「水曜日のダウンタウン こち亀検証SP」を見て、説が大切と思う
「水曜日のダウンタウン」で重要なのは、「説」の提示である。
このことが4月11日に放送された「こち亀検証SP」でわかりました。
「こち亀検証SP」は「こちら葛飾区亀有公園前派出所」(秋本治)に登場したエピソードを実際に行ってみるという企画です。
通常は「説→検証VTR→結論」という流れですが、「こち亀のエピソード紹介→検証VTR→結論」という流れでした。
検証されたエピソードは以下の8つ。
① ダイバーが水中で釣り針に魚をつける「接待釣り」は実際に可能なのか?(92巻「組長は釣り名人の巻」)
② マルチスポーツ対決 1.スケート×剣道 2.野球×テニス 3.サイクル×野球(130巻「マルチスポーツ対決の巻」)
③ ラップを30cm巻けば裸は見えなくなるのか?(121巻「いつ…どこで…何をする!?の巻」)
④ 両さんみたいに、くすぐられたら誰でも給料の額をゲロっちゃうのか?(73巻「ボーナス戦線異状なし!の巻」)
⑤ ゴミ屋敷の住人を催眠術でキレイ好きにすることは出来るのか?(199巻「清潔両さんの巻」)
⑥ 駄菓子がっちり食べまショー(79巻「駄菓子屋カルト王の巻」)
⑦ 街中ゴルフ対決(86巻「大自然ゴルフ!の巻」)
⑧ 「いつ・どこで・何をするゲーム」実際にやったら面白くなるのか?(121巻「いつ…どこで…何をする!?の巻」)
前半はくすりともしませんでした。後半に入ってエンジンかかり笑えるようになったけれど、それはバラエティ番組としての笑いであって、「水曜日のダウンタウン」の笑いではありませんでした。
「水曜日のダウンタウン」として、面白くなかった理由はいくつか考えられます。
・取り上げるネタに興味が持てなかった。
釣りの説は、そもそも気づいて当然だし、気づけない場合は釣ってる人物がポンコツ。くすぐりの説も同様に興味が持てませんでした。私はタレントの給料が知りたくて「水曜日のダウンタウン」を見ているわけではないです。
・作中でダイジェスト処理されているネタを、実際に行ったら間延びしてしまった(マルチスポーツ対決)
・実際に行っている映像がマンガの絵のインパクトを超えなかった
ラップ巻きの説は、バービーのコメントが達者であったから見れたけれど、ラップを巻いている過程は映像としては単調でした。結果は2.49mm(76周)と作中(30cm)の120分の1程度の厚みで隠せていました。
・そもそも作中でも面白くなってない。
「いつ・どこで・何をするゲーム」、マンガで読んでも面白くないのだから、実際にやって面白くなるわけありません。ロケで行っている場面でフェードアウトしつつ、最後、スタジオに振っていました。
基本的にVTRで完結させる番組ですが、スペシャルの時はスタジオで一波乱起きているため、その流れをしっかり利用していました。面白くても、面白くなくても、スタジオでもやってみることは折り込み済みだったのでしょう。
スタジオでやった結果は、面白いと言うより、目が離せない光景でした。
こち亀検証SPを経て、「水曜日のダウンタウン」にとって「説の提示」が重要であることを再確認しました。
提示される説は「あるある」に似た面を持ちますが、後に検証が控えていることで「本当にそうなの?」「本当にできるの?」「何かあるの?」と予想してしまいます。どこかに落ち着けば成立するフォーマットであるため、結論ありきではなく、どう転がっていくのかが重要になっています。
言い換えると、段取り重視ではなく、想定外を楽しむのが「水曜日のダウンタウン」の正しい楽しみ方です。
想定外という観点から印象に残っている説の一つが、17年8月2日に放送された「巣鴨のご老人が持ってる薬を集めれば頭文字50音全て揃う説」。
検証VTRでは、説のとおり巣鴨のご老人にインタビューしていきます。最終的に説の立証、50音の完成を目指すのなら、薬辞典で足りない音の薬を確認して症状に当てはまりそうな人を狙い撃ちしていく流れも考えられます。
しかし、結論は「薬は集まらなかったが、ヘイポーさんのご両親に会えた」というもの。
50音の完成を目指してロケするけれど、それより面白いもの/興味深い対象に出会えればスグにでもそっちに方向転換しまっせ、という雰囲気があります。
以前のエントリで触れた「街でバンドT着てる人 そのバンドのイントロクイズに答えられなかったらTシャツ没収されても文句言えない説」。この説では街頭インタビューのあと、チェ・ゲバラTシャツ着ていた4人を集めてゲバラクイズ大会が開催されていました。
「ドキュメンタル5」の公開にあわせたケンドー・コバヤシとハリウッド・ザコシショウの対談のなかで持参する小道具について話していました。
これはドキュメンタルだけでなく、私の生活にも取り入れられることだし、「水曜日のダウンタウン」が体現していることでもあるので、引用して終わります。
ザコシ でも本当に、小道具を詰めてると「これで足りるのかな」って不安になってくるんですよ。だから持っていけるだけ持っていきました。
ケンコバ 本音を言うと何も持っていきたくないんですよ。
ザコシ でも持ってきていいって言われているのに持っていかないのは不利でしょ?
ケンコバ 用意した道具の数だけ臆病だってことです。つまり、こいつがもっとも臆病だった。
ザコシ いちいちうるさいんだよ!(笑)
──シーズン1で、FUJIWARA藤本さんがボンドの入った巾着袋1つだけ持ってきていたのが印象的でした。
ザコシ いやでもね、藤本さんはツッコミでしょ? ボケの僕らが用意してきたものにツッコむから、用意はいらないんです。こっちが何もない状態だったらあっちだって商売上がったりですよ。だからボケがたくさん用意していかないといけないんです。臆病ではない! ただ、実際やってみると持ってきたものをバーンとボケとして出すっていうより、その場で起こったことに乗っかるほうがウケるんだなとは思いました。考えてきたものを超えたときに本当の面白さが生まれるんでしょうね。
ケンコバ 確かに、持ってきたもんだけではケリを付けられない。もちろん起点にはなるけど、そっからどう流れていくかやな。
花田菜々子『出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと』
東京の話であり、ヴィレヴァンの話でもあり、ひとりの女性の再起動までの話でもあり、男は女性をどう見てるかの話でもあり、ブックガイドでもあり、「夫のちんぽが入らない」に続く強いタイトルの作品でもある。私は自発的に本の情報を入手し、読む/読まないをある程度即決している。だから誰かに薦められても、全くの未知の本に出会うことはないだろうと思う。私と同じような状況の女性の言った「本の話ができて嬉しかった」との言葉が印象に残る。確かに誰とも本の話をしていない。
読書メーターに登録した感想です。
多くの要素が含まれているので、読者ひとりひとりで読み方が異なるであろう作品です。
読書メーターでは文字数の関係で触り部分しか投稿できていないので、この「であすす」を少し詳しくまとめます。
① 東京
私の住む地方で出会い系サイトで70人と会っていたら、直接の知り合いに会うことはないにしても、知り合いの知り合いには容易に会ってしまうでしょう。
出会い系サイトで全く初対面の人に会えるのは東京だからこそです。
② ヴィレッジヴァンガード
本書は著者がヴィレッジヴァンガードに勤務していたころの話なので、本書には内側から見たヴィレッジヴァンガードの姿が描かれます。憧れていたヴィレッジヴァンガードに入社したものの、徐々に書籍から利益のあがる雑貨中心の店になっていきます。
ヴィレッジヴァンガードの店員は自由裁量でやらしてもらえてるのかと思いきや、上部の方針に乗りきれない著者のような人もいることがわかりました。
私は「ヴィレヴァン」と略すけど、「ヴィレッジ」と略していては新鮮だった。
③ ひとりの女性の再起動まで
夫との別居をきっかけとしたショック療法で出会い系サイトに登録し、何かフックをということでその人に合いそうな本を薦めることにしたのが物語のはじまりです。
私小説なので驚くようなラストがあるわけではなく、ありふれたラストといえばそうなんだろうけど、自分の好きなことに向き合いつづけた結果のラストでした。物語としてはありふれているけれど、自分なら先送りしまくるだろうし、なかなか実行できることではないなと思う。
④ 男は女をどう見てるか
話題のサービスであろうとなんであろうと出会い系サイトは出会い系サイトです。本を薦めます!とプロフィールに書いたって、体目当ての男が寄ってくるのは避けられることではありませんでした。
序盤でセックス目当てで寄ってくる男の見分け方を出会い系サイトで出会った女性に教わります。
⑤ ブックガイド
巻末には「本書ですすめた本一覧」として39冊の書名が載っています。
著者は70人と出会っているから70冊は紹介したはずです。とはいえ、自身の体験を私小説に再編しているため、70人との出会いや薦めた書籍が全て網羅されてはいません。更に、ウェブでの連載では「サラリーマン合気道」(箭内道彦)を薦めるエピソードが載っていましたが、書籍では削られています。
著者がヴィレバン勤務であるため、選書の傾向はヴィレバンに置いてあるサブカル寄りです。
「本所ですすめた本一覧」に載っている作品のうち、私が書名あるいは著者を知らなかったものは、普段読まない海外小説3冊と「もろだしガールズトーク」のみでした。
作中にも私と似たような女性が登場します。薦められた本を端から読んだことあると言い、主人公に冷や汗をかかせます。
帰り際、その女性は「本が大好きなんですけど、ふだんわかってくれる人まわりにいなくて。こんなに本のタイトルたくさん出して、こんなにいっぱい本の話したのって初めてで嬉しかったです」と言います。
そういえば、私は本を読むけれど、その感想を主観的にブログに綴ることはあるけれど、誰かと話し合うことはしていません。自分が読む本を読むような人は好きじゃないと思ったりする面もあります。
終盤、ファミレスに行った場面で「料理がはこばれてくる」と何を食べたか濁しています。書名を具体的に書く流れで、料理名も具体的に書いて欲しかったです。
⑥ 強いタイトルの作品
「出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと」というタイトルには「夫のちんぽが入らない」(こだま)以来の強さがあります。
共通するのは、性的な興味を喚起するのもそうですが、それ以上に重要なのは「実体験を基にしている」ということです。作者にとっては物語へと昇華する過程で浮きあがってきたタイトルなのでしょうが強度を持っています。
映画の宣伝で「感動の実話」が繰り返し使われるのは、「創作」より「事実」の方が訴求するためです。だからフェイクニュースは事実を装います。また、
あの高崎卓馬の著書『表現の技術』に、「人は笑う前に必ず驚いている」と書いてあって、感情を動かすために必要な要素として驚きを挙げていました。
実話ベースの作品は、時として創作以上の設定をこちらに投げかけてきて、「ちんぽは入るでしょ?」「ちんぽ入らない人と結婚したの?」「年に70人て多いな」「週に1人以上と新規で会ったの?」「会って、その先は?」といった驚きをもたらします。
こだまさんや花田さんに創作と対立するつもりはないだろうけど、事実に重きが置かれる現在だからこそ世に出てきて脚光を浴びたのでしょう。
NHK「プロフェッショナル」に取り上げられた「いわた書店」岩田さんが行っている「1万円選書」。
同じ選ぶでも岩田さんは求められて薦め、花田さんは勝手に薦めていました。方向性は異なれど、本への愛情が両者にあります。
こんなに真剣に考えて誰かに本をすすめたことはなかった。相手のことを何も考えなくても、理由なんて何にもなくても、本はすすめられる。「とにかく自分が読んで面白かったから」というのはシンプルにして最強のおすすめ文句だし、雑誌や新聞で本をすすめること、もっと言えば店で本を並べて売ることだって、相手を特に限定せずに本をすすめていることだとも言える。
でも、そうじゃなくて……。
その人のことがわからないと本はすすめられないし、本のことも知らないとすすめられないし、さらに、その人に対して、この本はこういう本だからあなたに読んでほしいという理由なしではすすめられないんじゃないかとも思う。
書店のポップは書店員が面白いと思った本に付けられていて、本屋大賞は書店員が売りたいと思った本に与えられる賞です。なので、「プロフェッショナル」に出演したご婦人のように「書店で薦められたのを読んだけどつまらなかった」と言う感想もあり得ます。
Amazonのリコメンドは購入履歴から同じジャンルの本を選んで薦めてくるシステムです。しかし、東浩紀「弱いつながり」で指摘されていたように、このシステムに従い続けると読書傾向に偏りが生じてしまいます。
私は自分で本を選べるけれど、本を選びきれない人がレコメンド機能に従って選んだとして、ハマれなかった時の耐性はできているのかと考えます。ハズレだと思って次に手を伸ばせる人はいいだろうけど、そこで止まってしまう人がいることも十分想定できます。
花田さんは面会して1時間話し、岩田さんは長いカルテを申込者に書いてもらっており、本を選んで薦める前に、その人の人となりを捉えようとしていました。
花田さん、岩田さんともに、本を媒介にしてコミュニケーションをとろうと試みています。「本を薦めます」というのがなかったら、花田さんは70人と出会えていただろうかと思います。「本を薦める」ことがなかったら、2,3人と会ってセックス目当てと分かって幻滅して終わっていたはずです。
この「であすす」は「本」を媒介にしたから成立した話なのでしょうか。他の物でも成立するのでしょうか。自発性が必要で、読了までに時間がかかり、内面に影響する本だからこそ、成立しています。
書店の延命する手がかりを示していると思うけれど、効率を考えたら手間がかかりすぎます。他の書店に浸透して実践する書店員が果たしてどのくらいいるのだろう、と外野から思います。
読了して得たものがあるとすれば、困った時に「好きな物」が自分を助けてくれる、ということでしょうか。ありきたりだけど結局はここに行き着く。
追記
過去に読んで書いたこのエントリとの比較についても書ければ良かったかと思う。
Creepy Nuts「クリープ・ショー」(ついでにR-指定とPUNPEEのこと)
Creepy Nuts「クリープ・ショー」を聴いて感じたことは、3つあります。
「ロックバンドっぽさ」、「フリースタイルの延長」、「サブカルの最高峰」の3点です。
― 僕はCreepy Nutsのライブには、いい意味でロックバンドっぽさを感じるんです。
松永 たまに言われますね。でも正直その自覚はまったくないんです。
R-指定 めちゃめちゃヒップホップしてるつもりですからね。
松永 でもサウンドやキャラクター、ライブのスタイルも、ほかのヒップホップアーティストと被らないことをできているのかなとは思います。
音楽ナタリーのインタビューで以上のように答えているけれど、「助演男優賞」で主役を食う存在を列挙した最後に「ロックフェスでのクリーピーナッツ」という一節を置いているので、ロックフェスでの立ち位置は意識しているはずです。
フジロック'17に出演したPUNPEEは「フジからフジ」と出演後に音源で言及しましたが、フジロック'18に出演する5lackやAIR JAM'18に出演するKOHHが音源でフェス出演に向けての意気込みを作品に落とすことは想像できません。
トラックやテンポもロックバンド寄りと感じたので、Creepy NutsをDOTAMAの所属するFINAL FLASHと同じ箱に入れました。ほぼほぼロック界隈専門のライターである兵庫慎司さんが「SPA!」にレビューを寄稿し、繰り返しきいてもいるそうですし。
2つめ「フリースタイルの延長」と3つめ「サブカルの最高峰」は関連しています。
良くも悪くも、R-指定が「クリープ・ショー」で披露したものは「フリースタイルダンジョン」の延長にあると感じました。
良く言えば一貫性があるってことで、悪く言えばパターンがないってこと。
「フリースタイルダンジョン」で呂布カルマに白旗を挙げさせた「見た目だけカッコつけた【コンプラ】 でもハートはチキン 名古屋コーチン FAKE佐村河内 Shall we 死のダンス 役所広司」。
「名古屋コーチン」は呂布カルマが名古屋のシーンを代表しているからで、「役所広司」は「Shall We ダンス」の主演俳優というように、連想と引用がR-指定の持ち味です。
R-指定は、サブカルと定義されている物をあらゆる面から引用し、サンプリングしています。そのスタイルがそのまま「クリープ・ショー」でも実演されていました。
サブカル中年の私が気づけたのもあったし、見抜けない要素もたくさんあるだろうから「サブカルの最高峰」であるなぁと感じました。
「めちゃめちゃヒップホップしてるつもりです」とはいえ、R-指定のヒップホップは過去の日本のヒップホップを咀嚼したR-指定なりのヒップホップであって、海外のヒップホップからの参照点はありません。
恐らくR-指定は海外のヒップホップはほとんど聴いていないだろうし、ネタ元は日本のサブカルチャーであるから、日本のロックシーンとの親和性が産まれているとも言えます。
(追記:「Rさん結構USも聞いてますよ」というコメントが来た。Nasを引用しているから聞いてないことはないだろうけど、ここ数年のものも聞いているんだろうか?)
気付いた元ネタの一例を以下に挙げます。詞の内容は、「やってやんぜ」という意気込んでいるものが多いです。
1)手練手管
2)ぬえの鳴く夜は
> Half man Half amazing
Naz「It Ain't Hard to Tell」(「Illmatic」収録)。元は「Nas is like the Afrocentric Asian, half-man, half-amazing」
3)助演男優賞
>田岡の不安要素
「スラムダンク」で湘北高校と対戦した陵南高校の監督が「田岡茂一」。決勝ブロックで湘北と対戦するにあたり、湘北の不安要素を挙げます。
「湘北には不安要素がいくつもある。今はまだそれが表面化していないだけだ」
「湘北の不安要素その1はファウル・トラブルだ!!」
「不安要素その2――選手層がウスい!!」
「湘北最大の不安要素―――安西先生不在!!」
「湘北の不安要素その4!! 素人・桜木!!」
>明るい未来?暗い未来?/俺が森山なら後者/モテキなんざ来る訳ねぇじゃん/各駅停車 苦役列車 Let's Go
「モテキ」「苦役列車」両方とも、森山未來の主演映画(2011年、2012年公開)。
4)紙様
テレビドラマ「新・ミナミの帝王」主題歌ということもあり、お金をテーマにしている
「ヒデぇ男(英世)」「一応(一葉)」「行き違い(諭吉が良い)」と紙幣の肖像の面々も登場させている。
5)Stray Dogs
6)新・合法的トビ方ノススメ
7)俺から退屈を奪わないでくれ
8)かいこ
「かいこ」とは「懐古」のことか。
ガムのキャンペーンソングなので「味の残ってるガム」「深くまで味が染み込んで」とある。
9)トレンチコートマフィア
2014年に「DJ松永 feat. R-指定」名義で発表
1999年にアメリカで起こった事件「コロンバイン高校銃乱射事件」の犯人が「トレンチコートマフィア」と自称
10)だがそれでいい
「タウカン、ピコ」の正式表記は「TOWN & COUNTRY 、PIKO」。
地方在住ならともかく、大阪・梅田の繁華街にアクセスできるのにイオン、しまむら、タウカンやピコを選んでしまうってどういうことだ?という疑惑がなくもない。他に選択肢があるなかで本当にイオンやしまむらでタウカンやピコの服を買っていたとしたら、R-指定がいまだにルサンチマンを引きずるのも理解できる。
>間違っても証言のインストでフリースタイルとかすんなよ
RINO、DJ YAS、GAMAによって結成されたLAMP EYE。そのLAMP EYEがYOU THE ROCK★、ZEEBRA、TWIGY、DEV LARGEといった当時のオールスターをフィーチャリングした楽曲が「証言」。
11)月に遠吠え
12)スポットライト
>使えない奴らトレンチコートマフィア/たりないふたりか?所詮脇役か?
「トレンチコートマフィア」は9曲目「トレンチコートマフィア」のことで、「たりないふたり」「脇役」はインディーでリリースした「たりないふたり(16年1月)」「助演男優賞(17年2月)」のことです。
「MONSTER VISION」の詞で「フリースタイル・ダンジョン」で自分に勝った焚巻やKOPERU、崇勲らの名前を挙げたように、R-指定には自分に注目してくれるファンへのサービス精神があります。
R-指定やCreepy Nuts「クリープ・ショー」のことを考えると、PUNPEE「Modern Times」との違いが明確になりました。
「クリープ・ショー」の元ネタが以上のようにわかる一方で、「Modern Times」はアメコミやSF小説、映画からの引用が多かったため、何のことだかさっぱりわかりませんでした。チミチャンガとか。
R-指定が中学デビュー、高校デビューできなかったことのルサンチマンを抱えている一方で、PUNPEEは一般人を名乗りながらも飄々としています。
学年で一番人気のあの娘と
冴えない男子代表のパンピーな私が
放課後屋上で遊んだりとか
今 おもえば結構リア充だったよな
(略)
30近くなっていざ会ってみたら
尖ったあいつは心身共に丸くなり
無口なあいつは成功して小金持ちに
ヤサグレてた飛行少女の女子とも
共通の趣味で話が進んだり
先日Abema TV「宇多丸 水曜 The NIGHT」に持ち込んだ「あんた あの娘(韻)の何なのさ」という韻(ライム)をどのように扱っているかをチャート分けする企画。
そこでPUNPEEや5lackは挙げられていませんでした。忘れたのか、意識して外したのか。
「助演男優賞」の中では「ロックフェスのCreepy Nuts」とあるだけから、誰が主演男優賞だと特定せず、チャレンジャーとして挑んでいるという位置づけなのでしょう。
とはいえR-指定の客演仕事は最近の「MONSTER VISION」をはじめとして晋平太やKEN THE 390、ACEとフリースタイルバトル関係の相手のみで数も多くないし、こういった面でも「PUNPEE」のことを意識しているんじゃないのかなぁと思った次第。
音楽の聴き方、2018年3月の。
過去に音楽の聴き方についてまとめてきました。15年にはiTunesで買ってダウンロードした音源をCDに焼いていましたので、隔世の感があります。
Spotify導入以前と、導入した現在とでは環境がガラリと変わってしまいました。
ミスチル桜井氏は、配信をしない理由について「手軽に手に入れたものは簡単に飽きてしまうから」というような趣旨のことを言っていたそうです。CDに愛着があるから、もう少し時代に抵抗していきたいということを話していたという記事も見かけました。
蓄えもあるだろうし、最盛期より減ったとはいえCDを買いつづける固定ファンを抱えるミスチルだからできる発言だなとも思います。
私は熱が冷めつつあるオールドファンなので、ミスチルのCDが出れば買うけれど、ダウンロードやYouTubeで聞くことはしていません。改めて聴きたい曲はないけれど、ストリーミングを一気に解禁すればいいのにとは思っています。
前置きが長くなりました。私の音楽の聴き方についてです。私が音楽を聴く場面と聴き方はパターンが固定化されてきました。今後、劇的な変化が起きるとは考えにくく、当分はこのままなのでしょう。
2 自宅 / CDプレーヤー(Spotify)
3 就寝 / CDウォークマン(CD)
4 運転 / HDD(Spotify or CD)
1 通勤
ここ半年くらいは徒歩で通勤しています。通勤時はイヤホンをスマホに刺し、Spotifyを起動させて聴いています。ブルートゥースイヤホンも何度か使いましたが、イヤホンを刺すだけの方が簡単なので、こちらの方法を採用しています。
2 自宅
CDを聴くのが多かったのですが、プレーヤーの上に物を置いたりしててCDの交換が煩雑に感じるようになったので、スマホからブルートゥースで飛ばし、ラジコやSpotifyを起動させることが多くなりました。
3 就寝
年明けからCDウォークマンで何かかけながら就寝するようになりました。
以前はスマホにイヤホン刺してラジコでバナナムーンとかを聴いていました。この方法だと、寝落ちしてもスマホは起動していてデータ量や電力を消費しすぎたり、ツイッター見てなかなか寝付けないこともあったので、スマホを使うのはやめました。
なので、年明けからCDウォークマンを使用しています。
エネループを使用しているので電力の消費は気にならなくなりました。
思いがけない効能として、CDをよく聴くようになりました。全てをストリーミングで済ましているわけではなく、CDも買っています。CDを買っても特典を確保すれば、あとは棚に入ってCDを繰り返し聴くことが少なくなっていました。
年明けから、このような変遷で聴いてきました。
ミツメ「エスパー」→「その線は水平線」「WILD SPEED ICE BREAK」サントラなど→MC松島「hospes」→「吉本隆明の声と言葉。~その講演を立ち聞きする74分~」→「デザインあ 2」
CDウォークマンを使用することで、1枚のCDを1日1回は聴くようになりました。10分15分で寝落ちするとしても、だいたい1週間単位でCDを変えるようになったので、少し前に比べて、1枚のCDを聴く回数は増えることになりました。
4 運転
通勤は徒歩なので、週末しか運転していません。目的地が片道1時間くらいの時はCDを聴いたり、スマホからラジコを聴いています。
HDD内のCDタイトルを更新しないと、NO TITLEと出てしまうので、そろそろ更新させたいよなと思っています。更新させていないのもあって、曲名が全然覚えられない。
短めですが、現場からは以上です。
PUNPEE「MODERN TIMES」に隠されたEASTER EGG
PUNPEEが2017年10月4日にリリースした「MODERN TIMES」
ブックレットの中には「EASTER EGG ?」とあり、7つのチェックボックスが添えられていました。
イースター・エッグ(Easter egg)についてウィキペディアでは以下のように説明されていました。
コンピュータのソフトウェア・書籍・CDなどに隠されていて、本来の機能・目的とは無関係であるメッセージや画面の総称である。ユーモアの一種。
これらを「イースター・エッグ」と呼ぶのは、キリスト教の復活祭の際に、装飾した卵(イースター・エッグ)をあちこちに隠して子供たちに探させる遊びにちなむ。
チェックボックスが7つあるので「7つの謎」が仕掛けられているらしく、謎の解明が進んでいます。
2018年1月8日にblock fmの「Summit Times」の枠を使い放送された「Mixxed Business」、および3月9日にストリーミング配信された「MODERN TIMES -Commentary-」では7つのうちの5つについて解説がありました。
1 SPECIAL THANKS欄が縦読みできる
2 パンピーこども探偵団
2曲目「Lovely Man」のクレジット
Additional Chorus:パンピーこども探偵団(「S.Sakama,K.Sakama,Y.Maekawara,A.Maekawara)
写真集「RUFF,RUGGED-N-RAW The Japanese Hip Hop Photograhs」刊行時にプロモーションでラジオ出演していたcherry chill willは以下のように話していました。
PUNPEEのアルバム「MODERN TIMES」が去年出たじゃないですか。その中に、Pさんが7個、アルバムの中に秘密を隠していたとおっしゃっていたんですけど、その中の1個の答えがこの写真集に入っています。
miyearnzzlabo.comその写真集には、パンピーこども探偵団の4人とPUNPEEの写真が収録されていました。
Sakamaとある2人はMUMMY-D(RYMESTER)のお子さんで、Maekawaraとある2人はcherry chill willのお子さんです。
ちなみに、cherry chill willさんは、この写真を撮影した方といえばわかるでしょうか?写真集にはモノクロのカットが収録されています。
3 CDの1曲目を巻き戻せる
4.全部ひっくるめて「ブックレット」として、まとめて1つ
・「MODERN TIMES」というタイトルからチャップリンのポスター
・黒いパソコンが中に映っているんですけど、、、(と語り始めたが、全貌は語られなかった))
・マグカップを置いたら底たれたコーヒーがブックレットについて、裏や次のページまでにじんだようになっている
5.FLAT 4 KUSTOM ENGINE
ジャケットでPUNPEEが乗っているフォルクスワーゲン社のビートル。ビートルには本来ならフラット4エンジンが積載されている。
それに加えて映画「BACK TO THE FUTURE」のデロリアンに積載されている次元転移装置「フラックス・キャパシター」も積載されている。
「MODERN TIMES」に客演した原島“ど真ん中”宙芳。ブックレット内のイラストは「HM」と刻印された装置でした。「~ーCommentary-」のジャケットはワーゲンビートルの設計図?でしたが、そこに「HM」と刻印された装置も確認できます。
どんな機能を意図しているのでしょうか?
ブックレットがまとめて1つとなると、残りの2つは何を指すのでしょうか?
縦読みと巻き戻しが大ネタであり、他はそんなに難しくないと言っていましたが、果たして、、、、。
個人的には、ジャケットのイラスト、ディスクの盤面が考えられると思うのですが、どうでしょうか?
ジャケットについてはGIZMODOのインタビューで以下のように応えていました(聞き手は照沼健太さん)
表ジャケだけでなく、デジパックを開くと絵が繋がるんですけど、裏も楽しんでほしいですね。『バック・トゥ・ザ・フューチャー』やサイモン・ペッグの作品、『アベンジャーズ』なんかのイラストを公式で担当しているイギリス人のサム・ギルビー(Sam Gilbey)による作品です。
ちなみに散りばめるものは自分が指定しました。レッドブルのようなものとか、亀を25年くらい飼っていて、弟は亀のタトゥーを入れているくらいなのに今まで作品に登場させていなかったので、初めて出しました。あとはレコードとPSGと、赤いワーゲンに乗っているので、それをSF仕様にしたり。それと「食べ物がねえな」と思ってハンバーガーを。
レッドブル(CMでナポレオンについてのラップをしていた)、亀、レコード、PSG(アルバム『DAVID』)、SF仕様の赤いワーゲン(ナンバーは「PUNP33」)、ハンバーガー(「HAPPY MEAL」?)の他に、アメコミ『LOBO ポートレイト・オブ・ア・バスティッチ』(PUNPEEが翻訳監修を務めた)が描かれている。
「黄色いノート」は、09年3月28日に日本公開されたアメコミが原作の映画『ウォッチメン』に登場した、何者かによって殺害されたコメディアンというヒーローの血が付いたスマイリーフェイスの一部?
「ビデオテープ」のラベルには「THEY LIVE」とある。1988年製作、ジョン・カーペンター監督の映画?
CDの盤面については過去のエントリで推測した内容から新しい発見はありません。
CDの盤面は映画フィルムの缶を模したデザインとなっています。
右回りに「EASTMAN」「SUMMIT」「COMPANY」「ROCHESTER」「T.Y.O.」「J.P.N」と記載されている。
・EASTMAN、ROCHESTER
1880年にジョージ・イーストマンがニューヨーク州ロチェスターで「Eastman Kodak Company(フィルムメーカー)」の前身となる会社を創業する。ニューヨーク州ロチェスターにはイーストマン・コダックの本社がある。
・J.P.N.、T.Y.O.
日本、東京の略称
・SUMMIT
PUNPEEの所属レーベルであり、本作の発売元。
Eastman Kodak Companyにあやかって、「Eastman Summit Company」としている?
「日本の、東京の、ロチェスター」としている?
あと、ブックレットのイラスト、パソコンとフロッピーディスクが描かれている理由も何かあるはずなので、その辺も分かればなぁと思う。
2018年7月31日追記
ということで、収録曲「Rain (Freestyle)」の女性コーラスは秋元才加さんであるらしい。
秋元さんの声が思い出せないので何とも、、、。
FLASHで「のび太くん似」と書かれたことを受けて、2人ともネタにしていたので、コーラス参加もEASTER EGGの1つとみていいのではないでしょうか。
続きの気になる連載中のマンガ7作品
最近は読むマンガの大半が1冊で完結するマンガや巻数の少ないマンガ(「お父さんクエスト」「ルーブルの猫」「ニューヨークで考え中」「いのまま」、、、)になっているし、年末のランキングに載ってくるのもそういった作品だけれど、やっぱり毎週/毎月の連載を追うことにマンガの醍醐味があります。
「毎週/毎月の連載を追いたいマンガ」とは、「単行本が出たら買うマンガ」「書店で見かけたら買うマンガ」とは若干異なり、「とにかく続きを読みたい作品」のことです。
中学生の頃から数年前までは「ジャンプ」「スピリッツ」「ヤンマガ」「ヤンジャン」「マガジン」「モーニング」「チャンピオン」等の週刊誌だけでなく、「IKKI」「月チャン」等の月刊誌を含めた中から毎週/毎月何らかの雑誌を買ってたのに、買わなくなってしまいました。
雑誌自体は買っていなくても、続きの気になる連載中のマンガがあります。惰性で続きに触れる作品ではなく「これは外せない!」と目がけて読んでいる作品です。つまり、外れなしです。
連載初期からのファンなので、メジャーになりすぎて離れてもおかしくないのですが、鷲掴みにされたままです。六太の宇宙からの帰還をもって完結してもおかしくないほど、「アポロ13」レベルで帰還が困難そうな展開になってきています。もうじき33巻が出るそうですが、更に長期化しそうな雰囲気があります。
無事に帰還できるのか?と焦燥を駆り立てられる展開なのに、連載はいつからか隔週ペースになってしまったので待ち遠しさは増大しています。
「宇宙兄弟」と同じく連載初期から追い続けている作品。「GIANT KILLING」と「宇宙兄弟」のために雑誌「モーニング」の電子版アプリ「Dモーニング」の契約を続けています。
「宇宙兄弟」は隔週なので、「GIANT KILLIN」に休まれた週は読むとこなくて困ります。
この作品が画期的なのは、主人公が監督であること。主人公が監督であるから、「モーニング」という青年誌で連載されています。「モーニング」で連載するために監督を主人公に据えたのか、その順序は分かりませんが、監督が主人公を務めることで「モーニング」の中に席を確保できています。
そもそも多くのスポーツマンガは「スラムダンク」「ドガベン」「シュート」の例を挙げるまでもなく、主人公の成長が描かれるため、掲載されるのはほとんどが少年誌です。
スポーツマンガを青年誌で連載するには何らかのフックが必要になります。実際「モーニング」で連載されている「GIANT KILLING」以外のスポーツマンガは「お金」を扱った「グラゼニ」だけです。
少年誌なら主人公の成長を推進力にした物語に読者は並走するけれど、30代の私は追いかけることができません。だから「GIANT KILLING」が少年誌の連載なら主人公は若手有望選手である椿なんだろうけど、青年誌の連載なので主人公の達海が監督を引き受ける所から話がはじまっています。
主人公なのに成長が見えにくい達海のことを補填するように、椿をはじめとする選手の成長も描かれています。その他にも、古参の選手からの反発をどう受け止めるか、選手をどのように活かすか、選手のモチベーションをどうやってあげるか、といった会社づとめの読者も入り込みやすい視点が持ち込まれているのです。
単行本を買わなくなったので、初版限定付いてくるステッカーのデザインと、毎回書き下ろされている表紙と次巻の予告、話の間に挟まれる1コマのカットを確認できなくなったのが非常に残念です。挙げたことで単行本用の特典が結構あることを思い出したので、また買ってみようと思う。
3.「BLUE GIANT SUPREME」石塚真一
連載している「ビッグコミック」は隔週(月2回)発行なので、週末に新聞買いに行くついでに雑誌コーナーで新しい号が出てるかをチェックして、出てれば立ち読みしています。
4巻収録の回には登場しないのに、ボーナストラックで急に出てきたあれは誰なんだ?と思いましたが、連載を追っていると、マネージャーに立候補していました。
「ヤングマガジン」本誌は買ってなくて、単行本がでたら、その週末には購入し、すぐに読んでいます。
前作「ナニワトモアレ」は見向きもしなかったのに、殺し屋が主人公とくれば買うしかなくて、まんまとはまりました。
巻を追うごとに相手が曲者になってきて「ザ・ファブル」が活躍するまでが待ち遠しいし、相手が嫌な奴過ぎて悶えもしています。
5.「DRAGON JAM」藤井五成
「月刊スピリッツ」から「週刊スピリッツ」に移籍したと思ったら、連載のストップした作品。
「月刊スピリッツ」を買っていた時は読んでなくて、入院する妻に向けてブックオフで揃えたらすぐにはまって、続きを書店で買い足しました。
同じバスケットボールマンガでいうと「SLUM DUNK」に「I'LL」の要素を足した作品といえばいいのか。題材は高校バスケではなくて、社会人も参加する「3on3」。
3on3の大きな大会に出場して1回戦が終わり、合間の1on1トーナメントが数試合終わったところで、単行本16巻が終わりました。16巻が出たのは16年12月でしたが、17巻は、連載再開はいつになるのでしょうか、、、。
6.「SK8'RS」トジツキハジメ
タイトル「SK8'RS」は「スケーターズ」と読み、スケートボードを扱った作品。
タッチの線が細くて、色味も薄い作品ですが、軽やかさがあるから読み進めると気にならなくなります。
読むとスケボーが買いたくなること必至です。買ったところでもう20代じゃないし、パークないし、そもそも坂道ばかりでどうすんのかと思うのですが。
3巻が出たのは15年6月でしたが、4巻は、連載再開はいつになるのでしょうか、、、。
7.「リアル」井上雄彦
「バガボンド」で筆を使いだした井上雄彦が「スラムダンク」のタッチやトーンを復活させた作品。扱っているのは車いすバスケットボール。幾らでも重くも感動ストーリーにもできるテーマですが、軽やかさがあります。「バガボンド」とは真逆のトーンで両輪あってこそとも思ったのですが、現在は両輪とも動いていない状況です。
「リアル」はだいたい年1ペースで単行本が出て、刊行にあわせて「ヤングジャンプ」本誌でカレンダーの応募者全員サービスが実施される一連の流れが風物詩でした。隔月ペースでヤンジャンに載ってた覚えがあるけれど、最新刊は14年12月、、、。15巻は、連載再開はいつになるのでしょうか、、、。
野宮のプロ入りに向けた展開を匂わせたまま早3年、、、。「KAMINOGE」の表紙を飾ったスコーピオン白鳥のその後も気になっております。
前半4作品はメジャーな順に並べ、後半3作品は最新刊の発行日が新しい順に並べました。
選出した7作品のうち3作品は連載休止中です。そのため、このエントリは「DRAGON JAM」「SK8R'S」「リアル」の連載再開を祈りながらまとめました。
古瀬絵理写真集「蜜」「陽だまり」
(今も古瀬絵理さんを追っている同志に向けたエントリです。)
古瀬絵理さんは、1978年2月8日生まれで、先月40歳を迎えたばかりです。
1st写真集「蜜[mits]」出版から2nd写真集「陽だまり」までの間に結婚と出産を経ています。
2011年2月 33歳「蜜」(撮影:藤代冥砂)出版
2011年8月 33歳 結婚
2012年3月 34歳 出産2017年5月 39歳「陽だまり」(撮影:松田忠雄)出版
「蜜」(撮影:藤代冥砂)
<帯コメント>
これが、古瀬絵理のすべて
120ページを超える大容量で贈る、ただ一度きりの写真集。
「陽だまり」(撮影:松田忠雄)
<帯コメント>
1st写真集から6年ーー人妻となった美女アナがすべてを魅せる。
「スイカップ」の愛称で親しまれる古瀬絵理の約1年にわたる撮影の集大成がついに完成。これが正真正銘のラスト。
「陽だまり」拝見後に以下のことを思いました。
古瀬絵理ファンとしては、ヌードは求めていないし、身体に弛みがあってもそこを含めて受け止めるつもりでいます。
ですが、何らかの判断により、身体のラインが確認できるカットは載っていませんでした。胸元までのカットはあっても、お尻や腹部は布で隠され、さらされているカットはありませんでした。
1作目でもラストと謳いながら2作目があったことですし、続編があることを予想しますし、期待しています。
つまりは消化不良だったのです。その後に以前購入した「蜜」を見直そうと探したけれど見つからなかったので、再度購入しました。
「蜜」は露出が多く、見所の多い写真集であったと記憶していました。実際に見ると、確かに記憶のとおりでしたが、扇情的であり、身体の線も細く、今の私は「陽だまり」を評価します。
露出の多い「蜜」より「陽だまり」に心動かされる理由は何なのか。
「陽だまり」の方が表情が柔らかかったためです。そう思ってたら出版を告知するブログでも同様のことが綴られていました。
タイトルの「陽だまり」は
出来上がりの写真全体が持っていた明るさや
柔らかさから考えました。
以前に比べ
ここ数年は表情が柔和になったと
言われるようになったのですが
家族をもったことが良い形に作用して
きっと私自身が充実しているからなんでしょうね。
「スイカップ」で古瀬絵理さんを知ったのは私も同様なのですが、その後にBS11で放送された「ベストセラーBOOK TV」を毎週見ていたことでファンになり、その熱が今も続いています。
「蜜」には、舌を出したり、目隠ししてソフトSMを想起させる扇情的なカットが含まれており、神秘的ですらあった「古瀬絵理」という存在に迫るものでした。けれど、現在の私が求めているものはもっと穏やかな姿だったのです。
「蜜」にも例えば「キャミソールで手紙を書く姿」のように穏やかな姿も収められていました。
「蜜」より「陽だまり」がベターだとはいえ、ベストではありません。
多くの写真集でも共通して思うことですが、撮影するカット数が多いのでしょうが、全体として細切れ感があります。気持ちが盛り上がっていく途中で、次の衣装/場面になっているということが繰り返されます。右のページと左のページでシーンや衣装を変えるのは何を意図しているのでしょうか。違う衣装になったと思ってページをめくったらまたさっきの衣装が出てくることもあります。
芸術気取りなんだろうと思います。
温泉旅館がロケ地に選ばれ、浴衣のシーンがあることから、不倫旅行が想定されているのでしょう。とはいえ、最後のセクションは、薄手のドレスを着用させて芸術寄りの着地を試みています。取ってつけたような芸術気取りに何の必要があるのでしょうか。
ベストシーンは、薄いワンピースを着て全身を横から写しているカットがあり、ページをめくるとワンピースのボタンを外してブラを見せるところです。そこもすぐに次のシーンになってしまうのが心残りでした。ボタンをはずしているカットも収録して、少しずつ時を進めてほしかったところです。
美しく映っていない表情も収録されていたから、そことラスト10ページくらいを削って私好みの「陽だまり」を編集できないものなのか、、、。
1作目「蜜」の後書きで古瀬絵理さんは「初めての、そして最後になるであろう(多分ね)」と綴っていました。それはその時の本心であったろうけれど、需要があり、その他の事情があり、2作目が出版されました。
今年に入ってからのテレビ出演は、温泉ロケと過去に交際していた芸能人を打ち明けるものくらいで、キャスティングボードにはほとんど乗っかっていないことが推測できます。
ブログも告知が中心であるため、週刊誌にグラビア掲載とか番組出演とか講演会や写真集発売イベントとかのトピックがないと更新されないので、そこも寂しく思います。
タレント活動にシフトしきれないのであれば、写真集で稼いで欲しいと思います。
17年6月12日付のオリコン書籍ランキングの写真集部門で5位にランクイン(推定1220部)したということで、まだまだグラビアや写真集の需要はあるし、何より内容に満足しきれていないので、3冊目の出版を期待しています。
17年12月の番組出演に際しての囲み取材に応じていました。その中で気になる一節を引用します。
また、今年6月には自身“ラスト”と謳った写真集を発売した古瀬だが、夫がキャンピングカー購入に憧れを抱いていることから復活を期待されると「そのために稼がなきゃだめですかね?」と苦笑。「富永一朗さんの描く女の人の胸にならなければやってもいいですけど…果たして皆さんが観たいかどうか。自分の体と相談します」と話していた。
現実味が帯びているとので、実現した暁には、1年かけて撮影するのではなく、3泊4日くらいの期間で勢いよく、流れを意識しながら撮影されることも期待しています。