実家、には鉄棒があって、妻は娘と実家によく行くから影響されたのもあるのだろう。

5月の誕生日にかこつけてせがまれ、買うことになった鉄棒。

 

買った当初は喜んで上ったり、ブラさがったりしていた。

特に記録していなかったから記憶は曖昧だし、妻も動いているから細部はよくわからないことを前提で進めたい。

折りたたみとはいえ、鉄棒だから鉄製で、それなりの重量もある。なので使うたびに広げるのではなく、1ヶ月くらいは開きっぱなしにしていた。

身体を支えながら前回りをすると「こわい」と言って泣き出したから、鉄棒ができるようになるのは先の話だと考えていた。

その後は、寝室には大きくて寝るのに邪魔だから畳んでいる時間が長くなった。

 

コロナ禍の影響で出かけるのが億劫になったせいもあるのか、家で過ごす時間が長くなったのは我が家も例に漏れない。

家で過ごすとなれば娘がすることをこちらで考える必要がでてくる。娘が小学生になれば宿題でも読書でも遊びにいくでも一人で過ごせるようになるだろうが、まだ何をしているか随時気をつけなくてはいけない。

娘の時間を消費するため、再び鉄棒が復活し、開いて置かれるようになった。

再開して以降も鉄棒に登っては腕を伸ばしてブラブラしており、前回りを手伝えば「こわい」と言って泣き出していた。

 

鉄棒がお腹に当たって痛いと言ったのか、妻が気づいたのかは曖昧だが、9月3日(土)の午前中に妻が鉄棒にタオルを巻いた。妻が見ていたから詳細は知らないが、巻いたとたんに前回りができるようになった。

恐怖心はどこへ行ったのかと今も妻とたびたび話している。

 

前回りができるようになれば、逆上がりをしたくなる。YouTubeの動画を見て教えようともしたが、焦ることはないと教えることはやめてしまった。

繰り返し伝えたアドバイスは「お腹を鉄棒につけるように」くらい。

親に熱意はなくても、本人にやる気があって、寝室に鉄棒が置きっぱなしという環境が整備されている。

保育園で誰かのしているのを見たことがあるのだろう。我流だろうけど、娘は毎日練習をしていた。

 

9月19日(月・祝)に逆上がりができたと2階から声がした。急だな、と思った。結局、その日は3回できたらしい。翌20日(火)も数回出来たらしい。

昨日21日(水)に帰宅すると、庭先で遊んでいたようで「保育園で30回くらいできたらしい」と妻が言う。急だな、と思った。

部屋にはいって逆上がりの様子をみてみれば、蹴ることもできているが、それ以上に腕の力に頼るところが多い気がした。帰宅後は失敗ばかりで1回しかできなかったが、それでも前の日までよりできる雰囲気になっていた。

ついでに怖がっていた「コウモリ」もできるようになっていた。恐怖心はどこへ行ってしまったのか。

 

9月3日(土)、前回りができるようになる。

9月19日(月・祝)、逆上がりができるようになる。

9月21日(水)、「コウモリ」ができるようになる。

急だな、と思う。

 

勉強はまだまだ教えられる時間はあるが、鉄棒についてはこれ以上教えてやれることはない。

そもそも私は鉄棒が苦手なほうで、クラスでもダメな方だったから、逆上がりは鉄棒のゴールだと思っている。これ以上の技は「大車輪」くらいしかしらない。

できたことの喜びと、説明されない不可解と、遠くへ行ってしまう寂しさがある。

費やした時間が全てである、と改めて感じた。

 

タイトルは「湘南が遠くなっていく」(七尾旅人)から。